子どもが体育嫌いになってしまう理由は? ママパパの体験談と親ができる対処法

「体育」は、子どもがスポーツに親しめるほか、健康的に生きていく上で必要な身体能力や知識が身に付けられる重要な科目です。
しかし、なかには、どうしても体育が苦手なお子さんも少なくありません。あまりにも苦手意識が強すぎると、大人になってから困ることもあるのでは…?と心配になってしまいますよね。

そこで今回は、子どもの「体育嫌い」事情を徹底リサーチ!
「子どもの体育嫌いの原因は?」「どうすれば対処できるの?」といった「体育嫌い」のお悩みを解決するために、HugKum読者の先輩ママパパに体験談や克服アイディアを聞いてみました。

【アンケート&体験談】体育嫌いの子は増えている?

平成29年度・スポーツ庁の調査によって、「体育嫌いの子どもがやや増加傾向にある」ことがわかりました。では、先輩ママパパのご家庭では「体育が嫌いな子」はどの程度の割合で見受けられるのでしょうか。

HugKumメルマガ読者を対象に、お子さんの体育の「好き」「嫌い」をアンケートリサーチしてみました。

Q.お子さんは体育の授業は好きですか?

アンケートに寄せられた回答は、『好き』が45.1%、『まあまあ好き』が29.5%、『どちらでもない』が12.3%、そして、『嫌い』は13.1%という結果に。

少数派ではありますが、体育が『嫌い』な子も決して珍しいわけではないことがわかりますね。

体育嫌いの子のママパパ体験談

併せて、お子さんの「体育嫌い」にまつわる体験談も寄せていただきました。周りのお友達と比べられてしまうことが苦手意識の原因になっている子や、体質によって元々運動がつらい、といった回答が目立ちます。

「運動が苦手。足が遅いのをからかわれる」(30代・三重県・子ども2人)
「運動が得意じゃないから、あまり楽しめない。」(40代・大阪府・子ども3人)
「小学校入学以前から、縄跳びや鉄棒、かけっこなどをみんなのようにうまくできないと苦手意識があったようです。」(30代・神奈川県・子ども2人)
「得意な運動が主の体育は好きだが、苦手とするスポーツに関しては憂鬱になる。もともと運動することは好きではない。」(30代・愛知県・子ども2人)
「走るとお腹が痛くなる体質で、走るのが嫌いになったのがきっかけです。」(40代・北海道・子ども1人)

子どもが体育嫌いになる理由

では、一般的に、子どもの「体育嫌い」の原因にはどのようなこと考えられるのでしょうか? 想定される主な理由をまとめてみました。

授業となると楽しめない

まず挙げられるのが、元々の運動の好き嫌いに関わらず「授業となると運動を楽しめない」という理由。

小学校入学前は追いかけっこやボール遊びにも楽しく取り組んでいたけれど、授業として「やらされる」と、途端に楽しめなくなってしまった、というケースは多いようです。「遊び」としては楽しめても、強制されたり、さらにはそれが成績につながるとなるとプレッシャーに感じてしまうのかもしれません。

周りの子どもと比べられトラウマに

また、体育の授業では、順位がつけられたり、勝ち負けが定められたりするため、「競争」のように感じてしまい楽しめなくなるというケースも。

体育の授業外でも、「〇〇ちゃんはできたのに」などと、周りのお友達や兄弟姉妹と比べられたことで、運動全般にトラウマを抱いてしまうこともあるようです。

チームワークへのプレッシャー

クラスでの取り組みゆえに、チームワークが多い体育の授業。しかし、このチームワークが、もともと運動が得意ではない子の「体育嫌い」をさらに悪化させる一因として考えられています。

クラスメイトやチームメイトの足を引っ張ってしまうのではないかというプレッシャーや、実際に迷惑をかけてしまったという経験から、チームワークの多い体育が苦手になってしまうようです。

子どもの体育嫌いへの対処法

では、そんなお子さんの「体育嫌い」に、親としてはどのように対処していけば良いのでしょうか?  気をつけたいポイントと、試してみたい対処法をまとめてみました。

周りと比べず、とにかく楽しく

子どもの成長のスピードや、得意不得意はそれぞれによって異なります。今はできなくても次第できるようになったり、球技は苦手でも水泳が得意だったり、その個性もさまざまです。
周りのお友達や兄弟姉妹と比べたりせず、その子のペースや個性を大切に、おおらかに見守ってあげましょう。

