お子さんの初めての小学校生活を前に、おうちの方は期待で胸が膨らむ一方で、不安もいっぱいかもしれませんね。学校生活でよくある不安の解消法について、東京都北区立堀船小学校で主任教諭を務める大野久仁子先生にうかがいました。
友だちや給食、授業について…入学直後は特に、下のようなことが気になるおうちの方が多いようです。
目次
■幼稚園、保育園の友だちがクラスに一人もいない!
→担任の先生も、一人にしない配慮をするので安心を。
クラスの中には、お子さんだけでなく、ほかにもそのような子がいるはずです。また、1年生の担任なら、ひとりぼっちにさせないよう気配りもしてくれるでしょう。
入学式から間もなく「友だちができた」と喜んで帰ってくることでしょう。お話を聞いてあげてくださいね。
■好き嫌いが多く、時間内に食べられるか心配!
→食べ物に興味をもてるような工夫をしましょう。
一年生の年ごろは、食わず嫌いな場合も多いので、子どもが食事に興味をもてる環境を整えることが大切です。献立表のなかで「好きなもの」と、「知っている食べ物」に◯をつけてもらうのも1つのアイデアです。
給食の時間は決まっているので、家庭でも集中して食べられるようにしておきましょう。
■きちんと席について、先生の話を聞いていられる?
→その日、学んだことを子どもに話してもらいましょう。
授業中、落ち着きがなかったり、ぼんやりしていたりする子どもは、先生の話も頭に入っていないことが多いようです。
そこで、朝出かける前に「きょう、どんなことを勉強したか教えてね」と約束してみましょう。最初は1つしか話せなくても、次第に増えてくるといいですね。
■登下校中、トラブルに巻き込まれないか心配!
→絶対1人にならず、まわりに注意しながら歩くよう言い聞かせましょう。
寄り道せずに、同じ方向の友だちと一緒に登下校させましょう。連れ去りなどの事件もあるので、絶対に1人にならないことを言って聞かせましょう。
また、のんびりと歩いているよりも、まわりに注意しながら少し早足でキビキビと歩くくらいのほうが、子どもをねらう人物に〝隙がない〟印象を与えます。
入学後しばらくは、見守りのため登校時につきそって行ってあげるのもいいでしょう。
■先生とのコミュニケーションはどのようにすればいい?
→連絡帳を活用し、子どもが帰ったら必ず見せてもらいましょう。
先生方は、1年生の対応で毎日とても忙しく過ごしています。先生と連絡を取るときは通常は「連絡帳」で行い、急ぎの連絡や相談などは「電話」、そのあと「面談」の日時を決めるという順で行うようにするといいでしょう。
連絡帳には、早退の届け出、子どもの体調などの連絡事項だけでなく、簡単な質問や相談を書いておくと、必ず先生から返事がもらえます。
子どもには、帰ったら必ず連絡帳を見せるように習慣づけておくといいですね。
以上、入学直後によくある不安とその解消法でした。
これまでにご紹介した、「入学前に準備しておきたいチェック項目」の「学校生活」編、「登下校の準備・安全」編、「授業の準備」編 もあわせてチェックしてくださいね。
次回は、「先輩ママからの口コミアドバイス」を紹介します!