うちの子、低身長では?3歳児検診で平均よりも身長が低いときは危険信号!

お子さんの身長の伸び率、平均との差、把握していますか? 子どもの身長について確認しておくべきことを「低身長」に詳しい小児科医に取材しました!

子どもの今後の身長を伸ばすために大切なことは

この一年で、子どもの身長がどのくらい伸びたのか把握してますか?

3歳児検診くらいまでは定期的に測定があり、母子手帳の成長曲線図を書き入れる習慣もあったと思いますが、幼稚園・小学校に入ると年に2,3回測定の紙を渡されるだけですよね。

そうすると、測定結果を成長曲線図に照らし合わせることまではあまりしなくなりますし、なんとなく背の順で何番目かや、お友達との差がどのくらいかを把握するだけになりがちです。

ですが、生まれてからの全体的な身長の伸び率を知っておくことは、子どもの今後の身長を伸ばすためにとっても大切なことです。

一番身長の伸びる時期は

男の子も女の子も、第二次性徴が始まる前が一番身長の伸びる時期です。身長に関しては、その前のできるだけ早い時期から治療など適切な対処をしないと、治療の効果がなかなか出ないとか。

子どもの写真や成長記録が入れられるアプリなども使うと、自動的に成長曲線が把握できますよ。

(画像はwellnoteという写真日記アプリ、App StoreGoogle Play

そうはいっても、「どういう状況だったら受診した方がいいのか」「我が子の身長はいつ、どのくらい伸びるのか」、分かりませんよね。

そこで、「子どもの身長の伸び」「受診の目安」など、パパママが心配に思うポイントを低身長に詳しい「希望の森 成長発達クリニック」院長 望月 貴博先生に伺ってみました。

お話を伺ったのは…

望月 貴博先生|「希望の森 成長発達クリニック」院長
大阪市立大学医学部卒業。小児科専門医、内分泌代謝科専門医、胃腸科専門医。2017年大阪市中央区に「希望の森 成長発達クリニック」を開院。

Q:子どもが低身長と感じたときは、何歳くらいまでに受診したほうがよいですか?

望月先生身長は、第二次性徴期に大きく伸びます。
お子さんが「低身長では?」と気になる場合、思春期の始まる第二次性徴期の2年前には、治療を始めることが望ましいです。
ただし、思春期は通常、女の子は10歳頃、男の子は12歳頃から始まりますが、それが、2〜3年程度早く始まってしまう思春期早発症というものがあります。
思春期早発症は、早期に体が完成してしまうために小柄のまま身長が止まってしまう可能性があります。
思春期はいつ始まるかわかりませんし、始まってから対応しても治療は限られてしまうため、「未就学児からでも、できるだけ早く相談」をおすすめします。

Q:「低身長の受診すべき?」と気づくためのポイントは?

望月先生お子さんの身長が、現時点でどの程度なのか普段から気にしておきましょう。
「3歳児検診で平均よりも身長が低く小柄である場合、将来の身長も平均より低くなる可能性があります。
まだ3歳くらいだと、そこまで気にする親御さんは少ないのですが、思春期に入る前のなるべく早くに受診した方がよいので、小柄なお子さんの場合は定期的にチェックしましょう。
3歳児はこのくらい。まだ早いと思わずに確認していくことが大事
望月先生ただ、注意してほしいのが、「医療機関の低身長の定義と、親御さんの低身長のイメージは違う」ということです。

医療機関のいう低身長とは

「平均から標準偏差の2倍以上身長が低い状態」を指します。それは、男性の身長でいうと、大体157㎝程度を指します。
親御さんは「男性の平均身長が170㎝だとすると、それくらいにはなってほしい」と考える方が多いですよね。ですので、「うちの子は低身長では?」と受診しても、「低身長ではありませんよ」と言われることもあるかと思いますが、その低身長の定義は親御さんのイメージとは異なることを理解しておいてください。
まず、定期的に身長と伸び率、平均からの差を把握しておくこと。そこから将来の身長の予測をして、不安な方は1年に1回や半年に1回受診をするとよいでしょう。

Q:成長曲線の図が凸凹になっている時は、注意が必要でしょうか?

望月先生成長曲線が凸凹になる場合は、ほとんどの時は測定の際の微妙なずれなので、気にすることはないと思います。
注意が必要なのは、成長曲線の伸びがしばらく悪かったり、逆に早くから成長曲線の図が平均を大きく超えているなど、お子さんの身長の伸びが標準的な範囲から飛び越えている場合です。

Q:子どもの身長を伸ばすために、日常で気を付けることは?

望月先生バランスよく食べること、栄養素ではタンパク質が大事ですね。
カルシウムは骨を強くしますが、背を伸ばすというわけではありません。
また、沢山食べればよいということではなく、身長と体重のバランス(肥満度)に注意しましょう。
体重は、やせすぎていてもいけませんが、肥満は、思春期を誘発することもあるので、太りすぎないように。標準体重の+5から+10%が良い体型です。

また、適度な運動は、身長に関しては成長にとってよいことですし、肥満に伴った思春期早発を抑えるという観点でも、よいと思います。
ただし、過度に体重を管理するようなスポーツは身長を伸ばすための栄養素が足らなくなりますので、おすすめしません。

子どもの成長はつねに確認しておこう

望月先生のお話を伺い、子どもの成長は個人差があり、どのくらい注意すべきなのか分かりづらいとはいえ、身長の伸びについては、いったん思春期が始まってしまうと、なかなか対処が難しいのが現状ということがわかりました。

ですので、「規則正しい生活/栄養バランス」はもちろんですが、

・定期的な身長測定

・身長の伸び率、成長曲線の形の把握

を行うことが大切なのですね。また、気になる点がある場合、早期の治療によって成長が期待されるよう。不安を解消するうえでも、手元のデータをもって早めに病院へ。その際は、専門の病院もあるようなので、調べてから行くと良いでしょう。

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取材・文・構成/徳永真紀

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