これまで平気だったのに、急にシャンプーのたびに大泣きするように
1カ月ぐらい前から急に、お風呂で頭を洗うとき嫌がって泣くようになりました。これまでは、私の太ももに座らせてから仰向けにして洗っていたのですが、その態勢を嫌がるように…。無理に仰向けにしようとするとギャン泣きするので、可哀想だけど立ったままの姿勢で、強引に頭を洗いシャワーで流しています。シャンプーハットも嫌がります。体を洗っているときから、娘は不安そうな顔をするのですがどうしたらいいですか?(1歳の女の子のママ)
急に嫌がるようになるのは、想像する力や予測する力がついてきた証し
子どもって今まで平気だったものを、急に嫌がるようになることってあるんですよね。子どもなりになんらかの理由はあるのでしょうが、おとなにはよくわかりません。さらに自我が芽生え始める3歳は、そうしたことが多くなります。これまでは何とも思わなかったことを「怖い」と思ったりするのは、想像する力や予測する力がついてきた証し。成長過程と思いましょう。
シャンプーできないなら、便利アイテムに頼るのも一案
以前、りんごの木にも、お母さんと同じ悩みを抱えていた保護者がいました。そのお母さんは「シャンプーのたびに大泣きされて疲れるから、1カ月も頭を洗っていない!」と言っていました。上には上がいるものです。
シャンプーのたびに泣いて嫌がるなら、汗をかいていない日は頭を濡れタオルで拭いて、シャンプーは2日に1回ぐらいにしてもいいと思いますよ。シャンプーするときは、手際よく素早く終わらせましょう。洗髪用のウェットティッシュや流さないタイプのドライシャンプーなどを使ってみるのも一案です。少し成長すると嫌がらなくなるので、それまでの辛抱と思ってください。
ちなみに一ヶ月も洗わなかった子は、6歳くらいから洗い始め、小学校に入るとへっちゃら。
高学年になると毎日、朝シャンをして学校へ。異性に興味を持ったことも影響したようです。
教えてくれたのは
保育者。自主幼稚園「りんごの木」代表。子供の気持ち、保護者の気持ちによりそう保育をつづけて半世紀。小学生ママ向けの講演も人気を博している。ロングセラー絵本『けんかのきもち』(ポプラ社)、『こどものみかた』(福音館書店)、『あなたが自分らしく生きれば、子どもは幸せに育ちます』(小学館)など、多数。親向けの最新刊に『保育歴50年!愛子さんの子育てお悩み相談室』(小学館)がある。
イラスト/海谷泰水