【いか塩辛レシピ】余ったら便利すぎる調味料に!〝日本のアンチョビ〟のおしゃれなアレンジレシピ2選《10月19日はいか塩辛の日》

冷蔵庫にちょこっと残りがちないかの塩辛、ごはんのお供だけで終わらせていませんか? 実は、少量でも料理に加えれば、味が深まる万能発酵調味料なんです! 塩辛を使った簡単、時短レシピを見ていきましょう。発酵食品ならではの奥深いうま味を、忙しい毎日に賢く活用してください。

冷蔵庫に眠る〝いかの塩辛〟を、「ごはんのお供以外、どう使えばいいの?」と悩む人も多いのではないでしょうか?

塩辛は「うま味調味料」として使えば、使える場面が広がります。特にバターや牛乳といった乳製品と合わせると、塩気がやさしくまろやかになり、子どもも食べやすい味に変身します。

今回は、塩辛を使ってすぐに作れる家族のための簡単レシピを見ていきます。

いか塩辛を使ったレシピ

市販の塩辛を料理に利用すれば、「あともう一品欲しいな、」というときに、あっという間に出来上がります。

市販のいかの塩辛を紹介

いかの塩辛は、いかの身と内臓を塩で漬け込んだ発酵食品です。冷蔵で数週間持ちますが、開封後は早めに使い切るのが鉄則です。

市販品には「辛口」「甘口」「柚子入り」などさまざまな種類があります。家庭料理に使うなら、まずはクセの少ないまろやかな味のものを選んでみてください。

じゃがいもといか塩辛のホイル焼き

じゃがいもに塩辛のうま味がじんわり広がる人気メニューです。アルミホイルで包む作業は、お子さんのお手伝いにもぴったりですよ。

・材料(2人分)

じゃがいも 2個
いかの塩辛 大さじ2
バター(または、オリーブオイル) 10g
黒こしょう 少々
青ねぎ 適量

・作り方

【1】じゃがいもは輪切りにして水にさらします。

【2】【1】のじゃがいもの水気をふき取り、ホイルに広げます。塩辛とバターをのせて包みます。

【3】トースターや魚焼きグリルで加熱します。じゃがいもに火が通るまで焼いてください。

【4】火が通ったら開いて黒こしょうをふり、青ねぎを散らせば完成です。

いか塩辛のうま味パスタ

塩辛は和風だけでなく、パスタソースとしても活躍します。牛乳を加えることで辛味がマイルドになり、子どもも食べやすい味に仕上がりますよ。

・材料(2人分)

スパゲッティ 160g
いかの塩辛 大さじ2
青菜(小松菜、大根の葉など) 1/2束

オリーブオイル 大さじ1
スパゲッティの茹で汁 大さじ2
牛乳(調整用) 大さじ1~2

バター 10g

・作り方

【1】青菜を細かく刻んで、塩でもみ、水気を絞っておきます。

【2】スパゲッティを茹で始めます。

【3】フライパンでオリーブオイルを温めます。塩辛と、【1】の青菜を加えて、さっと炒めます。香りが立ったら、火を止めます。

【4】フライパンに、茹で汁を加え、再び火をつけます。沸騰させながらなじませ、茹で上がったスパゲッティを加えて絡めます。

味が濃いと感じたら、茹で汁を加えるか、牛乳を足して調整しましょう。

【5】最後に、バターを加え、全体をよく混ぜ合わせます。

「塩辛」活用のコツと、子ども向けのアレンジ

塩辛は「日本のアンチョビ」ともいえる発酵食品です。魚介のうま味と塩分が凝縮されているので、料理にほんの少し加えるだけで、味に深みが生まれます。

ただ、そのままだと塩気が強いため、加熱や乳製品を合わせてまろやかに調えるのがコツです。家族の好みに合わせて加減しましょう。

塩辛をまろやかに整えるコツ

子ども向けの調理の際、以下の点を意識することで、塩辛の使い方に幅が広がります。

・加熱で香りをやわらげる

炒めたり焼いたり、加熱することで独特の香りが落ち着き、子どもにも食べやすくなります。

・乳製品で角を取る

牛乳やバターなどの油脂と合わせると、塩気の角が取れて、まろやかなコクが生まれます。

・幼児には特に少量から

小さなお子さんに初めて食べさせるときは、他の具材とよく混ぜ合わせ、ごく少量から試してみてください。

塩辛を「だし」として使う発想

塩辛のうま味を、顆粒だしの代わりにする発想で使うと、活用の幅が広がります。

味噌汁や炒め物の隠し味に少量加えることで、奥深い風味が加わりますよ。例えば、キャベツや白菜の味噌汁に加えてみてください。まろやかなコクが出て野菜の甘みが引き立ちます。

この方法は顆粒だしの量が減るため、減塩にもつながります。

残った塩辛の保存と再利用

市販の塩辛は冷蔵で1週間程度の保存が目安ですが、使い切れない場合は小分けにして冷凍保存すると便利です。再利用する際は、必ず加熱調理に使いましょう。

密閉容器に入れておけば、冷蔵庫内でのにおい移りも防げます。

いか塩辛アレンジ|アイデア集

塩辛は少量でもおかずにも副菜にも活躍する優れもの。発酵調味料として、和洋問わず広く活用できますよ。

・バターと塩辛の黄金コンビ

なんといってもバターは塩辛の最高のパートナーです。塩気がバターのコクに包まれ、子どもも食べやすい風味になります。

じゃがいもだけでなく、コーンや里芋なども、相性は抜群です。甘みのある食材と合わせると、さらにまろやかさが引き立ちます。

・野菜と組み合わせて食べやすく

茹でた青菜(ほうれん草や小松菜など)に少量の塩辛を合わせるだけで味が決まります。マヨネーズを加えてもおいしいですよ。ブロッコリーなどに和えると、野菜の甘みが引き立ちます。

塩辛が、野菜の苦みをやわらげる役割を果たしてくれるので、試してみてください。

・大人も満足! おつまみ風アレンジ

塩辛を豆腐やアボカドにのせるだけで、簡単な小鉢に。クリームチーズとも相性がよく、まるで和風のタパスのような味わいです。

家族で取り分ける際は、子どもは豆腐や野菜を、大人は塩辛も一緒に、といった分け方もできますよ。

食卓に笑顔を運ぶ「塩辛ごはん」アレンジ

いかの塩辛は、ごはんのお供だけではもったいない食材です。和洋どちらの料理にも合うので、身近な食材と組み合わせることで、家族みんなが満足できる一品が作れます。

発酵食品の豊かなうま味を、日々の食卓に生かしていきましょう。

こちらの記事もおすすめ

アンチョビの正しい保存方法|使いきりレシピや人気商品もご紹介!
アンチョビとは アンチョビはカタクチイワシを塩蔵(えんぞう)油漬けにしたものです。塩蔵とは、濃度の高い塩の作用によって微生物の繁殖を抑...
福井の郷土料理「へしこ」は、鯖を米糠で漬ける和製アンチョビ!? 美味しい食べ方、活用アレンジでやみつきに!
「へしこ」とは? 「へしこ」とは、鯖などの魚を塩漬けにしたあと、さらに米糠(こめぬか)で漬け込み、1年以上熟成、発酵させたもの。若狭地...

構成・文・写真(一部を除く)/もぱ(京都メディアライン)

編集部おすすめ

関連記事