【野々村友紀子さん】反抗期の娘たちに実践した“充電器”子育てとは? 下の娘は小4のときに「今日から反抗期入りまーす」と宣言!

最近のテレビで見かけない日がないほど大人気な野々村友紀子さんですが、プライベートでは夫でお笑い芸人・2丁拳銃の川谷修士さんとの間に2人の女の子を育てるママでもあります。
二十歳となる娘さんは最近実家を出て1人暮らしを始め、2歳下の娘さんもやりたいことを見つけその道を進み始めたりと、子育ての終わりを感じることも多いのだそう。そんな野々村さんの今振り返る自分の子育て、そして現在てぃ先生と共演中の「ハロー!ちびっこモンスター」(Eテレ)で見た令和の子育てについてお聞きしました。

「家事しながら聞いてます」テレビとは違うYouTube『のののちゃんねる』

――4月から開設されたYouTubeチャンネル『のののちゃんねる』について、どのような経緯で始められたのですか。

野々村友紀子さん(以下野々村さん):もともとコロナ禍のときに、周りで始められる方も多くて「やってみたいな」とは思っていたんです。でも、いつかやろうと思って気がついたら4年ぐらいかかってしまって。主婦の皆さんが楽しんでもらえるような、息抜きになるようなチャンネルにできたらいいなと思って始めました。私自身も、息抜きでYouTubeを見たりしていましたから。

――始められてまだ間もないですが、すでに多くの登録者がいらっしゃいます。反響はいかがですか。

野々村さん:思った以上にたくさんの方が見てくださっているようで、うれしいですね。現場でも芸能人の方から「見てるよ」と言ってもらえますし、「家事をしながら聞いてます」という方が多くて。私、おしゃべりが好きなので、おしゃべりメインでやって良かったなと思っています。

――キッチンツアーの動画などは、1時間、2時間とかなり長いですが、それがかえってよいのですね。

野々村さん:そうなんです。「洗い物をしながら聞いてます」とか、家事の合間にゆったり見てくれる方が多くて。「これを楽しみにしてる」と言ってもらえると、テレビとはまた違う手応えというか、うれしさがありますね。

――視聴者との距離感が近い、と。

野々村さん:はい。「YouTube見てます」って言われると、すっごくうれしいんです。一から企画や撮影も、私も入って一緒にやっているので思い入れも強いですね。

――動画ではご自宅の様子も包み隠さず公開されていますが、テレビのときとは違う、素の野々村さんが見られるのも魅力なのかなと感じました。

野々村:本当にそうですね。しゃべるペースもテレビよりゆっくりだったりしますけど、見てくださる方には「それがちょうどいい」と言ってもらえて。テレビはどうしても尺があるので、なるべくギュッと凝縮して話そうとしていますが、YouTubeでは本来の、家庭での私に近いと思います。

――娘さんとの会話でも、野々村さんの穏やかな雰囲気がとても印象的でした。ご家庭ではいつもあのような感じなのですか。

野々村さん:もう、あのまんまだと思います。普段はどちらかというと、娘に教えてもらうことのほうが多くなってきましたね。今の流行りのこととかはもう逆転しているなと思いますし、私が娘たちに教えられることは、もう出し尽くしたかなと。

家庭円満の秘訣は「ストレスをためない」こと

――「父と娘」という関係はどうでしたか? 思春期の娘さんを持つお父さんは、関係がこじれてしまうことも多いと聞きます。

野々村さん:夫は女の子のことにあんまり踏み込まないんです。「最近どうなん?」とか「好きな人いるのか」とか聞かないし、やってあげることも娘から頼まれないと動かないというか。例えば、「車でどこまで送ってほしい」と娘から言われたら送るけど、こちらから「送ったろか?」とかっていうのは言わないようにしています。あと夫は、娘の部屋に絶対入らないところも徹底していますね。私もそこは大事にしていて、夫も私も娘とは一定の距離を保つようにしています。思春期の子って、ぐいぐい行くと一気に嫌いになられちゃうので。

そんな感じですが、映画とか漫画とか、娘と夫に共通する好きなものに関しては1,2時間でも話したりしていますね。そうなるともう私は離脱して、そっとリビングから出て行ってしまうのですが、2人でずっと盛り上がっているんですよね。

――夫婦関係についてもお聞きしたいのですが、以前テレビで、ご主人の家事・育児への参加についてお話しされていました。最初からうまくいっていたわけではない、と。

野々村さん:そうですね。やっぱりうまくいかないことも多かったです。でも私はそれを我慢するのはいやだというのがあって。「私がやっとけばいい」とか、「言ったら機嫌悪くなるから飲み込もう」とか、たとえ小さな我慢でもそういうのが積み重なると、老後に絶対響いてくるだろうなと思ったんです。熟年離婚とかにつながるかもしれないし、ずっと好きでいるためには、その都度解決しないといけないなと。

――もともと、問題を先送りにしないタイプだったのですか。

野々村さん:ストレスをためるのがいやなんです。よく「ストレス発散法は?」って聞かれますけど、ためないように、一個一個ちっちゃいうちに潰していく。だから、ストレスだなって思うことがあんまりないんです。人間関係でも、パートナーとの関係でも、ちょっと嫌だなって思ったら、もう、すぐに言って解決して、歩み寄るようにしています。

――「歩み寄る」。ただ文句を言うのではなく、伝え方にも工夫をしたのでしょうか?

