我が家の定番おせち、人気メニューは? 数の子、黒豆を超える1位は? 真似したいリメイク術、食べない派の理由も調査【HugKum総研】

お正月の定番「おせち」、みなさんの家では食べますか?今回はHugKum読者768人に「お正月のおせち事情」を大調査。おせちどうする?という質問から、おせちで人気のメニュー、さらには「子どもが食べないあの食材」を大活用できるリメイク術まで。あの手この手でおせちを上手に食べきるパパ・ママのリアルをご紹介します。

【調査概要】調査期間:2025年11月24日~12月14日 回答者数:0~12歳の子どもがいる保護者768人

お正月のおせち事情を大調査!

「お正月におせちを食べる習慣がありますか?」(回答者数:768人)
「お正月におせちを食べる習慣がありますか?」(回答者数:768人)

まず初めに、そもそも「お正月におせちを食べる習慣があるか」尋ねたところ、「はい」(651人)、「いいえ」(117人)となり、約85%の家庭が「おせちを食べる」と回答しました。ライフスタイルや時代が変われど、まだまだ日本人のおせち文化は根強いようです。

「食べる派」からは「雰囲気だけでもお正月気分を味わいたい」といった声が聞かれ、一方で「食べない派」からは「食べたいメニューがないから」「コスパが悪いから」といった理由が挙げられました。

「今年のおせちはどうする予定ですか?」(複数回答可、回答者数:768人)
「今年のおせちはどうする予定ですか?」(複数回答可、回答者数:768人)

ではみなさんどのようにおせちを楽しんでいるのでしょうか。「今年のおせち、どうする?」という質問では、最も票を集めたのが「一部だけ手作り&一部買う」(277人)。次いで「市販のものを購入する」(245人)となっています。一方で「手作りする」(54人)と答えた人は全体の1割にも満たない数字となりました。

できるだけ手作りしたい派の方でも、黒豆や昆布巻きなどの手間暇がかかるメニューは市販品、お煮しめや栗きんとんなど自宅でも作りやすい料理は手作りするという人が意外と多いのかもしれないですね。

また「食べたいメニューだけ作る」「オードブルを食べる」といった回答も見られました。最近では洋風おせちやオードブルも広く浸透し、いわゆる“昔ながらのおせち”だけ、という家庭は減っているのかもしれません。

お正月に「おせち以外」に食べるメニューは何ですか?

自由回答で「お正月に、おせち以外に食べるメニュー」を聞きました。

圧倒的多数だったのが「雑煮」をはじめとするお餅を使った料理。「お餅をいろいろな味にアレンジして食べる」という意見も挙がります。また、家族団らんメニューとして、すき焼きや寿司、鍋料理という声もありました。おせちと一緒にかにやふぐなど、海鮮を楽しむ方も多いようです。

また、「おせちに飽きたらカレー」という人が多いのか、意外と票を集めたのが「カレー」。中にはお休みの日に気合が入るのか「スパイスカレーを作ります」といった本格派の意見も。

さらに、新潟県のお正月の郷土料理「のっぺ」や「塩引き鮭」、関西地方の王道「白味噌のお雑煮」、香川の郷土料理「あん餅雑煮」など、地域性のあるお料理も挙がりました。

「我が家の定番おせち」人気メニューは?

「我が家の定番おせちのなかで、毎年人気の一品はなんですか?」(回答者数:「おせちを食べる」と答えた651人)
「我が家の定番おせちのなかで、毎年人気の一品はなんですか?」(回答者数:「おせちを食べる」と答えた651人)

冒頭の質問で「おせちを食べる」と答えた651人に「我が家の定番おせち」の人気メニューを聞いたところ、1位「栗きんとん」(123人)、2位「数の子」(94人)、3位「黒豆」(86人)、4位「ローストビーフ」(78人)、5位「伊達巻」(76人)という結果になりました!

甘くておいしい栗きんとんは、大人にも子どもにも支持されるメニュー。比較的納得できるランキングなのではないでしょうか。その他には「いくら」や「チャーシュー」など、絶対おいしい! そんなメニューがランクインしていました。

子どもが食べてくれない! 「我が家の不人気おせち」

「子どもが苦手で残しがちなおせちの一品はありますか?」(回答者数:「おせちを食べる」と答えた651人)
「子どもが苦手で残しがちなおせちの一品はありますか?」(回答者数:「おせちを食べる」と答えた651人)

一方で、子どもが「苦手で残しがち」なおせちメニューを聞いたところ、1位「紅白なます」(125人)、2位「昆布巻き」(80人)、3位「田作り(ごまめ)」(79人)、4位「数の子」(62人)、5位「酢れんこん」(60人)、6位「黒豆」(57人)となりました。

酸味や苦みのあるものや、味に普段なじみがない料理は、子どもには少し苦手に感じられるようです。数の子や黒豆は「我が家の人気おせち」と「子どもが残しがちなおせち」の両方にランクインしているのがおもしろいですね。大人は好きだけど、子どもはちょっと…みたいな家庭もありそうです。

家族の好みによっては、どうしても最後まで残りがちなおせち。そんなおせちをおいしく子どもに食べてもらう「リメイク術」を、みなさんに聞きました。

人気のおせちのリメイク術は?

