「生パスタ」は市販派? 手打ち派? 実は〝すまき〟で簡単に作れる! 家族で楽しむ基本ガイド

親子で手作りできる生パスタレシピを見ていきます。基本の生地作りから、すまきを使った成形、まろやかなソースまで、家庭で楽しめますよ。クッキーを作る感覚でおいしい一皿を仕上げましょう。あわせて市販生パスタの選び方や活用法も紹介します。ぜひ家族で楽しんでください。 

レストランで味わう生パスタの、あのもちもちした食感や豊かな風味は、一度食べたら忘れられないものです。そんな生パスタがおうちで手作りできることを知っていましたか? じつは、生パスタ作りは、子どもと一緒にお料理を楽しむおうちアクティビティとしてもぴったりなんです。  

親子で生パスタ作りを楽しみながら、おいしさを味わいましょう。 

親子で体験! 生パスタの手作りチャレンジ 

週末や休みの期間に、お子さんと一緒に作ることができる生パスタを見ていきます。基本の生地と、成型、茹で方と、ソースのレシピまで、確認しましょう。 

基本の生地の作り方 

基本の材料は、強力粉と卵、塩だけ。シンプルながら、こねる作業は親子で協力できるので、楽しい時間になります。 

・材料(2人分) 

強力粉 200g 
卵 2個 (200㏄に満たない場合は、水を足して調整してください)
塩 5g

・ワンポイント:食材の安全性について 

生卵を使用する際は、必ず新鮮なものを選びましょう。 

・作り方  

【1】強力粉をボウルに入れ、中央をくぼませて卵を割り入れます。 

【2】ゴムベラを使って、くぼみの中の卵を少しずつ強力粉と混ぜ合わせます。 

【3】ある程度まとまったら取り出し、台の上でこねます。もちもちとしたなめらかな生地になるまで、親子で協力しながら、10分ほどこねましょう。 

【4】生地をラップでしっかりと包み、冷蔵庫で30分ほど休ませます。 

【5】生地をめん棒で薄く、均一に伸ばします。打ち粉を使い、生地がくっつかないように注意しましょう。 

【6】包丁で細く切ります。

すまきを使ったギザギザパスタの成形手順 

親子で作りやすい、ギザギザパスタの作り方もご覧ください。

貝殻のような形をしたパスタは「コンキリエ」と呼ばれます。本来は専用の木型を使って成形しますが、家庭では「すまき」を代用して作ることができます。竹の細かな筋が均一について、とても実用的なんですよ。

子どもが作るなら、貝殻の形に丸めなくても、生地を薄く伸ばして「すまき」のあとをつけるだけでも十分です。表面に細かな筋が入ることで、ソースがしっかり絡み、手作りならではのおいしさが味わえます。

・作り方  

【1】強力粉と卵で作ったパスタ生地を30分ほど休ませます。 

【2】生地を棒状に伸ばし、2.5g~3gを目安にして切り分けます。 

【3】切った生地を、すまきの上に置きます。打ち粉をしながら、親指で軽く押します。 

【4】20〜30分ほど乾かしてから茹でると形が崩れにくくなります。 

・コツ 

強く押すと薄くなりすぎたり、穴が空いたりするので軽めに押します。 

生地の厚さにばらつきがあると茹で時間に差が出てしまいます。切り分けは大人が担当し、成形を任せると、安心して参加できますね。 小さいお子さんなら、型抜きをして楽しむ方法もおすすめですよ。

手作りパスタの茹で方 

生パスタは火の通りが早いため、茹ですぎになりやすい点に注意が必要です。短時間で仕上がるので、茹で加減は必ず味見で確認しましょう。 

・材料 

お湯 1リットル(パスタ100gに対して) 
生パスタ 100g 
塩 小さじ1(約5g) ※子ども向けに塩分を控えたい場合は小さじ1/2でも可 

・作り方 

【1】大きめの鍋にたっぷりのお湯を沸かし、塩を入れます。 

【2】打ち粉を軽くはらった生パスタをほぐしながら入れます。打ち粉が多く残っていると、食感が悪くなるので、よくはらいましょう。 

【3】茹で時間の目安は2〜4分です。パスタが表面に浮き上がったら取り出します。 切ってみて、芯が残っていなければ茹で上がりです。

厚さが不ぞろいな場合は、薄いものから順にすくい上げてください。 

【4】 ざるにあげて水気を切り、すぐにソースと和えます。 

子どもも大好き! 生パスタに絡む、まろやかクリームソース 

牛乳にベーコンを加えると旨みと香ばしさが加わり、ソースに深みが出ます。小麦粉でとろみをつければ生パスタによく絡み、子どもも食べやすい一皿になります。 

・材料 

(2人分) 

牛乳 200ml 
小麦粉 小さじ2 
バター 10g 
ベーコン 2枚 
玉ねぎ 1/4個 
塩 少々 
粉チーズ 大さじ1 

・作り方 

【1】玉ねぎを薄切りにし、ベーコンは細切りにします。 

【2】フライパンでベーコンと玉ねぎを炒めます。いったんフライパンから取り出しておくと、失敗がありません。 

【3】軽く拭いたフライパンにバターを溶かし、小麦粉を加えて弱火で炒めます。 

【4】牛乳を少しずつ加え、混ぜながらとろみをつけます。 

【5】炒めたベーコンと玉ねぎを加え、塩と粉チーズで味を調えてください。 

【6】茹でた生パスタと和えて、完成です。 

市販の生パスタ 

スーパーや通販で手軽に買える市販の生パスタも便利です。忙しい日でも、本格的な味が楽しめるのが一番の魅力です。

無印良品 小麦の旨みひきたつ生パスタ リングイネ 200g

製造から180日間が賞味期限です。ストックしておけば、手の込んだ料理を作らなくてもおいしいパスタが手軽に作れます。

マ・マー レンジで2分 もちもち生パスタ フェットチーネ 

袋のまま電子レンジで2分温めるだけで、もちもちの本格生パスタが完成します。お好みのパスタソースをかければ、忙しい日でも手軽においしいパスタを楽しめます。

お湯で茹でるタイプがお好みの方向けの商品もあるので、ライフスタイルに合わせて選んでみてください。

家族で楽しむ生パスタの魅力まとめ 

生パスタの多彩な楽しみ方を感じていただけたかと思います。家庭でも親子で手軽に楽しめる、魔法のような料理ですね。忙しい日でも、市販の生パスタを上手に活用すれば、あっという間に本格的なおいしさが食卓に並びます。 

生パスタ作りに厳格なルールはありません。ぜひ、あなたらしい生パスタ時間を見つけて、大切な家族との思い出をたくさん作ってくださいね。 

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構成・文・写真(一部を除く)/もぱ(京都メディアライン) 

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