箸は何歳から使わせるのがいい?
箸の低年齢化が進んでいるように思います。茶碗や汁椀をきちんと持って食べられるようになるのは、利き手が定まる4歳くらいから。箸の練習を始めるのも、その頃がベストタイミングです。利き手が定まっていない年齢では、力が入った持ち方になり、直すのに苦労するからです。
子どもの箸、サイズ選びは?
子どもの箸のサイズ選びにはいろいろな説がありますが、まずは一咫半(ひとあたはん)を目安にしてください。
一咫を測る場合、手を自然に開き、親指と人さし指のつけ根が直角になるようにします。親指と人さし指の指先(つめ先ではなく)をつないだ距離を「一咫」と呼び、一咫を1.5倍した値の「一咫半」が、手に合う最適な長さとなります。
例)一咫が12cmの場合
12 × 1.5 = 18 cm の箸
靴のサイズや身長を利用する方法も
または、足(靴)のサイズや身長を利用して、その子に合った箸の長さを見つける方法もあります。
靴のサイズと同じ長さ
12歳くらいまでは、靴と箸のサイズが同じことが多く、靴を0.5cm大きくするタイミングで、箸の長さも変えましょう。身長や年齢に対して、足が標準より大きい子は、靴のサイズを参考にせず、一咫半を目安にしましょう。
身長の15%の長さ
身長を目安にするという考え方もあります。人間の体のサイズ比をもとに、身長の15%の長さ=ぴったりの箸サイズ、といわれています。一つの目安にしてもよいでしょう。
箸を正しく持てるようになる1日5分トレーニング
箸づかいの基本となるのが「持ち方」。こちらで紹介するトレーニングは、箸先に触れるなど、食事中はしない持ち方をしますが、正しく箸を持てるようになるための練習です。大人がやって見せながら、お子さんと食事の前に取り入れてみてください。
①親指と人さし指・中指で鉛筆持ちをする
利き手でやさしく、鉛筆持ちをします。鉛筆と箸の持ち方には通じるものがあります。親指・人さし指・中指の3本を使い、親指と人さし指は箸をはさみ、中指は箸の下に位置します。
②手を後方へずらす
箸を持っていない手で箸先を支え、橋を持っている手を後方へスライドします。
③2本目を中指と薬指の間から入れる
中指と親指の第二関節の間から2本目を入れ、親指のつけ根に出します。
④利き手ではないほうの手で箸先を平行にする
箸を持っていない手で後ろから2本を支えます。箸を持つ手は力を抜き、上の箸は中指の爪の横に、下の箸は親指の爪の横にのせます。
⑤美しくもてた!
後ろから支えていた手をはずすと、箸を美しく持てたはず!箸はぎゅっと握らずに、指に乗っている状態になっていますか?
初めて箸を使うお子さんも、箸の持ち方が上手くできないお子さんも、持つレッスンを1日5分、親子でやってみてください。理想は食事の前ですが、やりやすい時間なら、いつでもOK! 慣れないうちは、5分間に数回しか美しく持てないかもしれませんが、続けるうちに一連の流れで持てるようになります。
子どもにオススメの「きみの箸」
食べやすく、小さなお子さんでも箸を正しく使えるようになる中原先生プロデュースの「きみの箸」。16〜23cmまで、5mm刻みのサイズ展開で、初めて箸を持つ子どもから大人まで対応しています。
使いやすい工夫がたくさん
箸頭(はしがしら)
斜めの天面は箸の色がわかりやすく、自分の箸をすぐに見つけられるようになっています。
持ち代(もちしろ)
らせん状になっているので手が滑らず、力を入れずに持てます。小さな手にもフィット。
箸先(はしさき)と使い代(つかいしろ)
食べ物をしっかりはさめる四角い箸先。はさみやすくするために、乾漆(滑り止め)加工をしています。使い代は、食品衛生法で承認されたアクリル塗装。全体的に軽量でしなやかな作りに。
お子さんや家族の箸選びに迷っている方は、ぜひ「きみの箸」を手にとってみてください。
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「いまさら聞けない箸の持ち方レッスン」も発売中
今回、箸の選び方や持ち方トレーニングについて教えてくれた中原麻衣子先生の著書「いまさら聞けない箸の持ち方レッスン」では、箸の使い方の練習方法から、お魚や麺類など毎日の食事での箸の使い方のポイントまで、箸を正しく持つためのハウツーが紹介されています。
お子さんだけでなく、大人も知っておきたい箸のマナーなども満載。ぜひお子さんの箸のお悩み解消にも役立ててみてください。
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記事監修
文・構成/HugKum編集部