成功体験をひとつ作る

個人差はもちろんあれど、運動が得意な子だって、はじめからどんなスポーツでも上手にできるわけではありません。逆に言えば、運動が苦手な子でも、練習を繰り返せばできるようになる可能性が十分にあるということ。

まずは、「これならできるかもしれない」という運動をひとつ練習してみて、「できた!」という成功体験を作ってみてはいかがでしょうか。できなかったことができるようになった経験は、運動全般に対しての自信にもつながるはず。

他の「得意」を伸ばすのも◎

とはいえ、どんなに練習をしてもできないことだってありますよね。だからといって、自信を喪失する必要はありません。

体育が得意な子にも、苦手な科目はあります。ほかの「得意」を伸ばして自信を持つことで、体育が苦手であることにもおおらかに構えられるようになるかもしれません。「〇〇が苦手でも××がある」とポジティブに考えながら、子どもの個性を尊重してあげましょう。

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体育嫌いを克服したママパパのアイディア集

では、HugKum読者の先輩ママパパはどのようなアイディアで、お子さんの「体育嫌い」を克服してきたのでしょうか。アンケートに寄せられたアイディアをご紹介いたします。

親も一緒に楽しみ、できたら褒める

運動を好きになってもらうために大切なのは、上手い下手にかかわらず、「身体を動かす楽しさ」を知ってもらうこと。

先輩ママパパからは「親も一緒に楽しむことで、子どもも楽しく運動をするようになった」との声が寄せられました。親子で一緒に体を動かして、お子さんが少しでもできたら、たくさん褒めてあげることもポイントです。

「身体を動かすことを、一緒に楽しんでして、褒めること。上手い、下手に関わらず、好きになった」(40代・福岡県・子ども4人)
「少しでもできたら、たくさん誉める。最後まで諦めずにできることが増えた」(40代・山口県・子ども3人)

外で遊んで体を動かす習慣をつける

体を動かす習慣づけのために「日常的に外遊びをさせる」との回答も多数寄せられました。日頃から外遊びを心がけることで、運動することに体が慣れるだけでなく、意識においても、運動へのハードルが下がるかもしれません。

「家でしたことは、大きな公園へ家族で出かけてたくさん遊びました。友達と鬼ごっこの経験は少なくても、体育が苦手でも、体を動かす楽しさを経験してほしかったので。他の子に比べてやっぱり足は遅いですが体育の授業も楽しんで受けています。」(30代・神奈川県・子ども2人)
「公園などで自由にあそばせました。少し危ない行為も自分で分かるように見守りつつさせていた」(40代・神奈川県・子ども1人)

習い事やクラブに通い苦手を克服する

また、なかには「習い事やクラブに通って練習を重ねることで苦手を克服した」という回答もありました。できなかったことが少しずつできるようになった体験や、苦手を克服した体験は、その後の自信にも繋がりますよね。

「習い事で苦手を克服する。自信が持てるようになった」(40代・東京都・子ども1人)
「通っていた体操クラブでは、運動が好きになるように、鬼ごっこなども交えながらやっていました。走るのが大好きに、なりました」(40代・神奈川県・子ども1人)

スポーツ中継を見せる

「スポーツの中継を見せる」というアイディアも寄せられています。テレビの中で選手が活躍する様子を見ていると、自然とルールが理解できたり、スポーツに対しても「かっこいい!」「楽しそう!」といった意識を持てそうですね。

「運動が好きになった」(40代・東京都・子ども3人)

興味を持ったタイミングで目標を立てる

お子さんが興味を持ったスポーツがあれば「本人にやる気があるうちにさっそくチャレンジさせてみる」との回答も。

チャレンジしてみて、できるようになったら、次の目標を立てることがポイントなのだとか。自分の上達が実感できて、練習することが楽しくなりそう。どんな科目にも応用できそうなアイディアです。

「興味を持ったこと(我が家の場合は縄跳び)を、やりたいタイミングでやらせてみる。できるようになると、『もっとやってみたい!』といったので目標を立ててさせてみていました。 本人のやる気が出たようで、『今日は目標の回数に行けたから、次は少し多く跳べるようになる!!』と自分から言うようになった。」(30代・熊本県・子ども3人)
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まずは、運動へのポジティブな意識を育みましょう

運動は、上手にできなければいけないものでは決してありません。上手い下手に関わらず、まずは、体を動かすことへのポジティブな意識を育むように心がけてみましょう。「好きこそものの上手なれ」という言葉のとおり、楽しく、ポジティブに取り組めるようになれば、体も自然と動くようになるのではないでしょうか。

構成・文/羽吹理美

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