野々村さん:はい。相手が聞く耳を持ってくれないような言い方はしないように心がけています。「どうやったら聞いてくれるかな」って考えますね。最初にその考え方になったのは長女が生まれたときでしたね。

夫は家にいれば育児にやる気を見せるのですが、なんか違うなーみたいな(笑)。気持ちが先走って手ぶらでオムツ替えに臨んで、結局私が後ろから何やらいろいろ持っていくことがあって。でも気持ちはあるので、そこは汲みとって私はサポーターに徹しようと。夫が率先してやって、足りないものを私が後ろから「これも持っていったほうがいいんじゃない?」って渡すようにしていたら、そのうち夫が気づいてちゃんと持っていくようになって、うまく回るようになりました。

――家事については、「家事リスト」を作られたそうですね。

野々村さん:はい。以前『夫が知らない家事リスト』という本を書いたことがあります。夫自身、家事はやってる「つもり」になっているものがとても多かったので、リストを作ってはっきりさせました。育児や季節の家事を入れると400個ぐらいありますね。世の中の主婦は、子どもの学校行事や習い事、家族のスケジュールを組み立てたり、頭がおかしくなりそうなくらい大変なことを毎日やったりしている。そういった事実をパートナーに知ってもらうのは、大事なことだと思ったんです。

反抗期の子どもに対しては、親は“充電器”であれ

――お子さんのイヤイヤ期や反抗期で、子育ての難しさを感じることはありましたか。

野々村さん:イヤイヤ期はもちろん大変でした。でも私、職業柄かもしれないですけど、何か不安なことがあると、ものすごくリサーチする癖があって。子育てに関しても、生まれる前から「何が起こるのか」をすごく調べていたんです。育児書を読み漁ったり、当時の先輩ママの掲示板を見たり。だから心の準備ができていて、「あ、こんなもんか」「思ってたより楽だな」と感じることができました。

――では、思春期の反抗期もそういう感じでうまくいきましたか。

野々村さん:それはもう、私自身の反抗期が強めだったので(笑)。それと比べたら、全然ゆるいなって。ラッキーぐらいに思ってました。

下の子の場合は、「今日から反抗期入りまーす」と宣言されました。小4のときに(笑)。宣言されてからは急に機嫌が悪くなったり、かと思えば膝に乗ってきたり。最初は振り回されましたけど、「これはホルモンがそうさせてるんだ」って思うようにしました。この子がしゃべってるんじゃなくて、ホルモンがしゃべってるんだって。そう思うと腹が立つことも、ちょっとだけマシになります。

思い返すと私がいちばん反抗していたときって、母親がすごく心配して、ぐいぐい話しかけてきていたときだったんです。大好きだったママがすごく嫌い、という自分でも変な状態なのに、「どうしたん?」って言われると、もっと嫌になる。その記憶があったので、自分の娘が反抗期になってツーンとし始めたら、こっちはサッと引く。特に女性同士だとぶつかることもあるので、そういうときは違う部屋に行ったりして物理的にも距離を取るようにしています。そうやって小学校高学年ぐらいから、徐々に子離れの準備というか、そう思うようになっていたのかもしれません。

――具体的には、どのように接するのですか。

野々村さん:自分は「充電器」だと思って、一定の場所にいるようにしています。子どもが話しかけてきたり、相談があったりしたときには全力で対応するけど、こっちから「どうしたん?」「なんかあったん?」と充電器から充電させようとはしないですよね。

「吹き出物できてるけど大丈夫?」とかも、本人がいちばん気にしてることだから言わない。気づいているけど見守ってるよ、何かあったらいつでも受け止めるよ、という姿勢を見せるようにしてから、私自身もすごく楽になりました。

――でもその待ちの姿勢のときに態度が悪いと「今の態度は何なの!」と言ってしまいそうですが…。

野々村さん:言います、言います(笑)。でも、そうやって深追いしていたときがいちばんこじれていました。ドアをバーン! とやられたら、「はい、知らん。私は充電器だから動かない」って思って放っておいたら、娘の機嫌が戻るのがいちばん早かったことを覚えています。この子は今、大人になるために親から離れようと、ホルモンが頑張ってるんだって。そう思うと、追っかけずに済むようになります。

