赤ちゃんと美術館デビュー!「おやこでアート ファミリーアワー」@森美術館

子どもを連れて美術館に行ってみたいけれど、ちゃんと静かに観ることができるか心配で連れていけない・・・と思っている、パパやママにおすすめ!
森美術館では、0歳から6歳までの子どもと一緒に家族で参加できる「おやこでアート ファミリーアワー」というラーニングプログラムが展覧会ごとに開催されています。どのようなプログラムなのか、参加してきた様子をご紹介します。

美術館を貸し切って鑑賞!?

「おやこでアート ファミリーアワー」の開催時間は、美術館の開館30分前の9時30分から10時30分まで。
はじめの30分は、他のお客さんがいない貸し切り状態になるので、小さなお子さんが大きな声で泣いてしまっても、気兼ねなく安心してアート鑑賞することができます。

子どもにわかりやすく作品紹介

 

美術鑑賞というと、子どもにはちょっと難しく感じてしまうかもしれませんが、プログラム担当のスタッフさんがわかりやすく丁寧に展示作品について教えてくれます。
今回展示されている作品の内容を教えてもらってから、展示室に入ります!

アートを感じて!楽しむ!

 

これは、なにに見える?
「たけのこみたい!」「帽子じゃない?」
子ども達は作品を見て感じたことを自由に発言して楽しみます。感じ方は人それぞれ。いろんなお友達の意見を聞いて新しい発見もあります。

「この作品は、キッチンで使うザルと同じ竹の素材で作られているんですよ。」スタッフさんに作品の説明をしてもらったことで、また作品の見方が変わって想像がどんどん膨らんできます。

現代アートっておもしろい!

 

現代アートってなんだか難しそう。と思う方もいるかもしれませんが、現代アートは絵画だけでなく、写真、映像、立体物など様々な作品があるので子どもは飽きずに楽しむことができます。

まずは作品を見て、「きれいだな。不思議だな。面白いな。」と感じるという経験が、子どもたちの感性を広げるきっかけになるのではないでしょうか。

途中離脱もOK!気軽に参加しよう

 

「この作品はにおいがします。どんな香りでしょうか?」
キャプションだけではわからない作品も、知れば知るほど美術鑑賞が楽しくなります。

このプログラムには、子ども向け・大人向けのツアーがあり、どちらに参加しても、途中で離脱することも可能なので、家族のペースに合わせて気軽に参加することができます。
プログラムが終わった後も引き続き展覧会を鑑賞できるので、さらに時間をかけてゆっくり会場内を回ってもいいですね。

公園に遊びに行く感覚で美術館に行こう

 

美術館は静かに過ごす場所だから子どもは連れていけない。のではなく、美術館は子どもでもアートを楽しむことができる場所なのです。

「おやこでアート ファミリーアワー」に参加していた子ども達が、とても楽しそうに作品を鑑賞している姿が印象的でした。

 

2歳の女の子と子ども向けツアーに参加したママは、「子どもが生まれてから、初めて一緒に美術館に来たけれど、娘が意外とルールを守りながら楽しんでくれたので、連れてきてよかった。また来ようと思います。」とお子さんの美術館デビューを楽しんだ様子でした。

また、1歳になる男の子と家族で大人向けツアーに参加したパパは、「途中で離脱することもできたので、気軽に参加できてよかった。今はまだ難しいけれど、作品の感想を言い合えるような仲になりたい。」とお話ししてくれました。アートを通して親子で交流するのもいいですね。

森美術館では、様々な年代に合わせたラーニングプログラムを年間を通して多数開催しています。みなさんもぜひチェックしてみてください。
詳細サイトはこちら→森美術館

取材・文/やまさきけいこ

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