待ち遠しい新入学を前に、「できるようにしておきたい15のポイント」を東京都北区立堀船小学校で主任教諭を務める大野久仁子先生にうかがいました。
お子さんと一緒にチェックして、楽しい小学校生活のために準備をしておきましょう。
小学校での生活は「自分のことは自分でする」「規則正しい行動をする」のが基本です。学校生活の準備のため、入学前に身につけておきたい項目は以下の6つになります。
■チェック1:早寝早起きの習慣はできていますか?
毎朝決まった時間に起きる習慣は学校生活のなかでも最も大切です。できれば夜9時には布団に入り、朝出かける1時間前には起きる、早寝早起きの習慣をつけておきましょう。
お気に入りの目覚まし時計を用意するなど、子どもがひとりで起きられる工夫も大事です。
■チェック2:毎日しっかり朝ごはんを食べていますか?
朝食をとらないと、午前中にある4時間もの授業中、頭がボーッとしてしまうことになります。それでは授業に身が入らないので、おうちの方がしっかり朝食を出すようにしましょう。
毎朝きちんと食べることが大切です。メニューはバナナやパンなど、簡単に食べられるものでOKです。
■チェック3:食事のマナーが身についていますか?
家庭でのしつけがはっきり出るのが、給食の時間です。途中で席を立たない、食べ物を粗末にしないなどのマナーを日ごろから教えておきましょう。
給食時間は20〜25分程度と決まっているので、家庭でも時間内に食べ終える練習をしておくと安心です。
■チェック4:排便のリズムは整っていますか?
子どもの排便リズムをチェックして、不規則な場合は、朝食後10分ほどトイレに座らせてみましょう。朝食をしっかりとっていれば自然に排便が促されます。
朝でなくても、毎晩、または1日おきなど排便のリズムが整っていれば直す必要はありません。
学校のトイレは和式が多いので、和式トイレのある公共施設などで練習させましょう。
■チェック5:自分の持ち物の管理ができていますか?
自分のものと友だちのものの区別ができるよう、子どもと一緒にすべての持ち物に名前をつけておきましょう。そうしておくことで、ものに関するトラブルを未然に防ぐことができます。
ものを使ったらすぐにしまう習慣もつけておきましょう。
■チェック6:ひとりで着替えられますか?
体育やプールの授業など、学校で着替える機会は多いものです。スムーズに着替えられるようにしておきましょう。通学服は、前開きのシャツやTシャツなど、ひとりで着脱しやすいものがおすすめです。
また、脱いだ服をきちんとたたんでおくと着替えやすいことを子どもに伝え、習慣づけておきたいですね。
以上6つが、学校生活の準備のため、入学前に身につけておきたい項目になります。いかがでしたか? 入学までの時間があるうちに、お子さんと準備しておいてくださいね。
次回は、入学前に準備しておきたいチェック項目「登下校の準備・安全」編を紹介します。小学校に入学すると、とたんに子どもが一人で行動する時間が増えます。
注意しておきたいことを十分に確認しておいてくださいね。