【調査概要】調査期間:2025年9月18日~10月1日 回答者数:0~12歳の子どもがいる保護者329人
今子どもが一番好きなキャラクターは?
まずは子どもたちが好きなキャラクターを大調査。ここでは、「一番好きなキャラクター」(単一選択)と「それ以外によく口にしたり遊びに取り入れたりしているキャラクター」(複数選択可)の合算のデータをご紹介します。子どもたちに人気のキャラクターが見えてきました。

結果は以下の通り!
1位:すみっコぐらし
2位:ポケモン
3位:サンリオキャラクター
4位:ちいかわ
5位:ディズニーキャラクター
6位:プリキュア
7位:ドラえもん
8位:鬼滅の刃
9位:マインクラフト
10位:クレヨンしんちゃん
幅広い年齢層への調査のため、案外「幼児に大人気のキャラクター、この順位なの?」といったような気づきもあるかもしれませんね。とは言え1位から10位、どれもきっと一度は目にしたことのあるキャラクターばかり。その人気の高さにも納得です。

キャラクターを知ったきっかけで一番多かったのは「テレビ」(134人)。次いで「学校や友だちの影響」(63人)「YouTube」(62人)と続きました。
「テレビ」が多いのには納得ですが、小さいお子さんたちにとって「お友だちの影響」というのが絶大なのもわかります。学校で流行っていたから、お友だちが遊んでいたからなど、人気のキャラクターはある種のコミュニケーションツールのひとつになっています。
子どもが「キャラクターを好きな理由」を尋ねたところ、圧倒的に「かわいい / かっこいいから」(252人)がトップに挙がっていました。
子どもはどんなふうにキャラクターを「マネ」するの?

