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鯉のぼりを手作りしよう!
こどもの日は「端午の節句」でもありますが、「端午」とは月の初めを表す日のこと。それが「牛(ご)」の読み方から、5月5日が「端午の節句」と呼ばれるようになったと言われています。 3月3日の「ひな祭り」が女の子の成長を願ってお祝いする行事に対して、 5月5日の「端午の節句」は 男の子の健康と健やかな成長を願ってお祝いする日でした。しかし現在では、 5月5日は「こどもの日」でもあるので、男の子に限らず、子どもたちみんなの幸せを願う日として、国民の祝日に制定されています。
鯉のぼりを飾る由来は?
端午の節句に鯉のぼりを飾るのは、江戸時代頃から男の子が生まれると玄関にのぼりを立ててお祝いする習慣があったことが由来とされています。鯉は生命力の強い魚のため、立派に成長していくことを願い、また魔除けの意味も込めて飾られてきました。
現代では、大きな鯉のぼりを飾ることは難しいですが、それでも手作りの簡単な鯉のぼりを立てて、子どもたちの健康や幸せを願ってみてはいかがでしょうか?
鯉のぼりを飾る時期はいつ?
鯉のぼりを飾る時期は地方によって異なりますが、だいたい3月下旬から4月中旬頃といわれています。鯉のぼりを飾る日は特に決まっているわけではありませんが、鯉のぼりが大空を高く舞うように、よく晴れた天気の良い日で、大安などの縁起が良い日が適しています。
しかし、手作りのもので自宅の中に飾る鯉のぼりなら、あまり天気のことは考えなくても良いかもしれません。ただ、4月上旬は新学期に当たり、何かと慌ただしくなる季節です。遅くても4月中旬には鯉のぼりを飾れるように、春休み頃から鯉のぼりを作る準備をしておくことをおすすめします。
工作できる鯉のぼりの手作りアイデア
紙コップや竹ひごなどを使って、簡単に手作りできる鯉のぼりをご紹介します。
手作りカラカラ鯉のぼり
紙コップを鯉のぼりに見立てた簡単工作アイデア。棒を手に持って走ると、鯉のぼりについた風車がカラカラと回り出し、鯉のぼりも元気よく泳ぎ出すように見えます。材料は、紙コップやストロー、竹ひごなど簡単に手に入るものばかりです。
◆作り方
紙コップを軽くつぶして、口をつけて飲む部分に切り込みを入れて、鯉のぼりの尾っぽ部分に見立てます。折り紙とストローを使って鯉のぼりの尾につける風車のプロペラ部分を作り、紙コップの本体と固定させます。同じように鯉のぼりを全部で2つ作ったら、棒に括り付けたら「カラカラ鯉のぼり」の完成! 鯉のぼりの胴体部分には、黒や赤の折り紙を貼って模様や目をつけたりすると、可愛らしい鯉に変身します。詳しい作り方は、下記をご覧ください。
▼作り方はこちら
ゆらゆら揺れるこいのぼりモビール
次は、紙コップと紙皿を使って作る「鯉のぼりモビール」です。2匹の鯉が川の中を自由に泳ぐように、ゆらゆらと揺れるので、子供のおもちゃとしても楽しめます。必要な材料は紙コップと紙皿、糸、セロハンテープとハサミ、ホチキスだけです。
◆作り方
紙コップ3つを少しずつずらしながら重ねてホチキスで止め、鯉を作ります。赤や黒の折り紙を適当な大きさに切って、鯉の胴体に張り付け模様を付けます。鯉の目には丸いシールを貼ると簡単です。鯉のぼりの胴体を作るときに、紙コップの口をつける部分をひとつ切り取っておき、それに糸を結びけて胴体のひとつに通しておきます。同じように別の鯉のぼりをもう一つ作り、それぞれの糸を1本につなぎ、半分に折った紙皿にその糸を通したら、できあがり。詳しい作り方は、下記をご覧ください。
▼作り方はこちら
工作できる鯉のぼりの手作りアイデアを教えてくれた人
水野政雄
画家・造形作家。1938年、郡上市八幡町に生まれる。1961年、多摩美術大学油絵科卒。長年郡上おどりのポスター原画を手がけ、各地で講演活動なども行っている。1990年、郡上八幡に「心の森ミュージアム遊童館」、1996年、郡上市ひるがの高原「牧歌の里」に「木ぼっくりミュージアム」をオープン。主な著書に『しぜんと あそぼう はっぱ』(小学館)、『紙とあそぼう!』(メイト)など多数。
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手芸でできる鯉のぼりの手作りアイデア
手芸が得意な方なら、フェルトや布を使った鯉のぼりに挑戦してみましょう。生地の色選びや鯉の表情次第で、可愛らしい鯉のぼりが作れますよ。
型紙はどうするの?
