君島十和子さん「腸活はメンタルを強くする!」子育て中にもおすすめな腸活の5つの効果とは

女性として、経営者として、美容家として、母親として…常に輝きを放っている君島十和子さん。何事も真摯に向かう姿は見た目以上に魅力的で、年齢問わずファンが増え続けています。そんな君島さんの前向きな心や体、肌を支えるのは“日々の腸活”でした。今回は、HugKum読者の皆さんの心や体の健康向上はもちろん、子どもの成長や集中力アップにもつながる“腸活”の魅力についてお話を伺いました。

腸活は親子でメリットがたくさん!

――2月に発売した著書、『君島十和子のおいしい美容「腸活レシピ」』では、おいしそうな腸活レシピがたくさん。君島さんの腸活愛を感じるラインアップでした。そもそも、腸活に目覚めたきっかけはなんだったのでしょうか。

君島さん:“腸がメンタルに影響を及ぼす”と確信したことがきっかけです。若かりし頃から、ヨーグルトなどの食物繊維を含む食べ物が好きだったのもあり、腸はかなり丈夫な方でした。転機が訪れたのは、子育て真っ只中だった40代の頃。緊張感が高まるとなんとなく腸の動きが鈍くなる感覚が…。もしかしたら“メンタルと腸はつながっているのかも? ”という思いが生まれたのです。それから仕事で専門の先生とご一緒したこともあり、一気に腸を意識するようになりました。

――では、腸活の魅力を教えてください。

君島さん:はい。まずはメンタルが安定することです。腸は独立した神経細胞が多数あるため、脳の指示がなくても機能することができる臓器。そのパワーは凄まじく、腸から脳にストレスが伝わることがあるほど。また、幸せホルモンと呼ばれる脳内物質のセロトニンは、約9割が腸で作られています。

セロトニンは睡眠物質であるメラトニンの材料でもあるため、腸内環境を良好にしておくと、結果的に睡眠の安定にもつながり、ストレス軽減にもパワーを発揮してくれるのです。親だけでなく、お子さんのストレスケアにもぜひ取り入れてほしいですね。しっかり寝ることで、その日のうちにストレスや疲れをクリアにする。また、セロトニンが減ると、成長ホルモンの分泌も低下すると言われているので、お子さんの体の成長にもうれしい効果が期待できそうです。

――親だけでなく、子どもにも腸活がおすすめなのですね。

君島さん:はい。子育て中に取り入れると良い理由は五つあります。一つ目は、集中力が上がること。先ほどお伝えしたセロトニンは、集中力を高めて判断力も生まれるため、IT系や金融系のトップやプロのアスリートは腸活されている方が非常に多いのです。子どもの受験や試験などは、子どもだけでなく、親も一丸となって頑張るとき。親のサポート力や決断力が鍵となるので、そういう意味でもおすすめです。

二つ目は、免疫力が高まること。実は、ウイルスを防ぐ免疫細胞の約7割が腸の粘膜で待機しています。ウイルスを攻撃してくれる免疫細胞をしっかり抱えておくためには、腸内環境を良好にしておくことが大切。受験シーズンや大会など、いざ! というタイミングで体調を崩さないためにも、日々の腸活でサポートしましょう。

三つ目は、お通じが良くなること。子どもの頃は便意があっても、恥ずかしい気持ちが優先してしまい、便秘になってしまうお子さんも多いのだとか。腸活して、きちんと朝に排便するリズムが整えば、周囲の目を気にしてトイレを我慢する必要もなくなります。それに、きちんと排便できたときの脳のスッキリ感って、同時に脳がクリアになる感覚が! 一日、頑張るぞ! という気持ちを掻き立ててくれると思うのです。

四つめは、太りにくくなること。腸内細菌が多い人ほど、太りにくいという研究結果もあるぐらい、腸内環境が整っているとエネルギー代謝も排泄もスムーズになっていきます。これは親にとってもうれしいことですよね。

そして、最後の五つ目は、肌がキレイになること。腸内細菌のバランスが崩れると肌荒れも起こりやすくなるので、バランスを整えるアプローチが必須です。また排泄をしっかりすることで、顔のむくみなども解消してくれます。

腸は早い方だと三日で変わる!

