暑い季節は、冷たい飲みものがおいしく感じられる季節ですね。特に子どもたちと過ごす時間が増える夏は、一緒に作って楽しめる飲みものがあると、会話もはずみます。そんなときにおすすめなのが、ノンアルコールのサワーです。シュワっとした炭酸の爽やかさや、カラフルな見た目が楽しく、子どもたちも夢中になるかもしれません。
サワーってどんな飲みもの?
サワーとは、アルコールの入った、大人だけの飲みものでしょうか? いいえ。ここでは、アルコールを使わない「ノンアル・サワー」を中心にみていきます。
チューハイとサワーの違いを理解して、家庭で作るときの基本をおさえておけば、子どもと一緒に挑戦できます。ぜひ、作って楽しんでくださいね。

ノンアルでも楽しめるサワーとは?
ノンアル・サワーとは、アルコールを使わずに炭酸水や果汁を組み合わせて作るドリンクです。見た目が華やかで、子どもや妊婦さんも安心して楽しめますよ。
炭酸の爽快感や果実の彩りを活かして、イベント気分も味わいましょう。
「サワー」と「チューハイ」の違いを整理
「チューハイ」と「サワー」とは似ていますが、定義には違いがあります。
・チューハイ 焼酎などを炭酸で割ったものが主流
・サワー 果汁やシロップを炭酸で割ったもの
どちらも家庭で手軽に作れるので、味や飲み心地を意識して選びましょう。

【大人向け】レモンチューハイ(アルコール入り)
レモンの爽やかな酸味と炭酸の刺激が魅力の定番チューハイの作り方を見てください。
【1】グラスに氷を入れ、焼酎(またはウォッカ)を注ぎます。
【2】レモン汁を加え、炭酸水で満たせば完成です。
レモンの櫛切り、ミントの葉を添えると見た目も華やかに。甘みを足す場合はガムシロップやはちみつで調整します。
【子ども向け※ 】はちみつ入りレモンサワー(ノンアル)※1歳以上
こちらは同じ見た目で、子ども向けサワーのレシピです。レモン汁とはちみつ、炭酸水を合わせるだけで完成する、すっきり爽やかなドリンクです。
【1】はちみつ(コップ1杯に対しての目安量:大さじ1)を、少量のお湯で柔らかく溶かします。
【2】グラスに氷、レモン汁、【1】を加え、炭酸水で満たせば完成です。
ポイントは、はちみつをお湯で溶かしてから入れることです。甘さは好みに合わせて調整しましょう。

はちみつは1歳未満の乳児には避け、必要に応じて、てんさい糖などに置き換えてください。
【アレンジ】カルダモン香るレモンサワー
レモンチューハイ、またはレモンサワーにカルダモンを加えると、大人っぽい風味が味わえます。粒状のカルダモンを用意し、軽く潰してから加えてください。香りが立つので、より豊かな味わいになります。
作り方はシンプルですが、仕上がりに個性があり、来客時にも喜ばれそうです。
ノンアル・サワーに向く材料と、味のバリエーション
ノンアル・サワーには、炭酸水や果汁、はちみつ、シロップ、ハーブ類などが使えます。果物の甘みや酸味を活かし、苦手でなければミントやカルダモンで香りを加えるのもおすすめです。

【子ども向け】ジュースで作る、ごろごろフルーツサワー(ノンアル)
市販のジュースと炭酸水、冷凍フルーツを組み合わせた簡単レシピ。ジュースと炭酸水は1:1を目安に調整し、冷凍フルーツで彩りと冷たさをプラスします。
【1】グラスに冷凍フルーツを入れ、オレンジジュースを注ぎます。
【2】炭酸水で満たせば完成です。
【大人向け】フルーツたっぷりサングリア風サワー(アルコール入り)
フルーツの甘味が楽しめる、サングリア風サワーを作って、大人の飲みものに仕上げます。
【1】グラスに、冷凍フルーツを入れ、白ワイン、または赤ワインを注ぎます。
【2】炭酸水で満たせば完成です。
妊娠中や甘い飲みものが苦手な人にも|さっぱり系ノンアルレシピ
大人がノンアル・サワーを楽しむ場合、甘いだけでは物足りないと感じる人もいるかもしれません。そんなときには、香りや酸味を意識して取り入れてみてください。ハーブやスパイスを加える他、しそや梅を使ったアレンジも人気があります。
妊娠中でも楽しめて、甘い飲みものが苦手な人向けのアレンジを見ていきます
自家製しそジュースでつくる和風サワー
赤しそを鍋で煮出して作る、自家製ジュースは、香りが豊かで後味もさっぱりしています。手作りでなくても、市販のしそドリンクもあるので、活用しましょう。しそには鉄分やカルシウムが含まれているため、妊娠中の栄養補給にも役立ちます。

ウイスキー風味を再現? 香ばし麦茶のソーダ割り
麦茶を濃いめに出して炭酸水で割ると、まるでウイスキーのような香りを楽しめますよ。はちみつを加えたり、ジンジャーでアクセントをつけると、変化が楽しめます。
スパイスとの相性も良いサワーです。シナモン、カルダモン、クローブなど、少量から試してみてください。

アルコールの代替として取り入れている方もいるようです。
手軽に作れるけど… 日常での取り入れ方と注意点
家庭でノンアル・サワーを楽しむための工夫は豊富です。手作りする際のポイントや、注意点についても、整理しておきましょう。
フルーツ酢や黒酢は食後に
市販のフルーツ酢を購入し、炭酸で割れば、簡単にドリンクが完成します。カルピスサワーを作る手順と同じで、簡単ですよ。お好みの商品を見かけたら、手軽なので試してみてください。
ただし、お酢は空腹時に飲むと、胃が荒れてしまうことも。食後や、おやつのあとに向いているドリンクです。
手作りシロップは、早めの消費を
シロップを手作りするなら、レモンが簡単です。
煮沸消毒した容器に、レモンと砂糖と一緒に入れ、冷蔵庫に入れます。数日たつと砂糖が溶けるので、レモンは取り出しましょう。数日~1週間程度は安心して使えますよ。
自家製の場合は、見た目や香りの変化に注意して早めに使い切ってくださいね。
飲み過ぎに気をつけて|砂糖、水分のバランス調整
ノンアル・サワーは飲みやすいため、つい量が増えてしまいがちです。糖分や水分の摂りすぎにならないよう、シロップの濃度や、一日に飲む回数には注意してください。
特に子どもには、量や回数を決め、あらかじめルールを伝えておくと安心です。
親子で「乾杯」できるひとときを
ノンアルコールサワーは、大人のまねをしてみたい年頃の子どもにとって、特別感のある飲みものですね。お酒を控えている人にとっても、安心して飲めます。
一方で、アルコール入りのサワーは、大人のリラックスタイムを彩る存在です。同じ見た目でも、少し工夫するだけで、家族全員が楽しめますよ。それぞれの一杯で、親子や家族の時間を楽しく過ごしてください。
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構成・文・写真(一部を除く)/もぱ(京都メディアライン)

