子どもと涼む!「噴水」のある全国の公園・施設15選【8月21日は噴水の日】徹底ガイド

8月21日は、日本で初めて噴水が設置されたことを記念する「噴水の日」です。この記事では全国各地の噴水スポットやイベントとあわせて、子どもと行く場合の注意点などもご紹介します。夏の思い出作りに、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

8月21日は「噴水の日」

夏の公園などで涼しさを届けてくれる噴水。実はそんな噴水にも記念日があることをご存じでしたか? それが、8月21日の「噴水の日」です。

この記念日は、1877年(明治10年)のこの日に東京の上野恩賜公園で開かれた第1回内国勧業博覧会で、日本初の「西洋式噴水」が公開されたことに由来します。これは機械の力で水を噴き上げる近代的な噴水で、当時の人々にとっては非常に目新しく、大きな驚きと感動を与えました。

ちなみに、石川県の兼六園には自然の水圧を利用した「日本最古の噴水」があります。ただし「噴水の日」の主役は、近代技術の象徴として登場した上野の噴水というわけなのです。現在も上野公園には当時をしのばせる大噴水があり、多くの人々の憩いの場として親しまれています。

家族で噴水のある公園・施設に行くメリット

特に夏の暑い日、噴水のあるスポットは家族にとって魅力的なお出かけ先です。子どもはもちろん、大人も一緒に楽しめるメリットがたくさんあります。

メリット1:涼しく快適に過ごせる

日差しが強くて外で遊ぶのがむずかしい真夏でも、噴水は親子連れにとって最高の味方です。ひんやりとしたミストや水のしぶきを浴びれば、火照った体をクールダウンできます。

それだけでなく、木陰で休憩しながら噴水を眺めるのもおすすめです。きらきらと光る水の様子や涼しげな音は目や耳からも涼を届けて、厳しい暑さを忘れさせてくれるでしょう。

メリット2:子どもの感覚を育む

水の冷たさや流水音、太陽の光に輝く水しぶきなど、噴水は五感を豊かに刺激します。水の動きを追いかけたり、水の感触を楽しんだりすることは、子どもの好奇心や探求心を育むよいチャンスです。周囲の安全に気を配りながら、自由な楽しみ方を見つけましょう。

メリット3:親子でリフレッシュ

噴水のある公園のように広々とした開放的な空間で、流れる水を感じながら過ごす時間は、親子ともに心身をリフレッシュさせてくれます。日頃の騒がしさを忘れてのびのびと過ごすことで、ストレス解消にもつながるでしょう。

メリット4:写真に映える

青い空を背景にいきおいよく吹き上がる噴水は、絶好のフォトスポットです。水しぶきを浴びて楽しそうにはしゃぐ家族の姿は、夏ならではの素敵な一枚になるでしょう。噴水で遊ぶ躍動感あふれる写真は、大切な思い出として残るはずです。

噴水のある公園・施設に子どもと行くときの注意点

子どもと噴水スポットで遊ぶ際には、安全に楽しむためにいくつか注意したい点があります。おでかけ前に確認しておきましょう。

注意点1:事前のルール確認

公園や施設によっては、噴水での水遊びが禁止されていたり、おむつが外れていない子どもは水遊び用パンツの着用が必須だったりと、ルールが定められている場合があります。

公式サイトなどで事前に利用ルールを確認し、マナーを守って利用しましょう。

注意点2:転倒に注意

噴水の周りは水で濡れており、特にコンクリートやタイルなどの床は滑りやすくなっています。子どもが走って転倒し、けがをしないように注意が必要です。噴水の近くではいきおいよく走りすぎないようにしましょう。

また転倒防止のために、脱げにくく、滑りにくいウォーターシューズやスポーツサンダルを用意しておくとよいでしょう。

注意点3:持ち物の用意

噴水で遊ぶなら持ち物の用意は万全に。特に着替え一式、タオル、日焼け止め、帽子、飲み物は必需品です。それに加えて濡れた服やタオルを入れるビニール袋、ばんそうこうなどの救急セットもあると便利です。

公園では日差しをさえぎる場所が少ないこともあるため、小型のテントやサンシェードがあると休憩時に役立ちます。

注意点4:衛生面と体調管理

噴水の水はきれいであっても飲用ではありません。子どもが誤って水を飲んでしまわないように気をつけましょう。水遊びが終わった後は、手洗いやうがいをすることが望ましいです。

また、体調管理にも注意が必要です。体が冷えすぎないように注意すると同時に、熱中症にも気をつけましょう。水遊び中は涼しく感じていても、強い日差しや活発な運動によって気づかないうちに体温が上昇し、汗もかいています。こまめな水分補給と日陰での休憩を意識的にとり、子どもの様子をよく観察してあげてください。

