こんにちは!ロンドンでふたりの息子の子育てをしているYukoです。このコラムではイギリスの教育や子育てをしながら、日本との違いを感じる部分をレポートしていきますね。
ロンドンの我が家でも、Story Time(読み聞かせ)が日課
普段は、外が暗くなるまで思いっきり遊ぶことが多いアウトドア派の息子たちですが、
実はベッドルームでの夜の読み聞かせタイムが一番大好きな時間だそうです。
「ストーリーターーイム!」と、読んで欲しい本を数冊、大事そうに抱えて集まります。
家族みんなでくっつき合って、1日の終わりに届ける優しい声の物語。
きっとみなさんも、そんなスペシャルな時をいくつもいくつも重ねてきた事と思います。
ビッグイベントのたびに、絵本で心の準備を
我が家では、幼稚園の入園や弟が生まれる等の大きなイベントがある時は、その時の息子の心境に添う本を見つけては、何気ない形で心の準備ができるようにして来ました。何度かその本を読んでいるうちに、自然と子供の方から「なんで?」「どうして?」が出て来るので、そこでみんなで「自分たちだったらどうする?」という会話が持てたお陰で、子供達が構える事なくその状況を楽しんで来られた気がします。
アーティストママふたりが出版した絵本がおすすめ!
毎日のことや、特別な日のこと、定番から最新のものまで「読んであげたい本探しの旅」はとどまる事を知りません。 そんな最中、ロンドンでとっても素敵な絵本が出版されましたので是非ご紹介させてください。
日本でもお馴染みの、ロンドン発のアクセサリーブランド、Anna Lou of London (https://www.annalouoflondon.com)のオーナーでもありデザイナーの アナ=ルイーズ=スケイフが文章を書き、Anna Lou of Londonのアクセサリーデザインも手掛け、現在ロンドンで舞台セットデザイナー、イラストレーターなど多岐にわたって活躍中の大渕園子さん(ロンドン塔ケンジントン宮殿の初代専属アーティストhttps://www.sonoko.co.uk)がイラストを手掛けた3冊組のショートストーリー、Anna Lou Story Books。
二人のアーティストがそれぞれ母親になり、子供達へのたくさんの読み聞かせをしているうちに、「こんな本があったら」と作り始めた絵本です。
主人公の好奇心旺盛な女の子、アナ=ルーとその家族が織りなすお話には、イギリスのモダンライフシーンがたくさん散りばめられています。等身大で描き出される物語に子供達は自分を重ね合わせて、グッと世界に引き込まれていくのです。
そしてリラックスした心に、家族や友達の大切さ、思いやりなどをシンプルに語りかけていきます。
5人と1匹のワンちゃんがいるロイヤルファミリー。お母さんのカミラは自然史博物館の学芸員、お父さんのジョージは料理上手な主夫という設定が何とも斬新です。私の周りにもお母さんがお仕事に出かけ、お父さんが主に子供達のお世話や食事を担当する家庭が多いので、まさにブリティッシュモダンライフがシンクロされていて、そのせいで物語がより身近に感じられるのかもしれません。
また、日英のテイストを絶妙にマッチングさせて描かれている大渕さんのイラストの世界と、愛さずにはいられないキャラクターたちに大人も子供も魅了されてしまいます。
現在は英語のみでの出版になりますが、勿論日本語版も予定しているとのことで、イギリスのモダンライフを覗きながら、家族で出来立てホヤホヤのこの絵本でほっこりするのも素敵かも知れません。
絵本購入のお問い合わせ先:
https://www.instagram.com/sonoko_shepherds/から日本語DMで。
氏家祐子
プロフィール/ロンドン在住15年、7歳と4歳の男の子の母。ファッション、ビューティーイメージをメインに 、イギリス、アメリカ、日本などワールドワイドに雑誌、 広告のレタッチを手掛ける会社love retouch ltd. 代表。
web: www.easypeasymama.co.uk Instagram: www.instagram.com/yuko_easypeasymama/