【菊地亜美さん】マレーシアに教育移住で、ほぼワンオペの海外生活も「メンタルが整った」と語る理由とは?

6歳と1歳の女の子のママであるタレントの菊地亜美さんが、英語教育のためマレーシアへの海外移住を公表し、大きな話題になりました。なぜ移住を決断したのか、そしてマレーシアにひかれた理由とは!? 慣れない海外移住で大変かと思いきや、「心が落ち着いています」と語る、現地の生活事情やインターナショナルスクール選びについて伺いました。

海外移住では「英語だけでなく、いろいろな国の人と触れ合い、感じ取ってほしい」

――この夏、お子さんの英語教育のためにマレーシアに移住したことを公表されました。まずはなぜ、英語教育に力を入れようと思われたのかを教えてください。

菊地さん 多くの親御さんが思うことだと思いますが、自分は英語を話せないけれど、子どもには話せるようになってほしいという想いがありました。大人になってから英語を習得するのは大変なので、幼いうちから自然と身に付けてくれたらと思って。

――日本でインターナショナルスクールに通うなど、ほかにも選択肢があるなかで海外移住を選んだのはなぜですか?

菊地さん 夫婦で一通りの選択肢を考えましたが、最終的には英語を学ぶだけでなくいろいろな国の人や文化と触れ合ってほしいと思ったからです。

「日本以外にはこういう国がある」、「宗教によって定められた服装や、食べられるものと食べられないものがある」、そういったことを親が一つ一つ教えるのではなく、多国籍の環境でさまざまな人と関わるなかで本人に感じ取ってほしいなと。

子育てには正解がないですし、私たちもこれがベストな選択だったのかはわからないけれど、人生まだまだ長いんだからこの数年は家族で楽しもう! という気持ちです。

――移住前、娘さんの英語教育はされていましたか?

菊地さん 幼稚園入園前の半年間はインターナショナルスクールに通っていたんです。幼稚園に入園してからも、週に数日はそのインターのアフタースクールを利用していたので、英語を聞くことには慣れていたと思います。

ほかにも、YouTubeを英語で見せていたこともありましたが、これはうまくいかなくて。娘が日本語を習得し、日本語で話したり、歌ったりしていた年齢だったので、そっちのほうが楽しそうで……英語で見せることをそこまで強制できなかったですね。

マレーシアに着いて最初の感想は「住めそう!住んでみたい!」

――「マレーシア」を選んだ決め手はどんなところでしたか?

菊地さん 実際に海外移住をするとなると、私は日本でしかできない仕事があるので、日本との行き来がしやすいよう、時差があまりなく移動時間も短いところがいいと、場所を東南アジアに絞りました。

シンガポールには行ったことがあり、素敵な国だけど物価が高いですよね。タイも大好きな国ですが、子どもと住むイメージはわかなくて。

マレーシアは一度も行ったことがなかったのですが、調べてみると国土面積が日本と同じくらいで、人気の移住スポットがいくつかあり、インターナショナルスクールは200校もあると知りました。

「マレーシア、いいかも?」と気になった翌月には、仕事があったパパを日本に置いて、妊娠中でしたが長女を連れてマレーシアに行きました。

――すごい行動力ですね!

菊地さん 着いて最初の感想が「住めそう! 住んでみたい!」でした。思い立ったら行きたくなっちゃって、学校見学にも向かいました。

とはいえ仕事のこともありますし、長女が小学校に入学するタイミングも考慮して、実際に移住するまでは1年半から2年ぐらいかけました。

――「住めそう!」と思ったポイントはどんなところでしたか?

菊地さん 子どもと一緒に過ごすことに、ストレスが少なかったんです。多くのレストランが子ども連れOK。ベビーチェアがあり、警備員のおじさんが手を振ってくれるぐらいフレンドリー、子どもが騒いでしまっても、可愛いよね、それが当たり前だよねという雰囲気で。

また、びっくりするぐらいあちこちにショッピングモールがあるんです。ローカルのショッピングモールのほかに、ららぽーともあり、その中は日本でおなじみのニトリ、ユニクロ、無印良品、3COINS、家電量販店のノジマまで入っていて買い物にも困りません。

多くのモールにはプレイラウンドがあって、ボールプールや滑り台、加えてキッズカフェも併設しているなど、1日中子どもと過ごせます。それでいて、日本よりも利用料金が安いから、子育てがしやすいなぁと。

季節の変わり目がなく、気温が安定していることの良さも感じました。日本が乾燥している時期にマレーシアに行ったら、湿度と気温のせいか、子どもの肌がツルツルになったことがあって! マレーシアにいる友だちに聞いたら、乾燥していないので風邪をあまりひかなくなったそうです。

――今は、家族4人でマレーシアで生活する移住という形ではないんですよね?

菊地さん そうです。夫は日本で仕事があるので普段は日本で暮らしています。月に1回、私が仕事で日本に行くときに彼がマレーシアに来て、子どもと過ごすという風に、夫婦で日本とマレーシアを行き来する二拠点生活をしています。

マレーシアのインターは約200校! わが子の性格に合う学校に

――お子さんはインターを選ばれたそうですが、どんな基準で選びましたか?

菊地さん マレーシアのインターは学費にばらつきがあり、年間70万円ぐらいのところから500万円以上かかるところも。英語がネイティブの先生がいるか、設備や大きさ、あとはイギリス式、アメリカ式、オーストラリア式、カナダ式、IB(国際バカロレア)などがあって、何を重視するかで差があるようでした。

さまざまなタイプの学校を見学しましたが、我が家はネイティブの先生が多く、娘の性格に合ったイギリス式の学校にしました。とはいえ、マレーシアでは、学校と子どもの相性が合わなかったら途中で違う学校に変えることも多いらしく、そういう柔軟なところもいいなと思いますね。

――移住してお子さんの様子はどうですか?

