今日は秋分です。心も体もグンと成長する気持ちのいい秋を楽しみましょう【広田千悦子の子供と楽しむ二十四節気】

二十四節気とは、太陽の公転周期を分割して一年を二十四の季節に分けたもの。春分、夏至、秋分、冬至など、季節を表す言葉として、暮らしの中のさまざまな場面に登場します。そんな二十四節気は、忙しい毎日の中で忘れてしまいそうになる豊かな季節の恩恵を思い出させてくれるとてもいい機会。ぜひ、子供と一緒に季節の巡りを感じるひとときをもってみてください。ささやかだけれどゆるぎない幸せの経験は、子供たちの“いのちの根本”を長きに渡り支えてくれることでしょう。

今日9月23日は二十四節気「秋分」です

 

秋分(しゅうぶん)

春分と同じく、昼と夜の長さが同じになる、秋のお彼岸の真ん中の日です。暦の上で秋は、立秋(8月8日頃)から立冬(11月7日頃)の前日までとされていますが、秋分はその真ん中にあります。この日を境にだんだんと昼が短くなり、夜が長くなっていきます。気温が下がるに連れて湿気が少なくなり空気が澄み始め、夜空の月が美しく輝き、秋の夜長が楽しみになる時季。昼間はスポーツなどで体を動かし、夜は静かに読書に興じる…。スポーツの秋、読書の秋、芸術の秋を子供と一緒に満喫してください。

 

 

 

おいしい秋の便り「クルミ」が届きました

 

北海道の母から、秋の便りとともにクルミが届きました。

幼いころ、家の裏庭にクルミの木がありました。いつの間にか切られてしまいましたが、秋に厚い果肉に包まれた実が落ちるのを心待ちにしていました。

腐りかけた果肉を離し、かたい殻を石でたたいて割り、中身を夢中で食べたものですが、小ぶりで殻がかたく、中の構造も細かくなっているので、きれいに取り出すのは至難の業です。

それでも子どもたちが競い合って食べたのは、やはりおいしかったから。届けてもらったクルミの殻を久しぶりに割り、実をとりだしますと、香りは昔のまま。その小さな実からは、じんわりと油がにじみ出ていました。

 くるみキャンドルの作り方

 

 広田千悦子さんの『口福だより』には、季節を楽しむヒントが満載! 

 

https://www.shogakukan.co.jp/books/09388359

 

広田千悦子(ひろたちえこ)

日本の文化・歳時記研究家。文筆家。新聞や雑誌、WEBにてコラム・挿絵を執筆。企業アドバイザー。ラジオ、TVなどのメディアに出演。ライフワークは季節のしつらいと祈りのかたちづくり。築80年の日本家屋スタジオ秋谷四季、東京、鎌倉、名古屋などで、季節のしつらい教室を開催。日本の行事の源流に触れつつ、現代のくらしや世代に合わせて提案。中日新聞、東京新聞の連載「くらし歳時記」は11年目。著書は、ロングセラーの『おうちで楽しむにほんの行事』(技術評論社)など25冊

 

 

撮影/広田行正 イラスト/広田千悦子 構成/神﨑典子

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