<前回までのあらすじ>
さまざまな不妊治療を試し、最後は「体外受精」に挑む、実話に基づいた夫婦の物語。
初めての体外受精は失敗に終わってしまうものの、体外受精に再度挑戦し、今度こそ妊娠!と期待を胸に移植へと進みます。(10話で報告)
今回は、2回目の体外受精の妊娠判定の結果とともに、「え!そんなにかかるの?」と言われてしまうような金銭面のお話しも盛り込んでお伝えします。
体外受精体験談マンガVol.11
2回目の移植から約1週間経ちました。
今日は、ついに妊娠判定の日です……。
この時、体調の変化はほとんど感じられませんでしたが……。
私は、妊娠していました!!!!!!
待ちに待ったこの日の、帰り道。
今でも忘れられない、ある出来事がありました。
不妊治療は、やればやっただけ結果に近づくというものではありません。
失敗するたびに、ふりだしに戻ってやり直し……。
もし成功したら生活が180度変わりますが、それがいつ訪れるかは誰にもわからないのです。
すると必然的に先の予定が立てられなくなり、「未来のために頑張る」ことが難しくなります。
この宙ぶらりんな、何にも全力で向かうことができない状態は、次第に心を蝕んでいきました……。
しかし「妊娠の判定」が出たときに久しぶりに未来のことを考えることができ、あの時の解放感は今でも忘れることができません。
夫は、落ち込む私にどう声をかけようかと、帰り道にずっと考えていたそうです(笑)
心配をかけてごめんね。
「え!そんなにかかるの?」体外受精のお金の話