ファミリーの鉄板コンテンツといえるディズニー作品。最新作『バズ・ライトイヤー』が7月1日(金)より公開されますが、ディズニー好きのみなさんなら、それぞれにきっとマイ・ベスト・ディズニー映画を持っているのでは? 実は、その人気キャラクターたちの誕生秘話がかなり興味深いです。
ウォルト・ディズニー社が来年で創立100周年を迎えるということで、今年から様々な特番が組まれてきました。ちょうど、本日放送されたバラエティー番組「今夜はナゾトレ!」(フジテレビ系)では、「ディズニークイズSP」と第して、いろいろなディズニー問題がたっぷりと出題されたばかり。きっと番組を観た方なら、また作品を観直したくなったのではないかと。
なかでも、ディズニーの人気キャラクターの誕生秘話や元ネタのエピソードがとても興味深かったです。そのなかで、心を動かされた5作のトピックを厳選してご紹介します。
目次
『ファインディング・ニモ』のモデルはフライドチキン!?
長編アニメーション賞を受賞したディズニー&ピクサーの3
『ファインディング・ニモ』は、カクレクマノミのマーリンとニモの親子愛を描く物語。マーリンは、妻のコーラルといっしょに卵から子どもたちが産まれるのを楽しみにしていたのに、天敵・オニカマスに襲われるという悲劇が起こります。そんななか、唯一助かった卵から産まれたのがニモでした。
マーリンはニモを大切に育てていきますが、そういういきさつもあり、とことん心配症で過保護になってしまうのも致し方なし。ある日、人間のダイバーに捕らわれてしまったニモを探し出そうと、マーリンはナンヨウハギのドリーと共に、ニモを見つける旅に出ます。本当に何度観ても心が洗われる秀作ですね。
公式サイト:https://www.disneyplus.com/ja-jp
『ファインディング・ドリー』のドリーは卓球のラケット、ハンクは三角コーンがモデル!
『ファインディング・ニモ』の続編である『ファインディング・ドリー』で、遂に主役の座を勝ち取ったナンヨウハギのドリー。健忘症だけど、常に明るくておちゃめな人気者のドリーですが、彼女は卓球のラケットをモチーフにデザインされたと聞いてびっくり!
『ファインディング・ドリー』は、マーリンがドリーと共に、息子ニモを人間界から救出してから1年後の物語。何でもすぐに忘れてしまうドリーですが、唯一忘れなかった家族を捜すため、ニモやマーリンたちと冒険の旅に出ます。
ちなみに、ドリーの両親の捜索を手伝わされることになるミズダコのハンクは、三角コーンのフォルムを基にして作られたとか。確かに三角形だし、色も赤なので大いに納得!
『インサイド・ヘッド』のヨロコビはシャンパンの泡を参考にした!
人間の頭の中の感情をキャラクターとして描いたユニークな作品『インサイド・ヘッド』。11才の少女ライリーの中にある5つの感情“ヨロコビ”“カナシミ”“イカリ”“ムカムカ”“ビビリ”が登場しますが、そのなかの“ヨロコビ”は明るさを表現するために、シャンパンのシュワシュワした泡をデザインに取り入れたそうです。
また、“カナシミ”がブルーなのは納得のカラーですが、嫌なものを遠ざける“ムカムカ”は、ライリーの嫌いなピーマンを、一度怒ったら止められない“イカリ”はレンガのデザインを参考にしたそうです。
それぞれの感情たちが、ライリーの幸せを守ろうと必死に奮闘する姿が心を打つ本作。また「なぜ、悲しみは必要なのか?」という疑問に対しても、劇中ではとても説得力のある答えを出してくれます。
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『アナと雪の雪』はアンデルセンの原作があり、ウォルト・ディズニーも映画化を希望していた!
ご存知、日本で興行収入254.7億円というメガヒットとなり、当時は社会現象まで巻き起こした『アナと雪の女王』。この作品の原作は、アンデルセン童話の「雪の女王」だったことはご存知でしたか?
なんとウォルト・ディズニーも、生前に「雪の女王」の映像化を考えていたと聞いてびっくり。ディズニーとしては、満を持して作り上げたアニメーション映画となったようですが、映画は、続編含めて大ヒットしたし、スピンオフ作品やショートムービーも何本か作られました。
ご存知、触れるものを凍らせる力を持った姉エルサと、彼女を救おうとする妹アナとの姉妹愛を描いたファンタジーで、姉・エルサが歌う主題歌「Let It Go」をはじめ、トニー賞受賞のロバート・ロペスが手掛けたミュージカル・ナンバーも大ヒットしました。
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『美女と野獣』の“ベル”は、そのまま“美女”という意味だった!
美女と醜い野獣との純粋な愛を描いたディズニーの名作アニメ-ション『美女と野獣』。アニメーション映画として初めてアカデミー賞最優秀作品賞にノミネートされたエポックメイキングな1本ですが、その主人公“ベル”はフランス語で“美女”という意味なんです。
もともとの原作は1740年に、フランスでガブリエル=シュザンヌ・ド・ヴィルヌーヴによって書かれていて、タイトルは『美女と野獣』=『La Belle et la Bête』でした。のちにグリム童話として世界的に普及されましたが、まさに美女をヒロインとした物語だったわけです。
ディズニーのアニメーション映画が大ヒットし、その後3D化されたり、エマ・ワトソン主演で実写映画化されたりと、長年にわたって愛されてきた『美女と野獣』。いつの時代も色褪せることのないラブストーリーのマスターピースだと思います。
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文/山崎伸子