昔は目をとじて「やった人は手を挙げて」今は・・・
「教室の鉛筆削りが壊されていました」といったことが起きたとしたら、昔ならば「誰がやったんだ」と、まずは犯人捜しが始まるのではないかと思います。誰も名乗り出なかったら顔を伏せて手を挙げさせて、といった光景が繰り広げられていたことでしょう。
けれど今は、犯人捜しに時間を費やすのではなく、やったことによってみんなが困ることを伝えています。
「鉛筆削りが壊れたままだと、いつまでも誰も使えなくなっちゃうよね」
「壊れたときにすぐに言ってもらえたら、すぐに直せるし、みんなもスムーズに使えるよね」
などと、起きたことに対して、どうすべきだったか、どんなことに困るかということをクラス全員に伝えるのです。
昔より厳しく指導をするとすれば
このようにクラスで起きたトラブル・事件については、どうすればよかったかを子どもたちに考えさせる、そういった指導を行います。昔のように、どんな場面でも先生が声を荒げて怒ったり、というようなことはありません。
以前より厳しく対処するようになったことがあるとすれば、子ども同士のトラブルです。いじめにつながるようなことが起きた際は、両者の聞き取りをしつつ、必要に応じて厳しく指導することがあります。
いじめそのものが発覚した場合は、教職員全員で共有し、しっかりと対処していきます。心配なことがあれば、学校に連絡してくださいね。
お話を伺ったのは…
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1925年創刊の児童学習雑誌『小学一年生』。コンセプトは「未来をつくる“好き”を育む」。毎号、各界の第一線で活躍する有識者・クリエイターとともに、子ども達各々が自身の無限の可能性を伸ばす誌面作りを心掛けています。時代に即した上質な知育学習記事・付録を掲載し、HugKumの監修もつとめています。
『小学一年生』2023年7月号別冊『HugKum』
イラスト/かまたいくよ
構成/天辰陽子