子供の躾(しつけ)はいつから必要?年齢・学年別の適切な叱り方&ほめ方を総まとめ

「しつけ(躾)」という言葉を聞くと、挨拶や生活習慣、人間関係のルールなどを思い浮かべることでしょう。しかしながら、しつけに悩むパパ、ママは多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、子どものしつけの時期や年齢別・学年別のしつけの方法、適切な子どもの叱り方などをご紹介します。

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子供のしつけってどうしたらいいの?

子どものしつけはいつから始める?

子どものしつけは、いつ、どのようなことをすればよいのでしょうか。幼児の年齢に沿って解説します。

1歳のしつけはあいさつから

1歳ごろは、言葉を覚え始める時期です。「ありがとう」や「いただきます」、「おはよう」など、挨拶のしつけを始めましょう。また、この時期は真似ることが上手です。もちろん、パパやママなどの大人の真似もします。ママがお手本を見せてあげると、挨拶が上手になることでしょう。

2歳のしつけはトイレの自立を

2歳ごろになると、トイレトレーニングを始めましょう。この時期は、排泄機能が発達して「自分でやってみたい」という気持ちが芽生えます。やり方は、おしっこをしたときに、出たおしっこを一緒に見ます。「おしっこ出たね」といった大人からの声かけを聞くことで、「これがおしっこなんだ」と認識させましょう。上手にできたときには、ほめてあげてくださいね。

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3歳のしつけはお片付けを重点的に

3歳ごろになると、できることが多くなります。また、自己主張をはっきりするようになります。今まではママにやってもらっていたことも、自分でやれるようになる時期です。まずは、自分の遊んだおもちゃや脱いだ洋服・くつなどを片付けることから習慣付けましょう。それには、おもちゃ箱や絵本箱など、片付けの場所を決めておくのも大切です。そうすれば「使ったあとはあそこにしまうといいんだ」と覚え、親に言われなくても、自然と片付けるようになります。

子どもの叱り方の基本

叱るとは「注意する」ことと、考えてください。シンプルな言葉と態度で子どもに気持ちを伝えていきましょう。

叱るときは短い言葉でストレートに

子どもが悪いこと、いけないことをしたときに「それはダメ」と叱るようにしましょう。これは、善悪の判断を教えるために必要なことです。叱るときは、

・生命にかかわる危険なことをしたとき
・人に迷惑をかけることをしたとき
・家庭や社会のルールを破ったとき

という「3つのポイント」に絞り、短く分かりやすい言葉で注意するとよいでしょう。
子どもは心身ともに成長していくので、今、叱っていることは1年後には叱らなくても済むようになっていることも多くなっていきます。イライラしたときは「この大変さがずっと続くわけではない」と考えて、おおらかな気持ちで子どもに接しましょう。

上手な叱り方

子供を叱るときは、短い言葉で「それはダメ!」、「こうしなさい」とストレートに伝えましょう。難しい言い方で長々と叱ったりしても、子どもの心には届きません。

良くない例

「何回言えば分かるの?」「きちんとしなさい!」といった遠まわしな言い方はやめましょう。子どもは「怒られた」という印象だけが残り、「何が、どう悪かったのか」が理解できないからです。

また、子どもは過去にやった悪いことを注意されても理解できません。注意すべき言動は、その瞬間にその場で言うようにしましょう。

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子どもを叩くしつけは必要?

子どもを叩いてしつけすることは、悪影響しかありません。何が悪いのか分からないままで、解決になっていないので、繰り返してしまう可能性があります。また、悪いことをしたら叩いてもよいという認識させてしまうことにより、ほかの相手にもそのようにしてしまうことも。さらには、恐怖心が植え付けられ、何をするにも萎縮してしまい、自己肯定感が低くなってしまいます。絶対に手をあげるのはやめて、言葉でしつけをするようにしてください。

4~5歳のしつけで意識すること

4~5歳のしつけで意識するべきこととは、どういった点なのでしょうか?

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4〜5歳のしつけはどうする?

 

4歳のしつけは生活習慣をしっかり身につけて

4歳ごろになると、「食事」、「早寝早起き」、「排泄」、「衣服の脱ぎ着」、「清潔」など基本的な生活習慣をしっかり身につけるように、しつけましょう。
食事では、ひとりで食べられるだけでなく、こぼしたものの後始末をするようにできるとよいでしょう。排泄は、大小便の始末ができるように。衣服は、自分で脱いだり着たりするのに加え、脱いだ服をたたむことも教えてください。
清潔のしつけでは、うがい手洗いはもちろん、鼻をかむ、外で手を洗ったらハンカチで拭く、自分で爪を切ることも教えればできるようになります。

5歳のしつけはルールを守らせる

5歳ごろになると、もっと遊びたい、テレビを見たいなどで、眠くてもなかなか寝ようとしなくなる傾向にあります。でも、例え本当に眠くなくても、決めた時間にきちんと寝かせるようにしましょう。