注意点5:迷子対策と貴重品管理

夏休み期間中など多くの人で賑わう公園では、一瞬目を離したすきに子どもが迷子になってしまう可能性があります。事前に待ち合わせ場所を決めておく、目立つ色の服を着せるなどの対策をしましょう。

また、水遊びに夢中になっていると荷物から目が離れがちです。貴重品は最小限にし、防水ケースに入れるなどして肌身離さず持ち歩きましょう。

最新イベント情報も! 噴水がある全国のおすすめ公園・施設15選

夏真っ盛り、全国の噴水スポットでは子どもたちが思いきり水遊びできるエリアの開放や、夜をロマンチックに彩る噴水のライトアップなどのイベントがめじろ押しです。ここでは水遊びデビューにぴったりの公園から優美な観賞用噴水まで、全国のおすすめ噴水スポットを最新のイベント情報とあわせてご紹介します。

北海道・東北

大通公園(北海道)

札幌市の中心部を東西に約1.5kmにわたって横切る「大通公園」は、多くの市民や観光客が訪れる街のオアシスです。公園の夏の風物詩となっているのが、西3丁目にある大きな噴水。花壇やさっぽろテレビ塔を背景に、ダイナミックな水しぶきが涼しげな景観を創り出します。春から秋の運転期間中は多くの人が集い、リラックスした時間を過ごす人気のスポットとなっています。

大通公園

国営みちのく杜の湖畔公園(宮城県)

宮城県・釜房(かまふさ)ダムの湖畔に広がる「国営みちのく杜の湖畔公園」は、東北地方で唯一の国営公園です。広大な園内にある「彩のひろば」では、美しい大花壇と、その中心でダイナミックに水しぶきを上げる大きな噴水がシンボルとなっています。夏は広場の「せせらぎ水路」で水と触れ合って遊ぶ子どもたちで賑わいます。

国営みちのく杜の湖畔公園

関東

東京ドームシティ アトラクションズ(東京都)

東京ドームシティでは今年も夏限定のウォーターガーデンを開催。プールと異なり普段着のまま入れるので、滑りにくいサンダルを用意するだけでダイナミックな水遊びに参加できます。今年新登場の「噴水危機一髪!」は、大きなタルに剣を刺すと水が噴き出すかもしれない、スリルと爽快感が楽しめるドキドキのアトラクションです。

東京ドームシティ アトラクションズ

迎賓館赤坂離宮(東京都)

海外からの賓客を迎える「迎賓館赤坂離宮」。その建物とともに国宝に指定されているのが、主庭に設けられた様式美あふれる大噴水です。迎賓館は一般公開されており、特に噴水のある庭園は原則として予約なしで参観できます。子どもにとって本物の文化に触れる貴重な機会になるでしょう。

迎賓館赤坂離宮

日立シビックセンター(茨城県)

茨城県日立市のランドマークとして親しまれている、大きな球体が特徴的な複合文化施設「日立シビックセンター」。その目の前に広がる新都市広場では夏の間、「噴水であそぼう!!」と題して噴水エリアを開放しています。地面から噴き出す水で遊んだり、シビックセンター内の科学館に訪れたりと、身近な不思議を考えるきっかけ作りにも最適です。

日立シビックセンター

ムーミンバレーパーク(埼玉県)

埼玉県・宮沢湖畔に広がる「ムーミンバレーパーク」は、豊かな自然の中で北欧のゆったりとした時間を楽しめるテーマパークです。絵本の中に入り込んだような美しい風景の中で今年開催されているイベントが「ムーミン谷でみずあそび」。小川沿いの特設エリアで、子どもは思いきり水とたわむれ、大人はミストでのんびりとリラックス。親子がそれぞれの形で楽しめること請け合いの、夏にぴったりのイベントです。

ムーミンバレーパーク

中部

清見田公園(静岡県)

焼津市民の憩いの場として親しまれている「清見田公園」。そのシンボルとなっているのが、水に入って遊べる大きな噴水です。毎年人気の涼感スポットですが、ミストシャワーも増設されてさらにパワーアップ。駐車場あり、トイレあり、家族で安心して行ける遊び場です。

清見田公園

ぎふワールド・ローズガーデン(岐阜県)

