クローゼットに洋服を掛けておくためのハンガー。つい無作為に選んでしまいがちですが、実はハンガーのタイプは多岐にわたり、掛ける衣服の素材や形によって適したハンガーも異なります。使い方を間違えると、型崩れやしわの原因になってしまうかも。
今回は、そんなハンガーの正しい選び方を解説の上、おすすめのハンガーをご紹介していきます。
目次
服がずれ落ちる…しわがつく… ハンガーのお悩みあるある
収納を快適にするためのアイテムにもかかわらず、意外とお悩みを抱かれがちなハンガー。せっかく掛けた衣服がずれ落ちてしまい、イライラしてしまうなんてことも……。
まずは、HugKum読者のみなさまが具体的にハンガーにどのようなお悩みをお持ちなのか、アンケート調査してみました。
ハンガー選びで多いお悩みは?
最も多かったのが、衣服に跡がついてしまったり肩が伸びてしまうといったハンガーによる衣服へのダメージのお悩みでした。良かれと思って使っているはずが、かえって衣服を痛めてしまうなんてショックですよね。その他にも、衣服に合ったハンガーがなかなか見つからない、汎用性に欠けるといったお悩みも寄せられています。
ハンガーの選び方は? 衣服の種類や素材別に解説!
では、そんなお悩みを解決するためには、どんなことに気をつければいいのでしょうか? ここでは衣服の種類や素材別に、ハンガーを選ぶ際に着目したいポイントをお伝えします。
掛ける衣類に合わせて選ぶ
ハンガーは掛ける衣服の種類によって、適したタイプが異なります。収納したい洋服にはどのようなハンガーが向いているのか、チェックしておきましょう。
・コートやアウター
重さ・厚みともにボリュームのあるコートやアウター。ハンガーは肩の部分で洋服を支えるので、コートやアウターなど、重さのある衣服を掛けるときは、肩に厚みのあるハンガーを選びましょう。厚みは3〜5cm程度あると理想的です。
・襟のある服(Yシャツ・ブラウス)
Yシャツ・ブラウスのように襟のある洋服の場合は、 首から肩のラインに立ち上がりのあるものや湾曲のあるものの方が衣服のラインに密着してしわを防いでくれます。薄めのハンガーを使ってスマートに収納しましょう。
・ニットやカーディガン
首元の広いニットやカーディガンは、ハンガーからずれ落ちやすく、収納時のお悩みのタネになりがち。滑りにくい素材を用いたものや特殊加工が施されたハンガーを選びましょう。
・ボトムス
パンツやスカート用のハンガーとしては、クリップで留めて吊るす「クリップ式」、裾をはさんで吊るす「ズボン吊り式」、ボトムスを折りたたんでバーに掛ける「バー式タイプ」などが挙げられます。いずれもボトムスを保管しやすい工夫が凝らされているので、収納スペースとの兼ね合いや使い勝手のお好みに合わせて選んでくださいね。
ハンガーのサイズで選ぶ
ハンガーの肩幅が衣服の肩幅よりも広すぎたり狭すぎたりすると、それがしわの原因になってしまうおそれがあります。
そのため、一般的にハンガーは服の肩幅より少し小さめのものがおすすめ。両肩の縫目〜縫い目の幅を測ったサイズよりマイナス2〜3cmくらいのハンガーが理想的です。
素材の違い
ハンガーの素材には、主に、スチール・ステンレス・木製・プラスチックが挙げられます。それぞれ特徴や強みが異なるため、ハンガーそれぞれの素材の魅力を把握してハンガーを選びましょう。
・スチールハンガー
スチール製のハンガーの魅力は、なんといっても金属のスタイリッシュな素材感。ハンガーが主張しすぎないので、お部屋やクローゼット内の景観を邪魔しません。衣服によってはズレ落ちやすかったり、衣服へのハンガーの当たりが強いと感じる場合があります。
・ステンレス製ハンガー
一見スチール製と似ていてシャープな印象のステンレス製ハンガー。スチールと異なる点は、なんといっても錆びにくさ。収納だけでなく、濡れた服を干すこともできるので洗濯用としても活躍します。
・木製ハンガー
木のあたたかみが感じられる木製ハンガーは塗装や削り出しによって仕上がりも多岐にわたりますが、比較的厚みがあって頑丈なので分厚い衣服にもおすすめ。ただし、制作工程にコストと手間がかかってしまうため、ちょっと高価な点がデメリットです。
・プラスチック製
低価格で気軽に購入できるハンガーといえば、やっぱりプラスチック製。軽くて比較的耐久性にも優れ、金属製とはちがって錆びることもありません。デザインによってはややチープな印象をもたらしてしまう点がデメリットとして挙げられます。
種類を統一するとスッキリ
きれいに収納しているはずなのに、クローゼットの中身がなぜかごちゃついて見える……。その原因は、もしかしたらハンガーが統一されていないせいかもしれません。金属製なら金属製、木製なら木製と、使用するハンガーの素材を統一するだけでもスッキリまとまって見えます。
衣類に跡がつかないハンガーのおすすめ!
