子どもだけでなく大人にも人気のクレイ・アニメーション「ひつじのショーン」の劇場用長編最新作『映画 ひつじのショーン UFO フィーバー!』が、12月13日(金)より公開となりました。なんと今回はかなりスケールアップし、ショーンたちが宇宙人と交流するという『E.T.』を彷彿させるSF映画となっています。
ショーンたちが住む、のほほんとした牧歌的な街に、突如UFO が事故で不時着。そこでショーンが遭遇するのは、カラフルなボディで、犬のように愛らしい宇宙人のルーラ。どうやら迷い込んできたルーラは、ショーンたちとすっかり意気投合します。
ショーンたちは、ルーラを必死に隠しますが、未確認物体の情報を聞きつけた宇宙人探知省のエージェント・レッドが工作員たちを伴い、UFOについて捜査しているよう。やがて、ショーンは、ルーラを故郷の星へ返そうと大奮闘していきます。
やんちゃな子どもを可愛がる親目線のショーン
まだ子どものルーラは、とにかく好奇心旺盛です。地球ではフライドポテトやピザを気に入って、もりもりほおばる姿もキュートです。
とはいえ、ルーラはいたずら好きで、念力も使える宇宙人だから、ショーンは目が離せません。そんなやんちゃだけどかわいいルーラの世話をするショーンを、ママたちは親目線で見てしまうかもしれません。
やがてショーンたちと同様に、ルーラを故郷の親のもとに帰してあげたいと思うようになるのでは。追っ手はすぐそこにいるなかで、ショーンたちはどうやってルーラを守って行くのでしょうか?
SF好きのパパも楽しめる名作のオマージュがいっぱい
劇中には、SF映画の名作のオマージュも満載です。『E.T.』だけではなく、『未知との遭遇』、『2001年宇宙の旅』などの名シーンが、たくさん散りばめられているので、SF好きのパパが観てもワクワクすること間違いなしです。また、イギリス特有のシニカルな笑いもふんだんに盛り込まれていて、爆笑必至です。
そして、現在『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』がメガヒット中ですが、実は本作とも共通点があるんです。それは、キャラクターたちが台詞をしゃべらないこと。
2作とも、物言わぬキャラクターたちのスリリングな冒険と友情が描かれていますが、それぞれの心の揺れが、スクリーンから存分に伝わってきます。正直、下手なアドベンチャー大作よりもドラマチックかつファンタスティック!と言い切ってしまいましょう。
折しも12月の寒い季節ということで、ショーンのもふもふ感にほっこりできるのもうれしいです。ということで、ぜひ週末にご家族で鑑賞してみてください。
監督:リチャード・フェラン、ウィル・ベチャー 脚本:マーク・バートン、ジョン・ブラウン 製作:アードマン・アニメーションズ、スタジオ・カナル
公式HP:https://www.aardman-jp.com/shaun-movie/
文/山崎伸子