また、就寝前の歯みがきやトイレ、パジャマに着替えることなどはもちろん、食前には手を洗う、外出から帰ったらうがいをするといった「家庭での約束ごとやルール」をきちんと守らせるようにしてください。そうすることで、外でもルールが守れる子供になります。

小学生のしつけは成長に合わせたしつけを

小学校の学年別の成長段階に合わせて、子供との接し方も変化をさせていきましょう。

1年生の特徴は素直なこと

1年生は、言われたことを言われた通りにしようとする、素直なところが1年生の最大の特徴です。よって、適当なことを言われたり、曖昧な指示をされたりすると、戸惑ってしまいます。まだ、融通が利かない時期なので、なにかお願いするときには、具体的に丁寧に言うようにすれば、しっかり伝わります。

2年生はちょっぴりお兄さん・お姉さんに

2年生になると、1年生のころとは比べものにならないくらいにしっかりとしてきます。それは、初めての下級生である1年生が入学し、少しだけお兄さん・お姉さんになるからです。

また、自我がはっきりとしてきます。子どもたちは自己主張をするようになり、「秘密」や「ないしょ」を持ち始めます。これは自然なことなので、不安視しなくても問題ありません。まだ幼いので、きちんと対話をすることで「秘密」を話してくれることも多いのです。

3年生は生活も学習も大きく変化する時期

3年生の大きな特徴は、学校内で「グループ化」です。そのことでいろいろな問題が発生し、人間関係が難しくなります。子どもたちは、そのような問題やもめごとを通じて成長していきます。
悪口もたくさん言うようになります。外ばかり見て自分の内側に気持ちが向かないので、深い反省などができません。叱られても同じことを繰り返してしまいますが、根気よく言葉で注意するようにしてください。

また、パワーアップして良い方向にも悪い方向にもその力を発揮する時期です。そのときキーワードとなるのが「責任」。自分の考えを子どもの口から言わせて、言った通りに行動するよう、責任を持たせてください。

4年生になると大人びてくる

4年生の前半(夏休みぐらいまで)は、3年生のときと同様です。これが、後半(夏休み明け)になると、高学年っぽくなってきます。見かけは落ち着いて見えるのですが、「心が自分の内面に向かっていく」時期です。自分のこと、学校のこと、友だちのことを話題にしなくなります。また、隠し事も上手になってきます。保護者には我が子の家の外での実態がつかめなくなってきますが、きちんと対話すれば問題ありません。

5年生は思春期に突入する時期

5年生になると、「思春期」に入ります。思春期は、子どもから大人に成長する過渡期。体の変化も表れ始めます。身長が伸び、男の子は顎をさすったり、女の子は胸を気にし出します。心の中でも変化が起き、ざわついたような気分で落ち着かず、不安定になることも…。特に女子のほとんどは、思春期であると考えて接することが大切です。ちょっと不自然な動作が始まったら注意しましょう。

6年生は責任と自覚を求められる時期

6年生は、「責任と自覚を求められる」時期です。子供によってはこれは、過大な要求に感じ、負担になることも。子どもにはそれぞれ特性があるので、「あなたはあなたなりの目標でいいんだよ」と、個人に合わせた目標をつくるとよいでしょう。それでも、6年生になると、どの子も最高学年という自覚はあります。そのプライドも大切にしてあげましょう。

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子供のしつけ合宿や教室、施設とは?

合宿や施設など、子供しつけに役立つところがあります。そういうのを利用するのもよいかもしれません。お子さんに合ったところを見つけてあげてください。

どんなところがあるの?

お寺や塾、合宿やキャンプの形態をとったものがあります。ただし、明確にしつけを目的としているところは少ないです。
また、「道」がつく習い事をするのも躾(しつけ)につながるのではないでしょうか。たとえば、剣道、柔道、華道、茶道、書道などです。

何歳から利用できるの?

合宿やキャンプなどを利用できるのは、おおよそ小学生になってからが多いようです。ただし、「道」がつく習い事であれば、幼稚園に通うくらいの歳になれば、通えます。

どんなことをするの?

お寺では、掃除から始まり、座禅や写経など、修行体験を行なうことが多いようです。そのことで、自分を見つめ直すことができ、集中力を高めることができます。

合宿やキャンプなどであれば、参加したほかの子と協力して、ものづくりにチャレンジしたり、集団生活をします。協調性や連帯性などを学べ、相手を思いやる気持ちやコミュニケーション力を養えます。

「道」がつく習い事では、礼儀が学べ、精神力も鍛えられます。

しつけは親と子のコミュニケーション

子供は日々成長していきます。その中で、しつけはとても大切なことです。しつけは、親と子のコミュニケーションだと捉え、子供に分かるように伝えてください。そうすることで、子供が健やかに成長し、心を育むことができます。

関連サイト

赤ちゃんのしつけ・習慣-ベビカム
4歳~5歳のころ-ベビカム

 

文・構成/HugKum編集部

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