子どもにもわかりやすい《科学とアートのコラボ》。夏休みはニコンの特別展示「ミクロの世界 」へ!【高校生以下無料】

東京都写真美術館にて、ミクロの世界に学術と芸術の両面から触れられるニコンの特別展示「Nikon Small World / NIKON JOICO AWARD展 『ミクロの世界 -生命(いのち)の未来を照らす-』」が開催中です。高校生以下のお子さんは無料なので、親子で気軽に楽しむことができます。夏休みの自由研究にもピッタリなアート展の見所をご紹介します!

『ミクロの世界 -生命(いのち)の未来を照らす-』とは?

東京都写真美術館にて開催中の特別展の「ミクロの世界」の様子。

美しい写真でミクロの世界が学ぶことができる特別展示「Nikon Small World / NIKON JOICO AWARD展『ミクロの世界 -生命(いのち)の未来を照らす-』」が8月23日まで、東京都写真美術館にて開催中です。

本展では、ニコンが世界的に展開している顕微画像コンテストの受賞作品を中心に、顕微鏡を使って撮影した芸術的なミクロの世界をお披露目! また、ニコンおよび東京都写真美術館が所蔵する歴史的な顕微鏡や作品の展示とともに、科学・医学・産業など顕微鏡が切り拓いてきたさまざまな分野がわかりやすく紹介されています。

普段なかなか触れることができない「ミクロの世界」ですが、子どもから大人まで、専門知識がない方でも鑑賞を通じて、学術と芸術の両面からミクロの世界の魅力に触れることができます。

お子さんにもわかりやすい工夫も!

無料の子ども向けの「鑑賞ガイド」。

展示内容は専門的な説明も多く、小さなお子さんには難しい部分もありますが、子ども向けの鑑賞ガイドもあり、クイズに答えながら楽しく観て回ることができます。

展示の説明欄では、大人向けの詳細とは別に、子どもの目線の低い場所にふりがな付き&大きな文字で端的に表現した「鑑賞ポイント」も。小学生の低学年のお子さんでも理解できるよう工夫してあるので、親子で楽しめる内容となっています。

その他、長めの説明文には大切な部分に黄色の線が引かれているので、大人の方もポイントを押さえながら鑑賞することができます。

第1章 見えない世界への扉「顕微鏡の誕生と技術革新」

約100年前に発売された「JOICO顕微鏡」。

まず、展示は、顕微鏡が発明されてから現在に至るまで、その発展の歴史を年表、実機、資料とともに紹介するエリアから始まります。ニコンが初めて販売した、約100年前の「JOICO顕微鏡」も展示されています。最大765倍の高倍率の観察性能を実現し、当時としては革新的な製品とのことです。

実はカメラより顕微鏡事業が先だった!

実は筆者もフォトグラファーとして大変お世話になってきたカメラやレンズのニコン製品。今回の展示で、カメラよりも顕微鏡事業が先であることを知りました。

ニコンの事業の原点である顕微鏡を見ることができ、自分の大切な仕事道具につながると考えると、大変、感慨深かったです。カメラと顕微鏡はこれまで、あまり接点を感じたことがありませんでしたが、カメラ好きな方にもニコンの原点を知ることができるので、おすすめの展示です。

顕微鏡の歴史的な所蔵品も

その他、当時の製品カタログ、光学機器の国産化を目指してドイツから招聘された光学技術者の知見を受け継いだ設計ノート、さらにはダゲレオタイプの顕微画像など歴史的な所蔵品もあります。

