目次
子育てカウンセリングの目的
子育て中にはさまざまな悩みが生まれます。その悩みに耳を傾けてくれるのが子育てカウンセリングです。具体的にカウンセリングでどのようなことをするのかを紹介します。
子育てカウンセリングとは?
子育てをしているパパ、ママが直面する子育ての負担感、仕事と育児の両立の不安、子育てのプレッシャーなど、子育ての悩みや不安に、カウンセリングの専門家が対応してくれるのが子育てカウンセリングです。カウンセリングを行う専門家・カウンセラーには、臨床心理士やセラピスト、精神保健福祉士などがいます。
【1】ヒアリング
相談内容をカウンセラーに話します。カウンセラーは相談者の話をじっくりと聞いてくれます。どのくらいの時間ヒアリングをするのかは、カウンセリング施設によります。
【2】アドバイスを受ける
ヒアリングに基づいて分析や診断を行い、アドバイスをしてくれます。これはほとんどの場合、一方的ではなく、相談者と一緒に解決策を考えてくれます。
【3】サポート
解決策を実行、実践するためのサポートをしてくれることもあります。
子育てカウンセリングが必要な人や環境とは?
どんな人やどんな環境だと、子育てカウンセリングが有効なのでしょうか。また、そういった人たちがカウンセリングを受けると、どう変わるのかを紹介します。
気軽に相談できる相手がいない人
子育ての悩みを気軽に相談できるママ友や家族がいない方や、周囲の人に悩みを分かってもらえない方は、子育てカウンセリングがおすすめ。自分の思いや悩みを外に吐き出すだけでも、気持ちが楽になります。
子育てに自信がない人
自分の子育てがうまくいっていない気がする、子供が自分の望むように育っていないためきつく当たってしまう、などに心当たりがある方は子育てカウンセリングを受けてみると良いでしょう。カウンセリングを通して、より良い方法を一緒に考えてくれます。
一人で子育てをしている環境
一人で子育てをしている方は、大変な思いをされていることでしょう。一人だとやることがたくさんあり、何も考えられない、また、将来も不安…という方も子育てカウンセリングを受けてみてください。どうしたら良いのかの改善策を一緒に考えてくれるだけでも、不安解消につながります。
仕事と子育てを両立している環境
子育てをしながら働いている方は、職場や夫が協力的ではない場合もあるのではないでしょうか。仕事と子育てをうまく両立したいけれど、負担や不安がある…そんな方にも子育てカウンセリングを活用しましょう。カウンセリング施設には、キャリアカウンセラーや産業カウンセラーがいるところもあります。そのようなところを利用してみると良いしょう。
子育てカウンセリングのメリット
子育てカウンセリングを受けると、どんなメリットがあるのでしょうか。
ストレスが減る
悩みを言葉にして、他人であるカウンセラーに話すことは、抑えていた感情をアウトプットすることです。そのことで精神的に落ち着くことができ、溜まっていたストレスを軽減できます。
自信がつく
カウンセラーに話しを聞いてもらうことで、安心感が生まれ、自分の気持ちを整理することができます。そうすることで、自分の気持ちに気づくことができ、自分を大切にする心が養われ、自信をつけることにつながります。
改善方法が見つけられる
カウンセラーは客観的に悩みを聞いてくれ、そこから分析をしてアドバイスをしてくれる専門家です。カウンセラーのアドバイスから、子育ての悩みを自分なりに改善する方法を見つけることができるでしょう。
子育てカウンセリングに関するママパパの体験談
Hugkum編集部では、1~6歳のお子さんを持つママやパパを対象に、アンケートで子育てカウンセリングについて聞いてみました。カウンセリングを利用したことのある方の体験談をご紹介します。
子育てカウンセリングの注意点
子育てカウンセリングは多くのメリットもありますが、注意したい点もあります。
メールや電話のカウンセリングは顔が見えない
