W杯まであと1年! サッカーと漢字のコラボレーション企画「全力蹴球プロジェクト」が始動。サッカーを通じて漢字を学ぼう

2026年のサッカーW杯に向けて、サッカーと漢字の特別コラボレーション企画が始動すると発表されました。先日、京都で行われた、発表イベントではサッカー日本代表監督、森保一監督、漢字の面白い覚え方などで知られる、オジンオズボーンの篠宮暁さんがゲストとして登場。その模様を紹介します。

サッカーファンのみならず、世界中がサッカーで盛り上がるサッカーワールドカップ。アメリカ・カナダ・メキシコの3か国で開催される2026年大会まで1年となった、6月11日。京都の『漢検 漢字博物館・図書館 漢字ミュージアム』で、日本サッカー協会と日本漢字能力検定協会のコラボレーション企画、「全力蹴球プロジェクト」がスタートすることが発表されました。

「全力蹴球プロジェクト」サッカーを通じて漢字を学ぼう

「全力蹴球プロジェクト」は、FIFAワールドカップ26に向けて実施される、日本サッカー協会と、日本漢字能力検定協会がコラボレーションした特別企画です。サッカーと、日本語・漢字の振興を通じ、スポーツと学びの楽しさ、喜びを伝えていくことを目的とし、年間を通して、サッカー日本代表を応援する様々な企画が実施されます。

日本漢字能力検定協会は、年末にその年の世相を表す漢字一字を選んで発表する「今年の漢字」を主催。「今年の漢字」は1995年に始まり、今年で30周年を迎えます。

公益財団法人日本漢字能力検定協会 代表理事 山崎信夫理事長
1997年の「今年の漢字」に選ばれた「倒」

会場に設置されていたのは、日本が初めてサッカーW杯出場を決めた1997年に選ばれた「倒」。当時は、金融機関の倒産など、ネガティブなニュースが多い中、並いる強豪を倒して、サッカー日本代表が初めてW杯出場を決めたということからも選ばれた一字です。

ゲストに森保一監督とオジンオズボーン篠宮暁さん

サッカー日本代表監督・森保一(もりやす・はじめ)監督と、面白い漢字の覚え方で知られているオジンオズボーンの篠宮暁(しのみや・あきら)さんがゲストとして登壇。リズミカルな漢字の覚え方や、W杯へ向けての決意の漢字一字を発表されました。

サッカー日本代表 森保一監督(左)とオジンオズボーン篠宮暁さん(右)

これで書ける!「蹴球」の面白い覚え方

オジンオズボーンの篠宮暁さんといえば、漢字を分解して、それをリズムにのせて覚えるネタで人気の芸人さん。実は漢字検定準1級ホルダーだそうです。

「蹴球」の覚え方を披露

ここでは、サッカーを漢字で書いた「蹴球」の覚え方を披露されました。それぞれの漢字を覚えやすいように分解して、「あし きょう いち ん ちょん おう きゅう」とリズムにのせて覚えるそう。独特なリズムがなんともクセになり、つい口ずさんでしまいます。難しい漢字も声に出して書けば、楽しく覚えられそうですね。

森保監督は、もちろん「蹴球」という漢字を「書けます」と、言われていましたが、篠宮さんに続いて「あし きょう いち… 」と少し恥ずかしそうに声を出されていたのが印象的でした。

森保監督の決意の漢字一字とは

この発表イベントでは、森保一監督がW杯に向けて決意の漢字一字を発表。

「緊張する」と言いながら、書をしたためる森保監督

注目が集まる中、その場で書かれた漢字は「和」という漢字でした。

この字を選ばれた理由は、「ワールドカップは、勝利を目指すために戦う場所だということと同時に、日本の文化や価値観を表現するところでもあると思っている」、「我々は大魂をもってW杯の舞台に立つ。また、チーム作りとしても『を以て尊しと為す』ということ、選手たち一人一人が自立し『して同ぜず』ということ、日頃から選手に語りかけている言葉から選んだ」と話されていました。

また、イベント終了後の森保監督への取材で「ほかに候補の字はありましたか?」と聞かれ、「世界一」や「チーム一丸」などの意味を込めて、「一」という字も候補にあがっていたそうです。

「共闘」の覚え方もレクチャー

森保監督は、世界で勝つため、国民全員が一丸となって日本代表と共に闘ってほしいという思いを込め、常に「共闘」という言葉を呼びかけてこられました。

この日、篠宮さんは「共闘」の覚え方も披露。覚え方は、漢字を分解して「さ いち はち もん ず すん」です。これで覚えられましたね! 

