小学校や保育園で子どもたちが毎日履いて過ごす「上履き」。元の色が白いだけに、汚れが目立って気になりますよね。汚れを落とそうとゴシゴシ洗っても、思うほどきれいにならなかったり、上履き洗いにストレスを感じている家庭も多いのでは。
そこで今回は、ネットやSNSで「ガンコな汚れが落ちる!」と大人気のウタマロ石けんを製造・販売する株式会社東邦さんにご協力いただき、上履き洗いの極意を教えてもらいました!
目次
上履き洗い、みんなはどうしてる?
HugKumでは入園・入学に向けて、731人のママ・パパに上履き洗いに関するアンケートを実施しました。
上履きを洗う頻度、多くは「週1回」
上履きを洗う頻度についてたずねたところ、1位はダントツで「週1回」。2位「2週に1回」、3位「月1回」と続きました。毎週金曜日に子どもが持ち帰り、そのたびに洗う家庭がほとんどだとわかりました。
上履き洗いのお悩みトップは「洗うのが面倒」
上履き洗いの悩み1位は「洗うのが面倒」、2位は「白くならない」、3位は「乾かない」。洗うことそのものが面倒だと感じている家庭が多いよう。白くなるまで洗うのに時間がかかったり、乾かす時間が必要だったりするのが原因だと思われます。
ならば、簡単に白くなる方法があれば、上履き洗いのお悩み解決につながるのでは?
ということで、上履きを簡単に白く洗い上げる方法を、石けんメーカーの人に聞いてきました!
ウタマロ石けん商品企画部の柴﨑さんに聞く!上履き洗いのコツ
ネットやSNSで子育て家庭に大人気の「ウタマロ石けん」、ご存知の方も多いのではないでしょうか。ウタマロ石けんは上履き洗いにも大活躍で、「上履きが白くなる!」との声も多数。
そこで、ウタマロ石けんを製造・販売する株式会社東邦の商品企画部・柴﨑さんに、上履きの上手な洗い方についてお話をうかがいました。
──上履き洗いを簡単に済ませるコツは?
柴﨑さん 汚れたらすぐに洗うというのが一番重要なポイントです。汚れは時間がたてばたつほど、蓄積されればされるほど、落ちにくくなります。毎週末必ず上履きを家に持ち帰って洗い、その週の汚れを落としきりましょう! また、墨汁や絵の具は、特に落としづらいガンコな汚れです。保育園や学校ですぐに水洗いしておくだけでも、汚れ落ちが変わりますよ。
──上履きを洗うときに気をつけるポイントは?
柴﨑さん 石けんをつけたあと、ブラシを使ってしっかりとこするのが重要です。勘違いされている方も多いのですが、石けんを塗っただけでは汚れは落ちません。大事なのはこすり洗いです!
──上履き洗いには、どんな石けんや洗剤を使えばよいですか?
柴﨑さん 上履きを真っ白に洗い上げたいときには、蛍光増白剤が配合されたものを選ぶといいでしょう。新品の上履きの白さは蛍光増白剤によるものですが、洗濯を繰り返すと少しずつ流れ落ちてしまいます。ウタマロ石けんは、汚れをしっかりと落とした上で、最後の仕上げとして白さを取り戻すために蛍光増白剤が配合されています。真っ白な上履き洗いにはぴったりです!
──汚れに強い上履きの種類があれば教えてください
柴﨑さん 素材的には、綿よりもビニールやポリエステルなどの化学繊維でできた上履きのほうが、汚れが付きにくく、落としやすいですよ。最近は防汚加工がほどこされた上履きも販売されているので、チェックしてみてください。とはいえ、やはり何より重要なのは汚れたらこまめに、早めに洗うことです!
ウタマロ流・上履きの洗い方
ウタマロ石けん流、真っ白になる上履き洗いの手順を教えていただきました。
手順1:汚れている部分を水でぬらす
生地をしっかりとぬらすことで、石けんの通り道を作ります。血液汚れがある場合は、温度が50度を超えると血液中のタンパク質が凝固し落ちにくくなってしまうので、30度以下のぬるま湯で洗いましょう。
手順2:汚れているところに、ウタマロ石けんを直接塗り込む
または、石けんをブラシに取って、塗り込みましょう。ウタマロ石けんの緑色がうっすらと付くと、汚れにきちんと塗れているサインです。
手順3:しっかりとブラシでこすって洗う
細かい部分は歯ブラシなどを使うのがおすすめ。ウタマロ石けんの緑色がなくなるまで、ブラシでこすり洗いしましょう。こすりすぎると生地を傷める原因になるので、あまりに汚れが落ちないようなら、つけ置き洗いに切り替えましょう。
手順4:泡がきれるまでしっかりとすすぐ
手順5:風通しのよい場所でよく乾かす
水分が残っていると雑菌が繁殖するおそれがあるので、しっかり水を切り、なるべく早く乾かすようにしましょう。
汚れがひどいときにはつけ置き洗いを
桶に40度のお湯を用意し、上記の手順3まで洗った上履きを30分程度つけ置きすると、汚れ落ちがよくなります。様子を見つつ、汚れが落ちていないようなら2時間までを目安につけ置きましょう。
HugKum編集部で検証! ウタマロでどこまで白くなるのか試してみた
後日、ウタマロ石けんの柴﨑さんに教えていただいた手順でどこまで白くなるのか検証してみることに。HugKum編集部Mが実際に小学5年生男子の上履きを洗った様子をレポートします。
1ヶ月半ぶりに洗います!