メールや電話でカウンセリングを行っている施設もあります。その場合、顔が見えないので、お互いに感情が伝わりにくいことがあります。もし、メールや電話でカウンセリングを受けるのであれば、そこを考慮しておく必要があります。
カウンセラーとの相性
カウンセラーも人間なので、相性の良し悪しも当然起こります。カウンセリングを受けて、違和感を感じたり、うまく話を聞いてもらえないと思った場合は、カウンセラーを変えることを考えるのも良いでしょう。
カウンセリング施設は病院ではない
カウンセリング施設は病院ではありません。もし、“うつ”などの精神疾患の疑いがあり治療が必要であれば、専門医のいる病院に行きましょう。
子育てカウンセリングを受ける方法・手順
ここでは具体的に子育てカウンセリングの受け方、手順を解説します。
子育てカウンセリングの手段
子育てカウンセリングの手段には、主に“対面カウンセリング”と“電話カウンセリング”があります。
【1】対面カウンセリング
対面カウンセリングは、相談者がカウンセリングを行っている施設に足を運び、カウンセリングを受けます。直接顔を見ながら相談できるので、安心感があります。
【2】電話カウンセリング
電話カウンセリングは、電話でカウンセリングを受ける方法です。子供が小さくてカウンセリング施設まで行けない方やすぐにでもカウンセリングを受けたい方におすすめです。
また、最近では、テレビ電話を使ったカウンセリングや、メールカウンセリングなどもあります。
子育てカウンセリングの探し方
厚生労働省や市町村のホームページに子育てカウンセリングについての施設を紹介しているので、まずはそういった公的機関から探すと良いでしょう。公的機関の相談先には、保健所・保健センター、精神保健福祉センター、地域活動支援センター、相談支援事業所などがあります。また、子育てや心理学に関する協会などにもカウンセリング施設が紹介されています。
子育てカウンセリングを受ける方法
対面のカウンセリングを行う施設では、多くの場合は予約が必要です。また、カウンセリング申し込みフォームを設けている施設もあります。その場合は、相談内容やカウンセリング可能な曜日・時間を記し、事前にメールなどで送る必要があります。
子育てカウンセリングの費用
カウンセリング費用はまちまちです。対面か電話かでも変わってきます。電話よりは対面カウンセリングはやや割高です。また、多くのカウンセリング施設は、お試しカウンセリングを実施しており、それは無料で行っているところもあります。無料で受けられるカウンセリングを公的機関が行っている場合もあるので、まずは無料のところを活用することをお勧めします。
自分に合った子育てカウンセリングの選び方
カウンセリングを受けてみたいけれど、自分に合うカウンセラーかどうか心配…。そんな方に、カウンセリングの選び方を紹介しましょう。
無理なく通えるところを選ぶ
対面カウンセリングを受けるのであれば、自分が無理なく通えるところを選ぶと良いでしょう。家から近い地域であれば、移動時間も短く、負担も少なくすみます。
自分の子育ての悩みにあわせて選ぶ
カウンセラーには、臨床心理士やセラピスト、精神保健福祉士、キャリアカウンセラーなどがおり、それぞれの専門分野が異なります。子育ての不安や子供の成長の悩みなら、臨床心理士や精神保健福祉士が。
子育てと仕事の両立の悩みならキャリアコンサルタントや産業カウンセラーなどが良いでしょう。自分のお悩みに合わせて、そういったカウンセラーがいるところを選ぶと、よりマッチングします。
子ども連れでもカウンセリング可能かどうか
子どもと一緒にカウンセリングが受けられる施設もあります。子どもを預けてカウンセリングに行くことが難しい場合もあるかと思いますので、そういったところも事前に確認しておくと良いでしょう。
自分一人で悩まず、子育てカウンセリングを受けてみて
子育ての悩みは、自分一人で解決できないこともあります。そんなときはぜひ、子育てカウンセリングを受けてみてください。子育てカウンセリングをしてくれる専門家は、子育てに悩む方の強い味方となってくれますよ。
文・構成/HugKum編集部