「小学生向け新聞」が注目されている理由と、新聞だからこそ得られるモノ
いまやTVはもちろん、インターネットやSNSでもニュースや情報に簡単に触れられます。むしろ大量にあふれているといっても過言ではないでしょう。また、様々なもののデジタル化が進んでいます。その中で、紙媒体である小学生向けの新聞が多くの家庭で購読されているのはなぜでしょう?

「小学校に学習端末が導入され、お子さんたちの学びにデジタルデバイスは欠かせないものになっています。しかし親御さんの中には、子どものうちはデジタルデバイスとある程度の距離を置き、しっかり情報を見極められるようになってから使ってほしいという考えを持つ方も少なくないようです。
また、SNSの悪影響を心配するご家庭も多いです。というのも、SNSは自分が関心のある情報ばかり表示される「アテンション・エコノミー」の仕組みになっているため、お子さんが自分の興味のある情報にばかり囲まれてしまうリスクがあります。
その中で『KODOMO新聞』は、お子さんに知ってほしいニュースと情報がぎゅっと凝縮されています。しかも新聞は“一覧性が高い”といわれるように、様々な項目が並んでいるという特徴があります。だからページをめくるだけで、お子さんの興味があることもないことも目に飛び込んできて、おのずとお子さんの世界が広がる可能性を秘めているんです。
こうした理由から、子どもから大人まで安心して読める媒体として『KODOMO新聞』を選んでいただけていると感じています」(小泉編集長)
「受験によい」といわれるのはなぜ?実際はどう?
『読売KODOMO新聞』国語担当の記者・上田惇史さんによると、小学生向け新聞が中学受験によいといわれるのは、国語・算数に必要な読解力と、社会・理科の時事問題対策につながる興味関心を、無理なく育むことができるからなのだとか。

「文部科学省の学力調査でも、新聞を読む習慣があるお子さんほど国語と算数の正答率が高いというデータが出ています。一方で同じ調査によると、6年生でスマホやタブレット端末を『持っていない』と回答したのはわずか4.5%でした。そして、スマホなどでSNSや動画を視聴する時間が長ければ長いほど、学力テストのスコアが低いという結果も出ています」(上田記者)
「創刊当時からの読者で、現在医学部に通う大学生にお話を聞く機会がありました。彼はもともとサッカーが大好きで、スポーツ面だけを読んでいたのが、少しずつ違う面にも興味が湧くようになったそうです。医学部に進学した今は、忙しい勉強の合間を縫って読書をするのが楽しみとおっしゃっていました。子どもの頃に活字を読む習慣を身につけたことは一生物の財産なのだとか」(小泉編集長)
他にも『読売KODOMO新聞』編集部のアンケートによると、新聞を読むことで「学校の作文が書けるようになり自信がついた」「成績が上がった」「活字を普段から読むので速読ができるようになった」などと、学力面によい影響を感じる声が複数届いたそうです。
「読解力」を高めるオススメの読み方
読むだけでお子さんの学びを促し、心も刺激し、さらには受験対策にもよい小学生向け新聞。中でも、読解力を高めるオススメの読み方を教えていただきました。
Step1:親が読み、興味をもってもらう
お子さんが自分から手を伸ばしてくれればベストですが、最初はそうもいかないかもしれません。そんなときは、まず親御さん自らが読んでみます。
「『お母さん、お父さん、何を読んでいるの?』とお子さんに興味をもってもらうことがまず大事です。とくに小さなお子さんは、親御さんがしていることをまねしたがったりしますよね」(小泉編集長)
Step2:読み聞かせ
活字を読むことに慣れていない場合や、そもそも読むことが苦手なお子さんは、読み聞かせがオススメ。
「寝る前や休日のちょっとした時間に、読み聞かせるといいコミュニケーションになりますよ。『読売KODOMO新聞』の紙面は、親子で開きやすいタブロイド判(一般紙の半分)です」(上田記者)
Step3:好きなところから読む

大人が新聞を読むときは、一面から順番に読むことが多いもの。しかしまずは常識を取っ払って、KODOMO新聞は好きなところから読んでOK。
「スポーツが好きならスポーツの記事、動物がかわいいから動物のニュース、漫画が好きだから漫画など、ちょっとでも興味の湧いたところから読んでみてください。まずは新聞そのものを楽しんでいただけたらいいですね。ふとした瞬間に、横の記事も読んでみようかなと、少しずつ読める量が増えていくと思います」(小泉編集長)
Step4:切り抜き、じぶんの感想を書く
気になった記事を切り抜き、ノートなどにスクラップしているお子さんもいるかもしれません。そこに、もうひと手間。
「短文で構いません。記事を読んだ感想を添えたり、わからないことを調べたりして記録してみましょう。主体的に取り組むことで読解力がついたという経験談もあります。そこに、親御さんもコメントを添えてあげると、さらにいいですね。
忙しい場合は、親御さんから『気になった記事を教えて』と質問するのもオススメです。『KODOMO新聞』を通して、親子の会話が増えたというご家庭も多いです」(小泉編集長)
小学生向け新聞を購読する「タイミング」は?
最後に、KODOMO新聞を購読するのに最適なタイミングも伺いました。
「一緒にTVを見ていて、お子さんがニュースに興味をもったときにとってみるのはいかがでしょうか」(上田記者)
「小学校入学をきっかけに購読を始めるご家庭のほか、お子さんの受験を見据えてとり始める親御さんも多いです。学校でお試しで配付されたものを読み、お子さん自らが『もっと読みたい』というパターンもあります」(小泉編集長)
タイミングやきっかけは、それぞれ。大切なことは、まずはお子さん自身が楽しむことです。小学生向け新聞はお試し購読ができるものも多いので、取り寄せて「読んでみる?」と聞いてみるのもいいかもしれませんよ!後編では、KODOMO新聞をもっと活用する方法を教えていただきます。
後編はこちら
お話を聞いたのは
(写真右)小泉朋子編集長。2003年読売新聞入社、2025年に『読売KODOMO新聞』編集長に就任。(写真左)上田惇史記者。2010年読売新聞入社。教育部に所属し、KODOMO新聞のほか、本紙向けの記事を手掛ける。パリ五輪では現地取材も経験した。
[公式]読売KODOMO新聞
写真/田中麻以(小学館)、ニイミユカ