「共闘」の覚え方も披露
最後のキメ顔もポイント… かも?

FIFAワールドカップ26に向けてサッカーと漢字を身近に感じるイベントがめじろ押し

W杯に向けてサッカーと漢字がコラボレーションした様々なイベントが計画されています。

blue-ing!「今年の漢字」30周年記念特別展示

「今年の漢字」は今年で30周年を迎え、それを記念して、歴代の「今年の漢字」の大書のレプリカが、全国各地ゆかりのある場所で展示されます。日本代表がW杯初出場を決めた1997年の「倒」の大書(レプリカ)は、東京ドームシティーにある『JFA サッカー文化創造拠点「blue-ing!」』に特別展示されます。

・期間:2025年6月14日(土)~
・場所:JFA サッカー文化創造拠点「blue-ing!」(東京都文京区後楽1-3-61 東京ドームシティ クリスタルアベニュ内)
・展示:1997年「今年の漢字」第一位「倒」の大書のレプリカ

SAMURAI BLUE 漢字検定(プリント)の配布

日本サッカー協会と漢字能力検定協会が共同開発した、オリジナルの漢字検定を配布。サッカーの知識をヒントに問題を解くことができ、レベルも10級から1級まで幅の広い難易度で構成されているため、子どもも大人も楽しみながら学ぶことができます。

・配布期間:6月11日(水)~
・配布場所:JFA サッカー文化創造拠点「blue-ing!」、漢検 漢字博物館・図書館(暗示ミュージアム)など

※下記記載の各特設ページからもダウンロードが可能です。
JFA「最高の景色を2026」特設ページ(URL:https://www.jfa.jp/samuraiblue/for_our_greatest_stage_2026
日本漢字能力検定協会「全力蹴球プロジェクト」特設ページ(URL:https://www.kanken.or.jp/kanken/fun/jfa-samuraiblue.html

今、あなたに贈りたい漢字コンテスト『SAMURAI BLUE を応援しようキャンペーン!』

日本漢字能力検定協会が毎年行っている「今、あなたに贈りたい漢字コンテスト」のSAMURAI BLUE応援版。チームや監督、選手に向けた漢字一字を募集するそうです。

・期間:2025年秋以降に予定

漢検 漢字博物館・図書館(漢字ミュージアム)で「最高の景色を2026」特別展示ブースを設置

日本サッカー協会がW杯に向けて掲げている合言葉「最高の景色を」に関する特別展示ブースを漢検 漢字博物館・図書館(漢字ミュージアム)に設置の予定。詳細は決定次第発表されます。

これに先行して、森保監督が書いた「和」や日本代表選手のサイン入りユニフォームなどを展示するコーナーが6月下旬より設置される予定です。

・期間:2025年秋以降に予定
・場所:漢検 漢字博物館・図書館(漢字ミュージアム)(京都市東山区祇園町南側551番地)

サッカーを通して漢字を学び、漢字を通してサッカー日本代表を応援しよう

最近では、スマホやパソコンなどで、入力する機会が増え、文字を書かないという方も少なくないのではないでしょうか。いざ、漢字を書こうとしても「あれ? どう書くんだっけ?」と、なったこともあると思います。子どもだけでなく、大人も一緒にサッカーを通じて漢字を学ぶことは楽しそうですよね。

W杯を心待ちにし、親子で漢字を学びながら、サッカー日本代表を応援してみてはいかがでしょうか。

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構成・文・写真(一部を除く)/松田慶子(京都メディアライン)

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