【前編】では、夫でピアニスト清塚信也さんとの「夫婦での教育方針の違い」について、乙黒えりさんにお話をお聞きしました。
夫でピアニストの清塚信也さんは「我が子はピアニストを目指す必要がない」方針
清塚信也さんは、テレビでの活躍もありご存じの方も多いのでは。クラシックや音楽をわかりやすくコメントをし「しゃべれるピアニスト」として、バラエティー番組でも人気ですよね。
乙黒さんは「私がよく質問を受けることが多いのは、我が子のピアノや音楽系の習い事についてです」と話します。
やはりご主人のピアニストという職業柄もあると思いますが、乙黒さんご自身もピアノを習っていた時期があるそうで、早速、HugKumでもお子さんたちの習い事事情もお聞きしました!
—HugKum編集部:2人のお子さんはどんな習い事をされていますか?
乙黒さん:今は、2人ともピアノは週1回、歌(ボイストレーニング)は月3回、DTMは月2回、そしてガールスカウトは月2回。それに加えて、長女はダンスを週1回と個人塾にも通っています。次女は不定期の体操と英語の学童に週5回通っています。
—HugKum編集部:それは毎日忙しくされていますね。ピアノは清塚さんが教えたり、見たりしているのですか?
乙黒さん:いいえ、違います。主人がずっとお世話になっていた師匠の奥様が、音楽教育のプロでいらっしゃるので、2歳から幼児リトミックを習い、5歳くらいからピアノを始めました。
主人は、子どもが生まれて早い段階で「僕と同じように、ピアノをやる必要はない」と話していたので、今は子どもの意見を尊重しながら、やりたいことを楽しく学んでくれたらいいなと思っています。
—HugKum編集部:清塚さんが、我が子にプロのピアニストを目指す必要ないと言う理由はなんでしょうか。
乙黒さん:私も主人も本人のやる気を最優先に考えています。過去にクラシックバレエも習っていたのですが、うちの子たちには合わなかったみたいで。クラシックは主人がよく聞いていたので、子どもたちも小さいころから親しんでおり合うかなと思っていたのですが、もっとノリノリのダンスの方が好きだったみたいです(笑)。
その後、長女はダンスの体験に行ってみたら、もともとK-POPやJ-POP、メジャーな洋楽が好きなので、ものすごくハマって。また、次女は体操や英語に興味津々だったので、それぞれ別の習い事も始め出しました。
—HugKum編集部:習い事の選択肢って最近どんどん広がっていますよね。ボイストレーニングにも通われているとか。
乙黒さん:はい、それぞれ小学校一年生から通っていますが、きっかけは主人が、今井マサキ先生と仲が良くて、そのご縁で今井先生のスクールに通っています。
特に長女はボイトレにもハマっていて、K-POPを歌ったり、簡単な英語の歌を練習したりしているので「パパに聞いてもらったら?」と言うと、「イヤだ」と逃げ回ります(笑)。
—HugKum編集部:清塚さんは、歌の指導もできるんですね!
乙黒さん:舞台の作曲なども行っているので、音の取り方とか、発声方法などの指導もしているんですよね。
長女は今年に入ってから、「作曲もしてみたい」と言い出したので、DTMに通い出しました。
—HugKum編集部:DTMって、なんでしょうか?
乙黒さん:DTMとは、デスクトップミュージックのことで、パソコンで楽曲制作をおこなえるソフトのことです。子どもたちは今年に入ってから初めました。
私は使い方がよわくからないですし、主人は教える時間がないので、基礎は教室で習ってきてもらっています。
レッスンでは、メインのメロディは自分で鍵盤で打ち込んで、そこに打楽器管楽器をつけていき、まとめるという作業ですね。
作曲のベースは、やっぱり88の鍵盤があるピアノが良いようで。ピアノのレッスンでしっかり基礎を固め、ゆくゆくは他の楽器の楽譜も書けるようになるといいですよね。
乙黒さん:DTMのように習った事をアウトプットできるツールがあるというのはいいですよね。音楽のセンスを磨くことにも繋がりますし、何より楽しそうなので、このまま見守りたいなと思います。
今はメロディラインを重ねていくのが楽しいみたいで、工作感覚ですね。ソフトの中にはいろんな素材があり、それを重ねていき、音楽を作ります。それは基礎的な知識と、あとは感覚とセンスだそうです。
長女は、歌って踊れるアーティストになりたい!という夢があり、主人にも娘が話しているのを聞きました。主人も「歌って踊れる子はいっぱいいる。だから作曲とかもできないとダメだね」と娘が作った曲を聞いて、主人がアドバイスをする時もあります。
—HugKum編集部:素敵な夢ですね。清塚さんはどんなふうにアドバイスされるのですか?
一度自由に子ども作らせてみて、そこから主人が真剣にアドバイスをする感じです。主人は普段はあまり時間がないのですが、娘が「パパ聞いてー!」と持っていくと全力でアドバイスをくれます。0か100みたいなタイプです。
子どもたちには自分で考えて道を進んで行って欲しい
乙黒さんは子どもたちに、将来、何になりたいかということをヒアリングして、そこに近付けるような習い事や行動を取るように促しているそう。また、業界の中で他の人がやってないことをやろうと提案しているとか。
それは、乙黒さん自身がまだモデル業界で中華圏に留学して、仕事をしている人が少なかった時代に、切り込んでいった経験から感じたことのよう。清塚さんも乙黒さんも、ご自身で道を切り開く経験があるからこそ「子どもたちも自分で考えて道を進んで行って欲しい」と笑顔で話す姿はとても説得力がありました。お子さんの将来が楽しみです。
乙黒えりさんがブランドディレクターをされているコスメのプレゼントも
お話を伺ったのは…
乙黒えりさん【公式】Instagram→@ellyotoguro
乙黒えりさんがブランドディレクターを務めるコスメ「Re/U」の【公式】Instagram→@reu_beauty
取材・文/森岡陽子 撮影/五十嵐美弥 構成/HugKum編集部