顕微鏡の誕生と技術革新の歩みを通して、「見えないものを見えるようにする」挑戦の歴史をたどることができます。

第2章 ミクロの世界 「顕微鏡が捉えた写真と映像」

「ミクロの世界 -顕微鏡が捉えた写真と映像-」の魚類、両生類、爬虫類の写真の展示。

次は、「Nikon Small World / NIKON JOICO AWARD」の直近の受賞作品を生命の進化に沿って展示するエリアとなります。

藻類、植物、生物の細胞など、肉眼では見ることのできないミクロの世界を学術的な観察・記録・分析対象としてだけではなく、芸術性を備えた新たな映像表現として紹介。

写真や映像作品を通して、学術と芸術が融合するミクロの世界の魅力を堪能することができます。

「ミクロの世界 -顕微鏡が捉えた写真と映像-」の昆虫の写真展示。

泡のような水の写真から始まり、徐々に複雑な形へ変わっていく、ミクロの視点の進化の過程はこれまでに見たことのない世界。

顕微鏡を通した映像は普段の生活ではあまり見ることができないので、「ミクロの世界」に美しい世界が広がっていることを知ることができる展示でした。

「チューブリンとアクチンを蛍光標識したiPS細胞由来感覚ニューロン」(左)と「iPS細胞から分化誘導されたヒト心筋細胞」。

最後の「チューブリンとアクチンを蛍光標識したiPS細胞由来感覚ニューロン」と「iPS細胞から分化誘導されたヒト心筋細胞」などの最新の医療研究の写真には驚きでした。特に、脳の中を映像化した写真は衝撃的で、自分という存在を考えさせられる写真です。

昔の写真と比べると面白い!

最新の顕微鏡を使ったウニの写真

展示の中には、東京写真美術館が所蔵する最も古い顕微鏡である写真のウニの写真が第一章で展示されています。世界最古の写真技法であるダゲレオタイプ(銀板写真)を用いた、ミクロの世界をとらえた貴重な作品です。

第二章では、最新の顕微鏡を使ったウニの写真も展示されているので見比べてみるのも面白いですよ。同じウニの写真でも、現代の顕微鏡を使った写真は、色や解像度が全く違うので、技術の発展に驚きます。

没入型の映像作品も

没入型の映像作品。

映像作品は、プロジェクターによる大画面投影で、ミクロの世界に囲まれるような没入型の圧倒の空間展示です。床に座って鑑賞できるのでリラックス空間にもなっています。

第3章 顕微鏡が拓く世界「科学・医学・産業を支える顕微鏡の現在」

顕微鏡がどの分野で活用されているか、わかりやすく解説した図。

顕微鏡の使い方や、科学・医療・産業など私たちの生活を支える分野で顕微鏡がどのように活用されているか、紹介するエリアもあります。

顕微鏡を観察するときに使われるウェルプレートなどに触ることができるコーナー。

サンプルの準備から観察・撮影・分析まで、顕微鏡が使われる際の一連の流れや、各分野でどのように活用されてきたのかを学ぶことができます。

顕微鏡で観察するときに使われるプレートなどに触ることのできるコーナーも。

顕微鏡を実際覗いてみることができるコーナー。

また、実際に覗いて観察できる顕微鏡もあります。顕微鏡を初めてみる子どもたちは、本物のミクロの世界を見ることに感動していました。

『ミクロの世界 -生命(いのち)の未来を照らす-』の開催情報

展示の最後にはQRコードから読み込むアンケートの回答でオリジナルのしおりのプレゼントも!

『ミクロの世界 -生命(いのち)の未来を照らす-』はいかがでしたか?

アート作品として楽しみながら、科学に興味を持つ、きっかけとなる展示会だと思います。高校生以下は無料なので、ぜひ、親子で訪れてみてくださいね!

  • 開催期間:2026年7月25日(土) ~ 8月23日(日)
  • 休館日:毎週月曜日(月曜日が祝休日の場合は開館し、翌平日休館)
  • 料金:一般700(560)円/学生・65歳以上500(400)円 /高校生以下無料
  • ※( )は有料入場者20名以上の団体料金。
  • ※7月25日(土)はニコンの創立記念日にあたり、特別な1日として無料。
  • ※8月6日・7日・13日・14日・20日・21日の17:00~21:00は夜間特別開館による割引料金(学生無料、一般・65歳以上は団体料金)。

>>>『ミクロの世界 -生命(いのち)の未来を照らす-』についてはこちらから

こちらの記事もおすすめ

麻布台ヒルズ「チームラボボーダレス」の光の彫刻がついに再オープン! 衝撃の没入体験の新作も! 特別展「宇宙の非対称性について」も同時開催中
「チームラボボーダレス」はどんなミュージアム?「チームラボプラネッツ」とは違うの? 巨大アート作品で人気のフォトスポットの《人々のた...

この記事を書いたのは

Rina Ota ライター

海外通信社を経てバイリンガルのライター、フォトグラファー。お出かけライターとして旅行関連が得意。SDGs、防災、フェムテックなど誰かの助けになる情報も発信中。二児のママとしても子育てに奮闘中。

編集部おすすめ

関連記事