特に「おせちのリメイク」として多くのアイデアが挙がっていたのが、黒豆、栗きんとん、お煮しめの3種類。比較的リメイクしやすい食材なのかもしれません。

黒豆

・黒豆×ヨーグルト
・黒豆×クリームチーズ
・黒豆×お餅×きな粉
・黒豆をスイーツにアレンジ(蒸しパン、パウンドケーキ、ゼリー、プリン)

甘みのある黒豆は、そのままだと子どもには不人気だけど、アレンジしてスイーツにしてしまえば大喜び。特にヨーグルトと合わせる食べ方が大人気のようで、こんなうれしい声が聞かれました。

「ヨーグルトを混ぜると甘さがちょうどよくなってデザート感覚で食べられるので毎年鉄板です」(女性/神奈川)
「黒豆バナナヨーグルトは、お正月以外も定番のメニューです!」(女性/宮城)

栗きんとん

・栗きんとんをパンに塗る
・栗きんとん×ヨーグルト
・栗きんとん×クラッカー
・栗きんとん×バニラアイス
・栗きんとんをスイーツにアレンジ(和パフェ、モンブラン風、パイ、羊羹)

甘みたっぷりの栗きんとんもリメイクし甲斐がありそうです。スイーツやパンとの相性も抜群。

「栗きんとんを干し柿に詰める」(女性/愛知)
「余った栗きんとんをバターと一緒にお餅に絡めて食べます。これが絶品で、最近はわざと余らせるようになりました」(女性/東京)

中には、思わず試してみたくなるようなアイデアも。どちらも気になる食べ方です。食べてみたいですね。

お煮しめ

・お煮しめ×混ぜご飯
・お煮しめ×カレー

お煮しめは、細かく刻んで混ぜご飯にしてしまうか、カレーの具にしてしまう、という意見が複数上がりました。もはや煮物が余ったときの鉄板なのかも?「カレーにすると子どもに好評!」という喜びの声も。

子どもが苦手な「あの食材」もリメイクでおいしく!

子どもが苦手で残しがちだと意見が多く挙がった「紅白なます」「昆布巻き」「田作り(ごまめ)」のリメイク術にも注目です。

紅白なます

「お惣菜のフライと合わせて南蛮風に」(男性/三重)
「なますをサラダと混ぜる」(女性/東京)
「なますを入れたベトナム風サンドイッチ(バインミー)を作る」(女性/千葉)

特に「バインミーを作る」という意見が複数挙がっていたのがかなり印象的でした。フランスパンになますやハム、きゅうりなどの野菜を挟んだらできあがりです。レバーパテやパクチーなどを使えばより本格的な味わいに。

昆布巻き

「お茶漬けに昆布巻きをいれて食べるとおいしいです」(男性/群馬)
「昆布巻きを細かく刻んで卵焼きにします」(女性/愛知)
「昆布巻きを炊き込みご飯に入れる」(女性/岩手)

そのままだと敬遠されがちな昆布巻きも、和食にアレンジすれば子どもも食べやすくなりそうです。にしんや鮭を巻いた昆布巻きは、和食との相性も抜群です。おにぎりの具にしてもおいしそうです。

田作り(ごまめ)

「田作りをチーズに絡めてホットサンドにする」(女性/兵庫)
「田作りを砕いてサラダにトッピングするのがおすすめ。甘じょっぱさがクセになり、ナッツ感覚で楽しめます」(女性/神奈川)

田作りは、その甘じょっぱさやカリカリとした食感を生かしたアレンジが人気のようです。意外性のあるリメイク術で「おせちが苦手!」な子どももおいしく食べてくれるかもしれません。

* * *

おせちは「そのまま食べきる」だけじゃなく、家族の好みに合わせて自由にアレンジして楽しむ時代。ほんの少しの工夫で、楽しく、素敵なお正月を迎えられるといいですね。

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構成・文/伊東ししゃも

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