Q:爪嚙みがなかなかやめられずにいます。
娘は爪を噛む癖があり、注意してもなかなかやめられずにいます。友だちにもからかわれているようですが、どうしても噛んでしまうみたいです。どうしたらやめさせることができるでしょうか。(PIKA さん)
A:どんなときにするのか分析し、不安を取り除いてあげましょう。
赤ちゃんは指をしゃぶることで安心感を得ています。爪噛みも同じで、不安な気持ちを落ち着かせるためにする傾向があるようです。
爪噛みをする子どもに最もしてはいけないのは、爪噛みをとがめることです。「みっともないからやめなさい」などと、爪噛みするたびに注意してしまうと、心の不安感を増幅させることになってしまいます。
ですから、爪噛みをしていても注意せずスルーすること。そして、どんなときにするのかを把握することが重要です。原因が見えてきたら、それを取り除いてあげればよいのです。
例えば、テレビで怖い番組を見ているときに爪噛みをしているのであれば、そうしたものを見せないようにします。寝る前に爪噛みをしていたら、ひとりで寝るのが怖いのかもしれないので、寝つくまで絵本を読んであげるなどしてもいいですよね。
ただ、爪噛みは、衛生面からみても、いずれはやめさせたほうがよい癖です。本人が理解できるタイミングをみて話してみましょう。
PIKA さんのお子さんは、友だちにからかわれたことがあるのですね。それならば、なぜ友だちは爪噛みをからかったのか、その理由をお子さんと一緒に考えてもいいと思いますよ。「汚いと思ったのかな」「汚いと思うのは、指に唾液がついちゃうから?」「その手で触られたくないと思ったのかも」といったように、お子さんが自ら気づけるように仕向けられるといいですね。
癖はやめようと思ってもすぐにやめられるものではありません。子どもの不安な気持ちに寄り添い、根気よく見守ってあげてくださいね。
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1925年創刊の児童学習雑誌『小学一年生』。コンセプトは「未来をつくる“好き”を育む」。毎号、各界の第一線で活躍する有識者・クリエイターとともに、子ども達各々が自身の無限の可能性を伸ばす誌面作りを心掛けています。時代に即した上質な知育学習記事・付録を掲載し、HugKumの監修もつとめています。