菊地さん 友だちのお弁当の内容の違いや、「〇〇ちゃんのお母さんと〇〇ちゃんは肌の色違うんだよ」など、子どもだからこそ素直に感じたことを話してくれ、現地でいろいろなことを感じ取っているようです。

先日娘から、「お友だちとアイスクリームを食べる約束をしたから、ママも一緒に来て」と誘われたんです。その子のご両親はマレーシア人なので、私も仲良くなれるように頑張らなきゃと英語を練習して行き、「この子と仲良くしてくれてありがとう」と伝えました。

そのときに改めて気づいたんですが、日本人は「ありがとう」と「すみません」を頻繁に言いますよね。その日、お友だちのお父さんがアイスをごちそうしてくれたのですが、私が「thank you」を何回も言うので、不思議がっていました。私も娘のおかげでいろいろな経験をさせてもらっています。

――この移住を通してお子さんにどんな経験をしてほしいと思いますか?

菊地さん 最近は娘と「マレーシアはこういう国で、日本はこういう国だよね」「じゃあイギリスはどうなんだろう?」などと話すことが増えました。この間は「韓国人のお友だちと韓国に行く約束をしたから、韓国語を覚えるわ」と言ってきて。その発想がすごくいいなって。

カルチャーショックを受けるような体験をすることもありますが、それも含めてさまざまなことを学び、感じてほしいと思っています。

日本では仕事、マレーシアでは育児。メリハリがつき心が落ち着いています

――菊地さんご自身は、日本での仕事があるなか移住をすることは勇気が必要だったと思いますが、ご自身のキャリアについてはどのように考えていますか?

菊地さん 独身のときは「仕事のためなら寝なくていい」と思うような働き方をしていましたが、結婚を機に“夫婦”としての気持ちが芽生え、特に出産後は「泊まりや、夜遅い仕事はナシ」と制限をしていました。

でも、徹底するのは難しく「夜は遅いけど、この仕事は受けたい…」と思って引き受けることもあり、その日によって「今日はパパがお迎えだよ」「明日はママが行くよ」と家族の動きがイレギュラーになっていました。娘も困ったことがあったと思うし、私自身も仕事も育児のバランスにモヤモヤしていたんです。

移住をしてからは、日本では仕事、マレーシアでは育児、とメリハリがついています。マレーシアで仕事をするときも子どもが学校に行っている時間に収まるように。

もちろん、日本を離れる前はこれだけたくさんの仕事をさせてもらえるのは今しかないのでは…と不安もありましたが、育児と仕事のメリハリをきっぱりつけられたことで、メンタルが整った気がします。

――旦那さんと離れての海外暮らしは大変なのではと思いましたが、逆に余裕が生まれたんですね。

菊地さん 子どもに「早くして」とか「早く寝て」と言っていたのも、子どものことを全力でやっているからと思っていたけれど、自分に余裕なかったんだなと気づいて。

これから先、子どもの学校のことや人間関係など年齢に応じた悩みも出てくると思いますが、親としてきちんと向き合える環境になっていると感じています。

菊地さんの「これいい!」を集めた『MAMARIAL fes. 2026』が今年も開催!

――毎年大人気のイベント『MAMARIAL fes. 2026』の開催ももうすぐですね。3回目となる今年の見どころはどんなところですか?

菊地さん このフェスは、私自身が休みの日に、子どもとどこで何をして遊ぼうかと悩んでいたことから、家族で遊びに行けるイベントをやりたいと始まったものです。フェスでは、私が子育ての中で出合った「ママ友やフォロワーの方にすすめたい!」と思ったアイテムを集めています。

子どもはその場で遊べて、ママはお得な情報をもらえるのがいいなと、入場無料でお土産やサンプリングもたくさんもらえるようにしました。

普段から、「これいい!」と思うものがあれば、フェスで紹介できるよう自分で交渉することもあります。

――菊地さんご自身で交渉をするんですか?

菊地さん そうです。実はマレーシアで見つけたグッズも紹介したくて、現地の会社に英語で「私は日本のタレントで、イベントでぜひ商品を紹介したい」とDMを送ってみましたが、まだどこからも返事がありません(苦笑)。

英語教育に関連するブースも参加予定です。過去のフェスに来てくださった方も、また違ったものに出合えたり、楽しんだりしていただけると思うので、ぜひ遊びに来てくださいね!

――楽しみにしています! 本日はありがとうございました!

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お話を聞いたのは

菊地亜美 タレント

1990年9月5日北海道生まれ。2018年に一般男性と結婚し、2児の母となる。2023年には第16回「ペアレンティングアワード(ママ部門)」、2025年には「トモニテ子育て大賞2025」にて「トモニテ特別賞」を受賞。2024年からは親子向けオフラインイベント「MAMARIAL fes.」を開催するなど、ママタレントとしても活躍中。2026年8月からマレーシアとの二拠点生活をスタート。

この記事を書いたのは

長南真理恵 ライター

子育てや教育、エンタメにまつわる方々への人物インタビューを多く取材・執筆。大人はもちろん、子どもたちから話を聞くのも好きです。3兄弟を育てる母でもあり、同じように子育てに向き合っている方たちが共感できたり、悩みや困りごとに寄り添えるような記事を発信しています。

撮影/黒石あみ

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