▼こちらが、今回洗う上履き。1ヶ月半ぶりの洗濯というだけあって、全体的に灰色になっています。
それでは早速洗っていきましょう
まず、40度くらいのぬるま湯で上履き全体をざっとぬらしました。
次に、汚れているところにウタマロ石けんを塗り込みました。汚れのひどい内側と外側の両サイドに、それぞれ2往復程度石けんをこすりつけ、石けんの緑色がうっすらサイドのラインに付くように。
表面をブラシでゴシゴシとこすると、あっという間に白い泡が立ってきました。まだ泡がついた状態ですが、みるみる上履きが白くなっていくのがわかり、驚きが隠せません!
外側をゴシゴシしたあとは、内側もブラシでゴシゴシこすり、洗いは完了。
シャワーを使い、泡が出なくなるまでしっかりとすすぎました。
すすいだあとで、水気をしっかりと切りました。
右足だけ洗い終わったところで、左足と比べてみました。全体的に汚れが落ち、特につま先や甲のゴム部分は白く輝いて見えます!
10分で上履き洗い完了! 結果は…!?
左右両方洗い終わったら、日向の室内に干しました。上履きを水でぬらしてから、ここまで約10分です。
2月某日、この日は晴天で気温16℃、湿度30%とカラッとした天候でした。朝10時に上履きを洗い、夕方の17時には完全に乾いていました。
▼乾燥後の写真がこちら。
わかりやすいように、ビフォー・アフターの写真も載せておきます。こうやって比べると、汚れ落ちは一目瞭然ですね!
洗ってみての感想
ウタマロ石けん専用ケースは、石けんが持ちやすく滑らないので、とても使いやすかったです。
きれいになった上履きを見て、子どももうれしそうでした。普段ちゃんと洗ってあげていなかったせいか「洗ってくれてありがとう」とも言ってもらえました。やっぱりきれいな上履きで一週間をスタートさせてやりたいと思うし(今さらですが笑)、また洗おうと前向きな気持ちになれました」(編集部M)
ウタマロ石けん、白さのヒミツ
上履きをあっという間に真っ白にしてくれた、ウタマロ石けん。どうしてこんなに汚れを簡単にしっかりと落とすことができるのでしょうか。再び、ウタマロ石けんの柴﨑さんにご登場いただき、ウタマロ石けんのヒミツを教えてもらいました。
──ウタマロ石けんは、どうしてこんなに汚れを落とせるのでしょうか?
柴﨑さん ウタマロ石けんは創業以来、さまざまな汚れに対して試験・開発を繰り返してきました。石けんの汚れ落ちは、原料である油成分の組み合わせによって大きく変化します。何百回もの試作を繰り返して、ベストな成分の組み合わせを追い求め続けているんですよ。除菌効果(※)もあるので、上履きのニオイ対策もバッチリです。
※すべての菌を除菌するわけではありません。
──ウタマロ石けんを扱う際の注意点などがあれば教えてください
柴﨑さん ウタマロ石けんは手肌に優しいので、素手で扱っても大丈夫です。また、それなりの大きさがあるので、お子様が使う際などは握りやすいようにカットして使っていただいてもいいですよ。ただし、ウタマロ石けんはやわらかく溶けやすいので、使用後はよく水気を切ってください。浴室など、水気の多い場所に放置するのは厳禁です。使用中はもちろん、石けんの保管に便利な専用ケース(※)もあるので、使ってみてくださいね。
※こちらの専用ケース付きウタマロ石けんは、LOFT、東京ハンズの店舗やオンラインストアで販売中です。ちなみに、本記事中の上履き洗いレポートも、専用ケースを装着した状態でおこないました。
ウタマロリキッドとの使い分けがおすすめ!
柴﨑さん ウタマロ石けんは弱アルカリ性で蛍光増白剤が配合されているので、白い衣類にはその威力を発揮します。ですが、生成りやオフホワイトなど淡い色のお洋服は白っぽくなったり、色柄物の場合は色落ちや変色する可能性があるので注意が必要です。
部分洗い用液体洗剤のウタマロリキッドは中性で無蛍光ですので、色柄物やおしゃれ着についたガンコな汚れを色柄や風合いを守りながらしっかりと洗い上げることができます。白い衣類にはウタマロ石けん、そしておしゃれ着や色柄物のお洋服にはウタマロリキッドと使い分けて洗ってくださいね。
毎週末の上履き洗い、ラクしてきれいに!
入園・入学後、子どもの上履き洗いは数年間にわたって続きます。多くのママ・パパが面倒に感じる上履き洗いがラクになれば、家事の負担は間違いなく減りますし、週末の貴重な時間をもっと上手に使えるようになるかもしれません。今回ウタマロ石けんさんに教えていただいた上履き洗いの極意、みなさんもぜひ活用してくださいね。
文・構成/竹島千遥