手芸で鯉のぼりを作るときに必要になるのが型紙ですが、手書きで型紙を簡単に作っている方も多いよう。鯉のぼりは魚のシルエットの型紙になりますが、立体的に見せるためにやや膨らみをもたせた形にしておくと、可愛らしい仕上がりになります。鯉のぼりの型紙をブログで公開している方もいるので、型紙から自分で作るのは難しいという方は、ネットで探してみると簡単に手に入るかもしれません。
布を使った「3D鯉のぼり」
青空をバックに、立体的に作られた鯉のぼりが空を舞っている様子を作ったのが、こちらのアイデア。絵画のように額縁に入れると、立派な手芸作品という雰囲気がさらにアップします。
フェルトの「3匹の鯉のぼり」
フェルトで3匹の鯉を作るアイデア。3匹の大きさと色を変えるだけで、鯉のぼりとわかりやすくなります。クリスマスに使うリースに鯉をつければ、簡単にフェルト鯉のぼりの完成。
折り紙の「切って貼るだけの鯉のぼり」
折り紙を魚の形に折ることもできますが、もっとお手軽なのが折り紙を魚の形にハサミでカットして、目をつけるだけのアイデア。100円ショップで売っている木の棒に巻き付ければ、あっという間に鯉のぼりに変身!
保育園で人気の大きい鯉のぼりの手作りアイデア
子どもたちと大人数で鯉のぼりを作ることができる保育園なら、もっと面白いアイデアもあります。
ビニールを使った「カラフルな鯉のぼり」
ビニール袋を鯉の形にして、鯉のうろこは子どもたちが描いた絵を貼れば、立派な鯉のぼりの完成。赤や緑などの色がついたカラーのビニール袋を使えば、カラフルな鯉のぼりを簡単に作れます。
「子たどもちのオリジナル模様の鯉のぼり」
保育園や幼稚園の鯉のぼりでよくあるのが、鯉の胴体はあらかじめ先生が用意して、鯉の目や顔、ウロコを子どもたちが思い思いに絵を描いていくという作り方。自由な発想が光る鯉のぼりが完成します。
保育園児の手作り鯉のぼり(かわいい) pic.twitter.com/WNsFcFhQEr
— あきやま (@aky917) May 5, 2014
おしゃれな手作り鯉のぼりのおすすめ
簡単に手作りの鯉のぼりを作れるキットも販売されています。
「こいのぼり 手作り キット」
鯉のぼりに油性マジックで好きな色をつけられる手作りキット。自宅のベランダなどに飾れます。
「フェルトで作る手づくりキット しましまこいのぼり」
1時間程度で簡単にフェルトの手作り鯉のぼりが作れます。生地は裁断されていて、初心者向け。
「端午の節句 刺しゅうキット」
作り方が書いてある説明書の通り、刺繍していくと兜など端午の節句にピッタリの刺繍の作品ができあがります。
「オリムパスのたのしい端午の節句シリーズぬいぐるみキット」
鯉や金太郎のぬいぐるみを作れるキットです。完成品は子どもの目にもかわいらしい一品になるはず。クラフト中級者向きです。
手作り鯉のぼりには、お手軽キットも利用してみて
工作や手芸などの作業が苦手な方にすれば、「手作り鯉のぼりなんて無理!」と思ってしまうかもしれませんが、魚の形はとてもシンプルなので、実は簡単に作れてしまうのが、手作り鯉のぼりかもしれません。初心者の方や子どもでもできる手作りキットもありますので、ぜひそれらを利用して手作りの鯉のぼりにチャレンジしてみてはいかがですか?
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文・構成/HugKum編集部