――腸活を無理なく始めるコツを教えてください

君島さん:3食のうち、どこか一食でいいので、水溶性の食物繊維を取り入れるようにしましょう。お味噌汁や納豆、わかめなどの海藻類、アボカド、オクラ、山芋、モロヘイヤ、お酢、さつまいもなど。あとは豆乳が手軽でおすすめです。コーヒーを飲むときにソイラテにしてみるとか、白米にもち麦を加えてみるとか。ちょっとの心がけから始めてみてください。慣れてきたら、取り入れる量や種類を増やしていくのがいいですね。大体一週間、早い方なら三日で変化が出るので、ぜひお試ししてみださい。

子育て中の“大変”は、“宝物”に変わる

――娘さんたちはすでに成人して子育ても終わられていますが、子育てをしていたときに一番大切にしていたことを教えてください

君島さん:本人の意思をなるべく尊重する”ということですね。本人が発信したことを否定せず、“そんな風に思っていたんだ”とまずは本人に寄り添い、受け止めるようにしていました。それから、“なんでこれをやったの? ”と聞き、違和感を感じたら“私だったらこうするかな”と自分の意見を言うようにしていました。あとは見守るのみです。結局は、本人が痛い目にあわないと真実や大切なことが見えないことも多い。痛い目にあって泣くことがあったら、一緒に泣いてあげようぐらいのマインドでいました。だって、転ばぬ先の杖は、その子が死ぬまで渡し続けることはできないですから。可愛い子どもほど、ある程度、旅をさせる覚悟で接していました。

――君島家の応援メニューなどはありますか?

君島さん:にんじんやインゲン、エノキなどを薄いお肉で巻いた肉巻きですね。甘しょっぱい味付けで、みんな大好きなんです。お弁当に入れたり、頑張ってほしい前日に用意したりしていました。きのこ類を入れると腸活にもいいですよ

――育児に奮闘中のときは、どのように息抜きをしていましたか?

君島さん:子どもをお稽古に送り届けて、その隙間時間に車の中で好きな音楽を聴いたり、本を読んだりすることが息抜きになりました。本や音楽は非日常の空間を味わえるのでおすすめです。あとは、入浴もリフレッシュにつながりました。子どもが寝た後に、好きな入浴剤を入れて思いっきり汗を流すことが最高です。そのぐらいですかね。

自分の時間は本当になかった。けれど、当時を振り返って思うことですが、人にあんなに必要とされていることって本当に幸せなこと。会社で働き、子どもの送り迎えにあちこち届けて、合間に買い物をして、帰ったら最速でできるご飯を作る。当時は永遠と続くんじゃないかと思えるこの時間が大変だったけれど、過ぎてみると、数年で子どもの手は離れていく。とても幸せで、宝物のような思い出です。

素敵なお話をありがとうございました。親子で腸活、ぜひ取り入れてみたいですね。

お話を伺ったのは・・・・君島十和子さん
プロフィール/1966年生まれ。 FTCクリエイティブディレクター、美容家。最新著書『君島十和子のおいしい美容「腸活レシピ」』(主婦の友社)もヒット。YouTube「君島十和子チャンネル」で見せる、常に前向きな姿に心をつかまれると話題

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君島十和子 主婦の友社 1,870円

美容家として、自身がプロデュースするスキンケアブランドFTCの「顔」として理想の美を追求する十和子さん。10年ほど前、体の中からキレイになることの必要性を実感するなかで「腸活」に出合い、その魅力をInstagramなどを通して発信してきました。月イチで行っているクッキングライブでは「腸活レシピ」をリアルに調理する様子を配信。これが大好評で、レシピ本でまとめて読みたいという声が続々届き、本書に実を結びました。レシピに加えて、十和子さんが愛用している腸活食材や調味料などもしっかりご紹介。腸活の効果を上げる生活習慣も公開します。

取材/むらなかさちこ

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