苦手意識を克服!「かけっこ」はここが大事 。子どもの体育が伸びるワザを伝授

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本来、子どもは体を動かして遊ぶのが好き。それが「体育」という教科になった途端、苦手意識をもってしまう子も。けれども体育は、自己の心身に向き合い、自己管理や自信といった一生モノの力を育てます。「ここがポイント」をおさえて、苦手意識を克服しましょう。今回は「かけっこ」のポイントをとりあげます。

運動・スポーツの基本となる動きが「走る」ことです。体育への苦手意識は、速く走れないコンプレックスから生じることも。

でも、速く走れるようになったら、50メートル走も、サッカーも、鬼ごっこさえも、もっと楽しくなります。早く走るためのポイントを親子で確認してみましょう。

「かけっこ」の苦手は、この練習で克服!

【1】ひじを曲げて、すばやく振る。これを立ちどまったまま、10回行う。

この練習のポイント

手をすばやく振ることができると、つられて足も速く動くようになります。

【2】足の先のほうで地面を蹴って、すばやく足ぶみをする。これをその場で10回行う。

この練習のポイント

すばやくしっかり地面を蹴ることができると、体がぐんと前へ進むようになります。

自信につなげるヒント

短距離走は、コツを知らないために実力を出しきれていないことがよくあります。コツをつかめば、ほとんどの子は、今より早く走れるようになるでしょう。上の練習は、短距離走の本番直前に行っても効果的です。

また「ゴールの少し先まで走りぬける」ことも伝えましょう。ゴール前で減速しないためのテクニックです。

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「かけっこ」はスタートダッシュが大事

かけっこでは「よーいドン!」のスタートダッシュがとても大事。基本のフォームとともに、ポイントを確認しましょう。

いちに ついて…

前方を見つめ、次のポーズをすぐ取れるよう集中します。

 

 

ようい…

体を前にかたむけ、重心を走り出す方向へ移します。

ドン!

 

スタートダッシュ

短距離走は走り出しが肝心です。緊張して力が入るとダッシュできないので、リラックスさせましょう。「何度も練習して慣れる」「にこっと笑顔をつくる」「手足をぶらぶら振る」などが効果的です。

素早く腕を振る

肘を90度くらいに曲げて、わきを軽くしめます。その状態で腕を速く振ると、自然に足も速く動きます。手先を強く握ると、力が入って素早く振れないので軽く握ります。

地面を蹴る

蹴るときの勢いと力強さがあれば、ぐんと前へ進みます。ももを上げて勢いをつけ、足指のつけね付近で地面を蹴りましょう。鬼ごっこなどの遊びで、足の筋力を上げることも必要です。

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「からだ」が「げんき」をつくる

運動は、子ども時代の体育にとどまらず、健康管理や趣味・レジャーなど、大人になってからも人生を健全かつ豊かにしてくれる支えとなります。運動や体育への苦手意識を克服して、チャンレンジすることの楽しさに目を向けさせてあげたいですね。

※この記事は、『楽しく遊ぶ学ぶ  げんきの図鑑』(監/中村裕・小学館)から引用して作成しています。

楽しく遊ぶ学ぶ げんきの図鑑

『げんきの図鑑』は、「子どもの身体能力+運動能力」「子どもの健康」に着目した「プレNEOシリーズ」の図鑑です。学校調査などで判明した、今の子に不足しているからだの知識や劣りがちな身体能力を強化するために生まれました。
この記事のように、かけっこの他、逆上がり、ボール投げ、とび箱といった基本的な運動技能について、ちょっとしたコツで効果的な練習ができるように図説。また、軽いけがや病気の初期症状は自分で手当できるよう、健康に生きるために必要な知識をたくさん収録しました。

イラスト/セキ・ウサコ 再構成/HugKum編集部

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