では子どもたちはどのように好きなキャラクターを遊びに取り入れているのでしょうか。ここでは「最近お子さんがよく口にするキャラクターのセリフや歌、マネしていることがあれば教えてください」という設問の回答をご紹介します。
主題歌を口ずさむ
「ドラえもんを毎話観ていて、主題歌を歌っています」(女性/東京)
「プリキュアの歌を歌って自作の振り付けで踊っています」(女性/東京)
「すみっコぐらしの映画導入歌をずっと口ずさんでいます」(女性/兵庫)
やはり、好きなアニメの主題歌を口ずさんでいるというお子さんが多いようでした。ダンスもばっちり! というお子さんもいらっしゃるようです。
セリフをマネする
「すみっコぐらしのとかげのぬいぐるみを手に持って、語尾に『とかっ』とつけながら遊んでいます」(男性/東京)
「ちいかわに出てくるハチワレの『なんか、じーんとするよねッ!』などのセリフや、うさぎの『ぷるるっ!ヤハ!』などのセリフをマネしています」(女性/東京)
「ピカチュウの鳴き声のマネをしています」(女性/神奈川)
好きなキャラクターのセリフや鳴き声、語尾をマネする!といった子どももたくさんいました。印象的なセリフや、マネしやすい声は、ついついマネしちゃいますよね。
またこんな意見がありました。
「たまに珍しい言葉を口にしているのを聞いたときにどこで覚えたのか尋ねると、アニメで知ったと返ってくることが多いです」(女性/東京)
「アニメで出てくる難しい言葉も意味を覚えて、適切な場面で使えるのはすごいと思います」(女性/東京)
「娘は写真が苦手だったのですが、プリキュアを好きになってから、『ファンサしてー!』とお願いすると笑ってくれるようになりました」(女性/静岡)
動作やセリフ、そのキャラクターの行動をマネすることで、少なからずよい面を感じられている、そんな方の意見を聞くことができました。
それぞれのキャラクターが与えている影響は?
では、それぞれのキャラクターは、実際子どもたちにどんな影響を与えているのでしょうか。人気トップ10に挙がったキャラクターごとに、それぞれ親が感じている「子どもへの影響」をご紹介します。
「すみっコぐらし」
「おとなしい性格の娘なので、すみっコぐらしに共感することが多いみたいです。明るくて元気なキャラクターのアニメが多い中、すみっコぐらしのやさしくて穏やかな世界観があっているようです」(女性/千葉)
「いつも激しく踊ってる子が、すみっこみるとやさしく穏やかになるので、親もうれしいです」(女性/埼玉)
「すみっコぐらしのやさしく感動的なストーリーが、子どもたちの幼い心にいい呼びかけをしてくれているなと、親として感じています」(女性/兵庫)
今回最も「好きなキャラクター」に挙げられていた「すみっコぐらし」。そのやさしい世界観や多様性を認めるキャラクターが、子どもたちにいい影響を与えているという意見がとても多く見られました。
「ポケモン」
「ポケモンは種類が豊富で、兄妹それぞれに違う子が好きで、男女関係なく楽しめています。親も一緒にグッズを集めたりできて楽しいです」(女性/神奈川)
「親との共通の会話が増えました」(女性/東京)
ポケモンのいいところはなんといっても親世代がハマっていた! という人も多いところ。男女関係なく、親子で楽しめているという意見が挙がっていました。
一方で、ゲームやカードゲームにはまってしまったお子さんを持つ親からは「ずっとゲームばかりしているから心配」なんていう声も。
「サンリオキャラクター」
「キティちゃんがみんななかよくしてね、とよく言ってくれているので、いい影響があると思っています」(女性/東京)
「ピンク一択だったのが、シナモロールの水色も好きになり、選択肢が広がりました」(女性/東京)
「クロミが好きな娘は、黒をファッションに取り入れるようになり、お姉さんっぽくなってきました」(女性/東京)
キャラクターの幅も広いサンリオキャラクター。キャラクターのかわいらしさはもちろんのこと、「女の子と言えばピンク」といったような従来の概念を超えた、好みの幅が広がったのがうれしい、という意見が挙がっていたのも印象的です。
「ちいかわ」
「ちいかわのモモンガが好きで、『褒めろっつーことだ!』とよく言っています。なかなか言いにくい『褒めてほしい気持ち』を表現してくれるのでうれしいです。言葉遣いが悪いので少し心配」(女性/東京)
「朝学校行く前にテレビで見られるので、それを楽しみに支度を早く済ませてくれます」(女性/神奈川)
「かわいいものが大好きな息子です。私の時代とは違い、男の子でもかわいいキャラクターのハンカチなどを堂々と持っていられるいい時代だなと思います」(女性/埼玉)
ちいかわ好きのお子さんを持つ方からはさまざまな意見が挙がっていました。大人でもハマる「ちいかわ」の世界観。一緒に楽しんでいる方も多いようです。
「ディズニーキャラクター」
「まだ、子どもは小さいのでかわいらしさに憧れているだけの部分はありますが、ディズニーのプリンセスは芯の強い女性が多いので、見た目のかわいさだけでなくそういう部分も影響を受けたらいいなと思っています」(女性/東京)
プリンセスが好き、というお子さんも多いのではないでしょうか。華やかなドレスを身にまとったお姫さま、素敵ですよね。憧れをきっかけにいい影響を受けてほしいという意見が挙がりました。
「プリキュア」
「かわいくなりたい! という気持ちがすごい伝わってきます」(女性/静岡)
「アイドルの元気でキラキラして前向きな気持ちが、娘の気持ちを明るくしています。オシャレにも目覚めました」(女性/神奈川)
プリキュアが好きな子どもたち。かわいらしさやキラキラとした世界観に憧れ、自分でもマネしているお子さんが多いようです。ファッションや身だしなみに気を使っているという声も。
またこんなユニークな意見もありました。
「『プリキュアになるためにはどうしたらいいか』という話題が出るたびに『早寝早起き・しっかり食べて元気に過ごすこと』と話しています。毎回効果があるわけではないですが、気にしてくれているようです」(女性/宮城)
「ドラえもん」
「ドラえもんは、友情や思いやり、勇気など大切なことを学べるので、親子ともに大好きです」(女性/東京)
「ドラえもんに出てくるひみつ道具が毎回気になるみたいですが、特にどこでもドアが欲しいようで、今では作るにはどうしたらいいか、考え始めています。親としてはいい影響かなあと思います」(女性/兵庫)
友情や思いやりが色濃く描かれているドラえもんの世界。あまりにドラえもんの世界観が好きすぎて、自分でひみつ道具を作ろうとする子どもも! 創造力が育ってくれたらうれしいですね。
「鬼滅の刃」
「主人公・炭治郎のあきらめない心、やさしいきれいな心がいい影響を与えてくれるといいなと思っています」(女性/茨城)
「鬼滅の刃は映画版も含めてすべて見ています。ハードなシーンもあり少し不安でしたが、現実と混同することなく、作品・キャラクターとして楽しんでいるので、今は不安はありません」(女性/東京)
戦うシーンが多く、ところどころ描写がリアルなため「まだ見せるのが不安…」という方もいる「鬼滅の刃」。一方で、主人公たちの誰かを守りたい、救いたいという真っ直ぐな心は、少なからず子どもたちに影響を与えてくれるのではないか、という意見が挙がりました。
「マインクラフト」
「マインクラフトをしている子どもを見ていると、子どもならではの発想力に驚かされます」(女性/茨城)
特に小学生に人気のあるゲーム「マインクラフト」。子どもの創造性や発想力にいい影響がある、と感じている人も多いようです。実際に国内外で、学校の教材として「マインクラフト」を取り入れているところもあるんですよ。
「クレヨンしんちゃん」
「クレヨンしんちゃんのマネでじゃれ合うときにぶりぶり~! って言いながら遊んでおり、とっても楽しそうです」(女性/東京)
口調が下品という声も挙がる中、マネしている子どもたちはとても楽しそう! という意見がありました。特に幼稚園でのお友だちづきあいや、小さな妹を持つしんちゃんを描いた作品なので、しんちゃんのやさしさやお友だちとの関わり方が影響をもたらすこともあるかもしれませんね。
* * *
子どもたちは好きなキャラクター、アニメ、ゲームを通してたくさんのことを学びます。一見、教育にはよくないかも…子どもにはちょっと難しいかも…と思える作品であっても、実は学びがあり、子どもたちにいい影響を与えている、そんなこともあるかもしれません。
ぜひお子さんたちの「好き」な気持ちを制限することなく、どんなキャラクターが好きなのかな? 今は何が流行っているのかな? なんて注目してみてくださいね。
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文・構成/伊東ししゃも