てぃ先生から学んだ「遠回りする子育て」と「褒める」極意

――てぃ先生と共演されている番組『ハロー! ちびっこモンスター』では、現代の子育てを目の当たりにされていると思います。ご自身の頃との違いを感じますか。

野々村さん:てぃ先生とご一緒して本当に思ったのは、「子育てだけは時短は効かない」ということです。いろんなものが便利になりましたけど、子育ては遠回りすればするほどいいんだなと学びました。

――遠回り、ですか。

野々村さん:例えば、着替えを嫌がる子に、無理やり「これ着なさい!」と言うのではなくて、「じゃあどうやったらこの子が楽しく着替えられるか」を考える。トイレに行くのを嫌がる子に、「じゃあリビングを探検してから行こうか」と誘ってみる。一見時間がかかっているように見えますが、子どもは機嫌がいいし、親も叱らなくていい。結果的に、同じくらいの時間で物事が終わるんです。

もう一つ、番組を通して学んだのは「褒める」ことの重要性ですね。もちろん大事なことだとは知っていましたが、その方法が衝撃的で。例えば、肘をついてご飯を食べる子に「肘をついちゃダメ!」と言い続けるよりも、たまたま肘をついていないときに「今日、肘ついてないじゃん!」って褒めてあげる。そうすると、一発で直るんです。

――悪いことをしたときに叱るより、良いことをしたときに褒める。

野々村さん:そうなんです。親って、つい悪いところばかり目に付いて、良いことをしているときは「しーっ、そっとしておこう」ってなりがちじゃないですか。でも、それは逆だったんだなと。これは高校生の娘にも応用していて、「今日スマホ見てる時間、少なくない? 偉いね」とか言うと、ちょっとずつ効果が出ています。何歳になっても、子どもって褒めるところだらけなんだなって気づかされました。

子どもの人生は子どものもの。失敗も大事な経験

――娘さんたちは、それぞれご自身のやりたい道に進んでいますね。ご夫婦として、どのように応援されてきたのでしょうか。

野々村さん:私たち夫婦も、10代から好きなこと(お笑い)をやってきたので、娘たちにも「やりたいことがあるならなんでもしなさい」と小さい頃からずっと言っています。好きなことを見つけられるのは、すごく幸せなことですから。

――進路について、アドバイスをすることは?

野々村さん:相談されたら答えますが、あまり自分の経験は話さないようにしています。以前、長女に「それってママの話でしょ? 私の人生に関係ない」って言われたことがあって。良かれと思って「私のときはこうだったよ」って言ってしまうことがあります。でも子どもからしたら、まだ体験もしていないのに決めつけられるのが嫌なのかなと。

――親としては、失敗させたくないという気持ちが先に立ってしまいます。

野々村さん:そうですよね。でも、自分で転んで立ち上がることも大事だと思っていて。娘が小さいとき、パックジュースをすごく持ちたがったんです。絶対にこぼすからって渡したくなかったのに、娘もどうしても引かなくて。それで、「もうこれは一度やらせてみよう」と思って渡したら、案の定力いっぱいつかむからビューって(笑)。でも、それが娘も悲しかったんでしょうね。それで次からやらなくなったんです。だから多少の失敗はさせて、そこから学んでもらうことも必要かなと思っています。

一人で抱え込まず、自分を大事にしてほしい

――最後に、子育て中のパパママに、メッセージをお願いします。

野々村さん:子育てって、弱音を吐いたり、できないことがあったりすると、つい自分を責めがちですけど、みんな初めてのことで、1人でやるのはそもそも大変すぎることなんです。だから巻き込めるものは何でも巻き込んで、頼れる人にはすべて頼るぐらいでいいと思います。

私もワンオペが続いたときは、保健所のお茶会に参加したり、ベビーシッターを頼んだりしました。しんどいなって思うのは、あなただけじゃない。その気持ちをちゃんとパートナーに伝えて、助けてもらえる関係を築いてほしいです。無理をしない、自分を大事にしながら子育てをしてほしいなと思います。

お話を聞いたのは

野々村友紀子 放送作家

1974年8月5日生まれの放送作家。

大阪府出身。2丁拳銃・修士の妻。芸人として活動後、放送作家へ転身。

現在は吉本総合芸能学院(NSC)東京校の講師、書籍・脚本等の作家業に加え、メディア出演などタレントやコメンテーターとしても活躍中。

主な著書に「強く生きていくために あなたに伝えたいこと」(産業編集センター)、「夫が知らない家事リスト」(双葉社)がある。

2026年4月より自身のYouTubeチャンネル「のののちゃんねる」を開設。

 

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