節分ってなぁに?
「節分」とは、季「節」を「分」ける日です。
昔は立夏、立秋、立冬、それぞれの前日のことを指していましたが、現在では立春(2月4日頃)の前日を節分というようになりました。
節分と言えば、「豆まき」ですよね。お父さんやお母さんが鬼に扮して
「鬼はそと! 福はうち!」
と豆まきをするご家庭も多いかと思いますが、その由来についてもご紹介します。
「豆まき」の由来
節分に行う豆まきは、季節の変わり目に起こりがちな病気や災害を「鬼」に見立て、それを追い払う儀式。
宮中で節分に行われていた「追儺(ついな)」という鬼払いの儀式が広まったもので、厄を払い新年の幸せを願うためのものと言われています。
節分は豆まきをして楽しい!というイメージではありますが、「病気や災いを追い払い、幸せをお祈りするもの」という日本古来の伝統文化についても忘れずにお子さんに伝えていけたら素敵だなと思います。
節分の行事食は「恵方巻」
ここ最近、節分の行事食といえば、「恵方巻」が主流になってきています。
恵方巻は、江戸時代末期に、関西で流行った太巻きが由来と言われおり、節分の夜にその年の恵方を向いて食べると、商売繁盛や無病息災で過ごせるなどのいわれがあります。
具の基本は、かんぴょう、しいたけ、ウナギ、桜でんぶ、エビ、きゅうりと言われていますが、さまざまですので、こだわる必要はありません。
2月の行事食「恵方巻」を手軽に楽しもう
恵方巻は切らずに食べると良いといわれていますが、のりは子どもにとって噛みきりにくい食材の一つ。そこで、今回はどこを噛みきっても金太郎飴のように可愛いお花が出てくる恵方巻をご紹介します。
簡単&切っても楽しい「花恵方巻」
【材料】(太巻き1本分)
・ごはん100g
・のり1/2帖
・カニカマ2本
・たまご1/2個
・きゅうり1/4本
・マヨネーズ5g
【作り方】
※下準備
・錦糸卵を作る。
・ご飯を冷ましておく。
・のりを半分に切り、1/2帖の大きさにする。
・きゅうりは縦に半分に切り、1/4本の大きさにする。
① 錦糸卵をのりの幅に合わせて切り、余った卵は卵の内側に重ねる。
② カニカマを錦糸卵で巻く。
③ まきすにのりを裏面が上になるように置く。
④ ごはん(100g)を、のりの上5㎝を残し、敷き詰める。
⑤ のりの中央にキュウリを横に2本置き、間にマヨネーズをしく。
⑥ ②を⑤のきゅうりの上に置く。
⑦ のりの手前から一気に巻く。
子どもにお手伝いをしてもらうときは
・卵を割ってみよう!
「たまご割り」は、子どもが大好きなお手伝いのひとつです。ポイントは、割った卵を入れる器は、大人が使うものよりも2回り程度大きなものを用意することです。子どもの視野はとても狭く、一生懸命卵を見ているため、割った先のことまで予測することが難しい可能性があります。せっかく割れたのに、台の上に落ちてしまった。という残念な思いをしないように、まずは大きめの器を用意してみてください。そして、もしも殻が入ってしまっても、「殻取りゲームができるね!」とワクワクする言葉をかけてあげてくださいね。
・「巻く」にチャレンジ!
カニカマを錦糸卵で「巻く」、のりを「巻く」にチャレンジです!のりまきは、親子で一緒に挑戦してみてくださいね。
のり1枚分を巻くのは、子どもの手の大きさを考えると少し難しいかもしれません。ぜひ、のりを半分に切って太巻きを作ってみてくださいね。
手にご飯粒がついてしまい「ベタベタして嫌だ」というお子さんもいるかもしれません。事前に、「ごはんが手についてしまうかもしれないけれど、後でとればいいから大丈夫だよ」と声をかけておき、「お母さんもついちゃった!一緒だね!」「難しいことに挑戦できたね!」などと、前向きな言葉をかけ、挑戦したことをほめてあげてください。
忙しくて、行事食が作れないときは?
恵方巻は、スーパーや、コンビニエンスストアなどでも手軽に購入することができます。最近では、事前予約制のところも。
予定を確認し、「今年は購入しよう」と前もって決めておけば、当日慌てず気持ちが楽になるでしょう。
お子さんと、「どんな恵方巻がいいかな?」とお店のポスターを見ながら選ぶことができたらそれも立派な食育です!
購入した恵方巻の中にどんな具材があるのか、お子さんと一緒に「具材あてクイズ」も面白いですね。
また、幼稚園・保育園などで「節分のお話」を聞いて帰ってきてくれることがあります。恵方巻を買う・作る余裕がないときは、「先生どんなお話してたかな? ママにも教えて~!?」と聞いてみても。お子さんと行事にまつわるお話ができたら十分素敵なことです。
2023年の節分は2月3日
恵方巻があってもなくても、「季節を分ける日」「春が来る喜び」を「もうすぐ春が来るね!」「お兄さん(お姉さん)になれるね!」と親子でワクワクしながら楽しんで! 節分の食卓が笑顔であふれればと願います。
この記事を書いたのは…
出産後、薬剤師として医療に携わる中で、子どもたちの心身の不調が増えていることに気づく。また、自身の子どもの喘息・アトピー性皮膚炎など、子どもの健康に不安を感じることが増えた。興味関心の幅が広い幼児期に「食選力」を身につけ、自分の身体、そして将来、大事な人の身体も大切にできる大人になってほしい。その想いで、青空キッチン、食育イベントを大田区を中心に開催している。また、「食」から広がる世界は無限大であり、「食」を通し、子どもの探究心に火をつけ学ぶ意欲のある子どもを育てることに注力している。