離乳食のカレイはいつから?下処理方法や調理のポイント、時期別の進め方からおすすめレシピまで

こんにちは!離乳食インストラクターの中田馨です。スーパーなどでも手に入りやすい魚の一つカレイ。今回は、離乳食に取り入れるときのコツや注意点、各時期のレシピを紹介します。

離乳食のカレイはいつからOK?

カレイは離乳食初期から食べられる魚です。おかゆ、野菜、豆腐に慣れてからチャレンジしましょう。

離乳食で食べられるカレイに種類別の違いはある?

カレイは白身魚。タンパクで脂身が少ない魚で離乳食に取り入れやすいのが特徴です。スーパーに行くと、カレイにも種類があり「どのカレイがいいのだろう?」と思いますね。

基本的にどのカレイでも離乳食に使えるのですが、身の厚いカレイだと骨を取り除きやすく離乳食に取り入れやすいでしょう。例えばカラスカレイは、加熱するとほろっと骨が取れるので簡単に調理ができます。

カレイにアレルギーはない?

どんな食材にも、アレルギーがないとは言えませんので、離乳食に使うカレイは新鮮なものを用意します。初めて食べるときはひとさじからスタートし、体調に変化がないことを確認して徐々に量を増やして行きましょう。

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カレイの下処理方法と調理のポイント

火を通してもふっくらと出来上がるカレイの調理ポイントです。

基本の下処理方法

カレイを含めた魚全般に言えることですが、赤ちゃんに与える前に皮と骨を取り除きます。特に骨は、調理前、調理中、食べる前の3段階でチェックしましょう。

臭みを取る方法

カレイは、そんなに臭みがある魚ではありませんが、気になる場合は加熱前に熱湯をサッとくぐらせるだけで臭みは軽減されます。

刺身を使うときは?

カレイの刺身があると、なお調理が簡単になります。刺身も新鮮なものを使います。大人は生で食べる刺身ですが、赤ちゃんは安全面を考え、刺身(生)は食べられません。離乳食を作る時は必ずしっかりと加熱してください。

大人からの取り分け方法

大人のメニューからとり分けする場合。大人のカレイのメニューでまず思い浮かぶのは「カレイの煮つけ」ではないでしょうか?カレイの煮つけは甘辛く煮込んでいるので、大人が食べてもしっかりと味がついています。この味は、まだ赤ちゃんには濃い味付けですので、取り分けするなら離乳食完了期以降。カレイの内側の、あまり味が染みていない身を取り除いて、サッと湯通ししてから与えましょう。また、カレイの干物は塩分が強いので湯がいたとしても離乳食期はNGな食材です。

離乳食の時期別カレイの進め方

離乳食の各時期別の固さや大きさなどの進め方はこちらです。

離乳食初期

量の目安 5g
固さ とろとろのペースト

★ポイント

しっかりと加熱して、裏ごし又は細かくすりつぶします。舌触りが気になる場合は野菜などと組み合わせると食べやすくなります。

離乳食中期

量の目安 5~10g
固さ 舌でつぶせる絹ごし豆腐くらいの固さ

★ポイント

しっかりと加熱して、細かくほぐします。水溶き片栗粉などでとろみをつけると食べやすくなります。

離乳食後期

量の目安 10~15g
固さ 歯ぐきでつぶせるバナナくらいの固さ

★ポイント

しっかりと加熱して、少し大きめにほぐします。そのままでも手づかみメニューとしても食べられますが、野菜あんかけなどをかけても食べやすくなります。

離乳食完了期

量の目安 15~20g
固さ 歯ぐきで噛める肉団子くらいの固さ

★ポイント

しっかりと加熱して、一口大にほぐします。

カレイの上手な保存方法

カレイは、冷蔵、冷凍保存できます。2~3食分一度に作っておくと、時間がない時の離乳食づくりに役立ちます。

冷凍保存のコツ

カレイ冷凍保存するときは、1食分を小分けにして保存します。小分けの容器に入れて保存しましょう。冷蔵保存は2日以内、冷凍保存は1週間以内で食べきりましょう。

離乳食の時期別おすすめレシピ

離乳食初期 カレイとほうれん草のペースト

材料

カラスカレイ 5g
ほうれん草(葉) 5g
昆布だし 100ml

作り方

1.カレイは皮と骨を取り除く。ほうれん草は下茹でする。

2.昆布だしに1を入れてしっかり加熱する

3.2を裏ごしする

離乳食中期 カレイとにんじんのとろとろ煮

材料

カラスカレイ 10g
にんじん 10g
かつお昆布だし 150ml
水溶き片栗粉 小さじ1

作り方

1.カレイは皮と骨を取り除く。にんじんは1cm厚さに切る。

2.かつお昆布だし煮にんじんを入れてやわらかくなるまで煮てカレイも入れる。

3.2を取り出しみじん切りにして、鍋に戻す。

4.3を加熱して水溶き片栗粉でとろみをつける

離乳食後期 カレイの野菜あんかけ

材料

カラスカレイ 15g
玉ねぎ 10g
ブロッコリー 5g
かつお昆布だし 150ml
水溶き片栗粉 小さじ1

作り方

1.カレイは皮と骨を取り除く。玉ねぎは1cm厚さに切る。

2.かつお昆布だしに、材料全て入れて煮る。

3.カレイはほぐす。玉ねぎ、ブロッコリーは5mmに切る。

4.2の鍋に、玉ねぎ、ブロッコリーを戻して加熱して、しょう油と水溶き片栗粉を加えとろみをつける。

5.3に4をかける

離乳食初期 カレイの煮つけ

材料(3食分)*写真は1食分

カラスカレイ 60g
昆布だし 100ml
しょう油 1.5ml
きび砂糖 1.5g

作り方

1.カレイは皮と骨を取り除く。

2.小鍋に昆布だし、しょう油、きび砂糖を入れて沸かす。

3.2にカレイを入れてふたをして弱火で煮る。

 

ほっこりしっとりとしたカレイの味を赤ちゃんと一緒に楽しんでくださいね!

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記事監修

中田馨|離乳食インストラクター

一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表理事。中田家庭保育所施設長。現在13歳の息子の離乳食につまづき、離乳食を学び始める。「赤ちゃんもママも50点を目標」をモットーに、20年の保育士としての経験を生かしながら赤ちゃんとママに寄り添う、和食を大切にした「和の離乳食」を伝えている。保育、講演、執筆などの分野で活動中。自身が開催する離乳食インストラクター協会2級・1級・養成講座はこれまで2500人が受講。

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