せっかくきれいに収納しても、ハンガーが原因で衣類に皺や跡がついてしまっては意味がありませんよね。ここでは、衣類にやさしくしわや跡のつきにくいハンガーをおすすめします。
Homey Mosaic 20本入りハンガー
首元に切り込みがあるおかげで、襟元のヨレを防ぎながら装着できる画期的なハンガー。丸みを帯びたデザインで衣服への当たりもやさしく、保管時のしわや跡を防いでくれます。滑りにくい素材に加えて、肩部と下側3か所に滑り止めゴム付き。襟元のひらいた服もストレスなく掛けておけます。
MAWA 人体ハンガー
金属ハンガーで定評のあるMAWAのハンガーは、先端が下向きにカーブしているので衣類に跡や傷をつけにくい点が魅力。薄くて整理しやすく、特殊ノンスリップ加工を施されたすべり落ちにくい! 首元の開いたニットにも最適です。
Hodekt 衣類ハンガー スリムタイプ 10本組セット
アーチ型の設計によって服に当たる突起がなく、衣服に傷や跡をつけません。滑り止めゴムコーティングがほどこされたステンレス製のハンガーなので、防錆性と耐久性に優れています。洗濯用としても◎! 掛けた衣服もすべりにくくかさばらない、扱いやすいハンガーです。
洗濯物干しがはかどる便利なハンガー
洗濯ばさみを使いたくない大切な衣服は、ハンガーで干す方がきっと多いはず。そんなとき、専用のハンガーがあれば、洗濯物干しはもっとスムーズ&快適に。洗濯物干しに適した便利なハンガーをまとめてみました。
コモライフ ネオクリップハンガー5本組ピンク
強力バネで物干し竿をしっかりとクリップ! スカートやパンツの紐が掛けられるフック付属で、衣服が風で飛びにくいハンガーです。ハンガーの首が曲がるタイプなので、服の襟元を伸ばさずに干せます。
Cozyone ステンレスハンガー 10本
スタイリッシュな見た目ながら、フック部分には風が吹いても飛びにくい仕掛け付き。濡れた衣服を干しても、ステンレス製なので錆び知らず。先端にはシリコンラバーが付いているので滑りにくく、洋服を傷つける心配もありません。耐久性に優れ、長く使える点もうれしいポイントです。
ツウィンモール トレーナーハンガー 4本組
衣類同士のくっつきを防止し、風通しも良くしてくれる幅広タイプのアームが特徴のハンガー。半分に閉じたまま首元から差し入れる簡単装着のおかげで、首元のヨレを防げます。アームは衣服のサイズに合わせて長さ調節が可能です。
見た目重視! おすすめおしゃれハンガー
ハンガーがおしゃれだと、クローゼット内も賑やかになって、収納や洋服選びの時間が楽しくなりますよね。こんなおしゃれなハンガーを発見しました!
28 SELECT ベビー&子供用ハンガー 20本セット
シンプルながらかわいらしいリボンのデザインが目を引くベビー&子供服用ハンガー。ベビー〜120cmぐらいまでの子供服に適したサイズです。型崩れを防ぐカーブデザインや便利なフック付きに加えて、蛍光材不使用。赤ちゃんの服が触れても安心な仕様です。
[pkpohs] 八の字ハンガー
カラフルでユニークなビジュアルの八の字ハンガーは、使い勝手にも長けています。通常どおりにシャツやブラウスを掛けるのも良し、アームを水平にして靴やスリッパを干すのもOK! スカーフやネクタイなど小物を干すのにも便利なアイテムです。
やっぱりまとめ買い!コスパがいいおすすめハンガー
収納したい服が多い方は、コスパのいいまとめ売りのハンガーを選びましょう。コスパも使い勝手も◎なハンガーをご紹介します。
tkone ハンガー 50本組
スチール+PVC加工が施されたTKONEのハンガーは、軽くて丈夫、滑り止め効果も抜群です。耐荷重性に長けているのにとっても薄型なので、クローゼット内で使ってもかさばりません。50本組なのでじゃんじゃん使ってしまいましょう。
Amazonベーシック ハンガー 30本組
ベルベット製で衣服への当たりがやさしいハンガー。すべりにくく、衣服の落下やたゆみもしっかり防止してくれます。くぼみ部分は肩紐やアクセサリーを掛けておくのに便利です。30本、50本、100本組で購入できてコスパも◎。
日常的に使うものだからこそ、ストレスフリーなハンガーを
意外にも奥が深いハンガーの選び方。日常的に使うものだからこそ、ストレスフリーで扱いやすいハンガーを揃えましょう。今回ご紹介した選び方のポイントやおすすめ商品を参考に、ぜひご自分に合ったハンガーを見つけてくださいね。
構成・文/羽吹理美