メントスコーラとは?
メントスコーラとは、砂糖に覆われたチューイングキャンディのメントスを入れると勢いよくコーラが吹き出す現象のこと。別名、メントスガイザーともいい、アメリカ法人のメントス社が名付けたのだそう。まさにお墨付きの遊びと言えます。
メントスコーラの原理や仕組み
おもしろいのはなんとなく分かったけれども、なぜメントスを入れると泡が吹き出すのはかきちんと分かる人は少ないですよね。そこで調べてみました。
メントスコーラはなぜ噴き出す?
メントスコーラの原理を簡単に言うと、炭酸飲料であるコーラの中にメントスが落とされることによって、メントスの表面のつぶつぶが核となり、そこから二酸化炭素の泡ができて一気に吹き出すということ。
メントスコーラの原理
メントスの表面のたくさんの気孔が、炭酸の泡を大量に作り、一気に圧力が高まることで噴き出してしまうそう。ということは、表面が多孔質であれば同じ反応が起きますよね。つまり、メントスが溶けて反応を起こすのではなくて、溶けない多孔質の軽石や炭でも実は反応が起きるというわけ。
メントスコーラのやり方
材料も手に入りやすいことから、すぐにでもチャレンジしたいという人は多いですよね。手順をまとめました。
用意するもの
大きめの鍋や桶、コーラ、メントス
手順①
大きめのお鍋や桶の中にコーラを置きます。かなり吹き出すことを考えて浴室や外で実験するのがオススメ。
手順②
コーラのふたを開けて、メントスを入れます。
うまくできない・失敗しやすい理由
メントスコーラは、コーラの二酸化炭素に反応しています。というわけで、開けてから時間の経ってしまったコーラは、炭酸が抜けているので、うまく反応してくれません。
メントスコーラ実験の注意点
メントスコーラの実験は比較的簡単にできるので、つい気を抜きがち。でも、気をつけたいポイントもあるのでしっかりチェック。
濡れても大丈夫な場所で実験する
鍋や桶に入れて、キッチンでトライすると、部屋中がコーラまみれになることも! できれば浴室や庭などコーラがあふれてもすぐに水で流せる場所で実験すると安心です。
勢いでペットボトルが爆発することも
メントスを入れた状態でペットボトルのフタを閉じるのは危険です。フタは開けておきましょう。ペットボトルが破裂して周囲に危害を及ぼす可能性があるので要注意。
体内実験は絶対NG
また、コーラを飲んだ後にすぐにメントスを食べるといった、人や動物の体内で実験をしするのはNG。最悪の場合、胃の粘膜を損傷する場合もあるようです。
子どもたちに大人気のYouTuber 市岡元気先生の動画がわかりやすい
登録者60万人越えの科学系YouTuber 市岡元気先生。YouTubeチャンネル「GENKILABO」では、数多くの実験を紹介し、科学の面白さを多くの人に伝えています。市岡元気先生もメントスコーラの実験を行っていました。市岡元気先生の動画がとっても参考になっておもしろいので、ぜひチェックしてみてくださいね!
家庭で実験をするときは子どもだけでなく大人がつきそい、安全に行うようにしてください。
文/松川麗 構成/HugKum編集部