祖父母の態度や声かけが気になった時、どうすればいい?
年末年始は帰省して、祖父母と一緒にいる時間がいつもより増える方も多いですよね。大好きな祖父母に久しぶりに会えて喜ぶ子どもや、孫と接する祖父母の顔を見ることは、とても幸せな瞬間でもあります。
しかし、VoicyのリスナーさんやInstagramのフォロワーさんから祖父母に関するお悩みをいただくことも多いんです。そこで、祖父母と子どものかかわりの中で、モヤモヤすることが多いシチュエーションをお話していきますね。
テレビや家族に対してネガティブな発言をする
テレビ番組を観ながら出ている人の悪口や、その場にはいない家族の愚痴や文句などを子どもの前で祖父母が話すことがあると思います。
今、まさに言葉を吸収している子どもの前で、あまりいい影響ではないと感じてしまいますよね。
子どもは触れた言葉をインプットし、アウトプットしていきます。まだあまりアウトプットができない2歳以下の子どもでも吸収はしているので、人格形成が未発達な子どもへのネガティブな発言は、心の栄養としてはいいものではありません。
中でも「同居している」「高頻度で会っている」「悪口が子どもに向けられている」場合は、対処する必要があるかと思います。
具体的な対処法の一例
どのように対処するかは、ご家庭ごとの考え方があると思います。上記の場合は対処が必要だと思いますが、絶対にしなくてはいけないわけではありません。また、祖父母に会う頻度が低くても、子どもに向けられていなくても、必要と思えば対処をしていいと思います。
また、祖父母のネガティブな発言は、子どもと対話をするきっかけにもなります。「おばあちゃんは、ああ言っていたけど、あなたはどう思う?」などと、子どもの考えを聞いたり、自分の考えを話したりするのもいいですね。
ちょっとしたことで叩く
こぼす、走る、声が大きいなどのちょっとしたことで、頭をコツンと叩いたり、おしりをペチッと叩いたり。そんなことがあると、びっくりしてしまうママ・パパもいますよね。
叩いた祖父母からすると「いけないことをしたから叱っただけ。何が悪い」と、思っているのかもしれません。
ネガティブな発言の時と同様、対処するかどうかはそれぞれだと思いますが、一例をお話したいと思います。
具体的な対処法の一例
祖父母との関係性もあるとは思いますが、叩くという手段は適切ではないので、それははっきりと伝える必要があります。また、子どもが自分で伝えられる場合は、自分で祖父母に伝えることで、より思いが届くかもしれません。もちろん、お子さんの年齢や状況に合わせて一緒に言ったり、代わりに伝えたりしましょう。相手が義両親の場合、パートナーから伝えてもらうなど、自分たちが伝えやすい言い方で伝えていくようにしましょう。
祖父母と心地よい関係性を築きましょう
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記事監修
モンテッソーリ教師あきえ
幼い頃から夢見た保育職に期待が溢れる思いとは裏腹に、現実は「大人主導」の環境で、行事に追われる日々。そのような教育現場に「もっと一人ひとりを尊重し、『個』を大切にする教育が必要なのではないか」とショックと疑問を感じる。その後、自身の出産を機に「日本の教育は本当にこのままでよいのか」というさらなる強い疑問を感じ、退職してモンテッソーリ教育を学び、モンテッソーリ教師となる。「子育てのためにモンテッソーリ教育を学べるオンラインスクール Montessori Parents」創設、オンラインコミュニティ”Park”主宰。2021年1月に初著書「モンテッソーリ教育が教えてくれた『信じる』子育て」(すばる舎)、2022年3月に「モンテッソーリ流 声かけ変換ワークブック」(宝島社)を出版。
あきえ先生主宰オンラインスクール「Montessori Parents」
取材/本間綾