岐阜県可児市にある「ぎふワールド・ローズガーデン」は、世界有数の規模を誇るバラの楽園。ヨーロッパ風の庭園や建物は写真映えも抜群です。夏休み期間中は、水遊びイベント「キッズサマー」を開催。地面から水が噴き出す「踊る噴水」に加え、子どもたちに大人気の「じゃぶじゃぶ池」やウォータースライダーも登場し、園内は涼しげな歓声に包まれます。屋内でゆっくり遊べるキッズルームもうれしいポイントです。

ぎふワールド・ローズガーデン

野外民族博物館 リトルワールド(愛知県)

犬山市にある「リトルワールド」は世界各国の家屋を移築・復元し、まるで世界旅行をしているかのような気分が味わえる野外博物館です。夏休み期間中は、夜まで楽しめる「ワールドナイトサマーフェスティバル」を開催。最大の見どころは、音楽と光に合わせて噴き上がるライトアップ噴水ショーと、夜空を彩る花火の豪華なコラボレーションです。世界各国の串料理やひんやりスイーツを味わいながら、華やかな夏の夜を満喫できます。

野外民族博物館 リトルワールド

近畿・中国

伊丹スカイパーク(兵庫県)

大阪国際空港(伊丹空港)の滑走路に隣接した「伊丹スカイパーク」は、飛行機の離着陸を間近で体感できる公園です。中央エントランスの大きな噴水広場は、夏には人気の水遊びスポットに。水のシャワーを浴びながら、頭上を大迫力で通過する飛行機を眺めるという、特別な体験が楽しめます。

伊丹スカイパーク

須磨離宮公園(兵庫県)

神戸市須磨区にある「須磨離宮公園」は、かつて天皇家の別荘(武庫離宮)があった地に造られた開放感あふれる欧風庭園です。公園のシンボルとなっているのが、園内中心にある「噴水広場」。ヨーロッパの宮殿を思わせる壮麗な大噴水からは約100メートルにわたる水路がまっすぐに伸び、訪れる人を圧倒する水の景観を創り出しています。夏休み期間中は夜間開園イベントも行われ、幻想的な噴水を眺めながら優雅なひとときを過ごせます。

須磨離宮公園

国営備北丘陵公園(広島県)

広島県庄原市にある国営公園、「国営備北丘陵公園」。広大な敷地には、四季折々の花畑や大規模な遊具、キャンプ場などが整備されています。夏休み期間中は「備北夏まつり」が開催され、園内は涼を求める家族連れで賑わいます。大芝生広場には高さ約10メートルもの水が豪快に噴き出す「ビックリシャワー」が、キャンプ場エリアには小さな子も安心の「ジャブジャブ池」が登場し、思いきり水遊びを楽しめます。

国営備北丘陵公園

四国・九州

あすたむらんど徳島(徳島県)

徳島県板野町にある「あすたむらんど徳島」は、科学と自然をテーマにした遊び&学びの公園。屋外には不規則に動く不思議な噴水や、メガホンに反応して水が噴き出す装置など、科学に触れられる展示がいっぱいです。また、夏のあいだは宇宙をテーマにした「あすたむウォーターパーク」も登場。年齢に合わせて涼しい一日を満喫できます。

あすたむらんど徳島

ハウステンボス(長崎県)

長崎県佐世保市にある「ハウステンボス」は、中世オランダの街並みを忠実に再現したテーマパークです。夏の夜は、アートガーデンを舞台にしたライトアップショー「シャワー・オブ・ライツ」を毎日開催。日本最大級の音楽噴水が織りなす絶景に夜空を彩る花火が加わった豪華なショーで、ハウステンボスの夜をドラマチックに盛り上げます。

ハウステンボス

キャナルシティ博多(福岡県)

福岡市博多区にある「キャナルシティ博多」は、その名の通り、運河(キャナル)が流れるユニークな大型複合施設。夏休み期間中は、大人気ゲーム「スプラトゥーン3」とのコラボイベントを開催しています。びしょぬれになって遊べる噴水は、夜には映像付きショーの舞台に大変身。ゲームの世界に入り込んだかのようなダイナミックな涼しさが楽しめます。

キャナルシティ博多

噴水がくれる豊かな時間

子どもたちが歓声を上げる水遊び場から、歴史を感じる荘厳な噴水、音楽と光が織りなす圧巻のショーまで、日本全国には実に多彩な噴水スポットが存在します。水しぶきで涼をとるだけでなく、その音や動きが五感を刺激したり、美しい景観が心を癒やしてくれたりと、噴水にはたくさんの魅力が詰まっています。

8月21日「噴水の日」の由来を知ると、いつもの公園の噴水も少し違って見えてくるかもしれません。ぜひお気に入りの場所を見つけて、おでかけしてみてください。

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文・編集/HugKum編集部

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