「自分の子供は本当に可愛いし唯一無二の大切な存在。なのに…どうしてこんなにイライラしてしまうのだろう…。」こんな風に思ったことはありませんか? それは子育てを頑張っている証拠。毎日24時間子育てや家事に追われていると、疲れてイライラしてしまうのは当然のことです。真面目なママほど要注意!
今回は、育児疲れの原因とイライラを溜めないための解消法をお伝えします。

「もうやめたい…」子育てが疲れるのはなぜ?
「もう疲れた…」子育て中のママのうち9割がストレスを抱えている!?
博報堂こそだて家族研究所が子育て中の女性484人を対象に行った「ママのストレスとトキメキ」調査によると、およそ9割のママが普段ストレスを抱えていると回答し、そのうち7割が「育児(子供のこと)でストレスを抱えている」と回答しています。
ママたちがストレスを抱えている原因は以下の通り。
1位:育児(子供のこと)
2位:パパ
3位:金銭面
4位:家事
5位:時間のこと
出典:博報堂こそだて家族研究所「ママのストレスとトキメキ」調査
子育てに不安を感じていたり、パパが家事を手伝ってくれないなどでイライラしたり…どれもママにとっては頷ける内容ですね。
子育てに疲れる原因とは?
常に何かしらのストレスを抱えているママたち。では、子育てに疲れてしまう原因とは何なのでしょうか? 子供の年齢別に見てみましょう。
産後2週間は肉体的な疲れがピークに
まず挙げられるのが肉体的な疲れによるもの。厚生労働省の実態調査「妊産婦に対するメンタルヘルスケアのための保険・医療の連携体制に関する調査研究報告書」によると、妊娠・出産で女性が不安や負担を感じるのは産後2週間未満がピークだということがわかっています。中でもこの時期に多かった具体的な内容が、「体のトラブル」、「妊娠・出産・育児による体の疲れ」、「十分な睡眠がとれない」というもの。
新生児期や乳児期の子供を持つママは特に、夜中の授乳や夜泣きに対応するなどで慢性的に睡眠不足になりがちです。赤ちゃんのお世話は24時間休みなしに続きます。体調が悪くても休めないこの時期は、特に疲れを感じやすい時期だといえるでしょう。
また、ママが孤独を感じやすく、産後うつになりやすいのもこの時期。不安を感じることがあったら、家族や友達に相談し、話せる人がいない場合はかかりつけの産婦人科や小児科の先生、また自治体の子育て支援機関などに相談するようにしましょう。
出典:妊産婦に対するメンタルヘルスケアのための保険・医療の連携体制に関する調査研究報告書
子供が幼児になってからは精神的に疲れを感じるママが多い
夜泣きや授乳が落ち着いてくると、少しずつママの睡眠時間は確保されてきます。赤ちゃんのお世話による疲れからは徐々に解放されてきますが、仕事を始めたママは、家事や仕事で常に時間に追われて肉体的にも精神的にも疲れを感じてくる時期です。専業主婦のママも、子供の相手をしながら家のことをしなくてはならない日がずっと続くことで、疲れを感じてくる時期です。それと重なり子供のイヤイヤ期がはじまると、何をしてもイヤイヤと泣き叫ぶ我が子への対応に疲れたというママも。
ママたちの声の中には「一人の時間がなくゆっくり休めない」という声や「パパが何もしてくれない、大変さを理解してくれない」というものが多く、子供の世話には少しずつ慣れてきたものの、精神的にママの負担が多いことがわかります。
子供が小学生以上のママも「もう疲れた」!この時期の子育ての悩み
ママたちが子育てに疲れるのは、子供が幼い時期だけではありません。小学生の子育てに疲れてしまったというママも多いよう。
小学生以上になると、身の回りのことは自分でできるようになりますが、その分意思も強くなり、なかなかママの思い通りに動いてもらえないことも多いですね。
疲れる原因の中でも「子供が言うことを聞いてくれない」、「ママが忙しいときに限ってわがままを言う」、「つい怒ってしまって後に自己嫌悪になる」という声が多かったです。
子育てに疲れた…「もう やめたい」と思ったら危険信号!?まずはチェックしてみて

子供が生まれたときは幸せな気持ちが絶頂だったママ。子育てをしていると、産前に思い描いていた理想の子育てとは程遠く、打ちのめされて辛いと思うこともたくさんありますよね。子育てをもうやめたいと思う日もあるはず。
でも、子供のことが大切だという気持ちよりも「やめたい」という気持ちが強くなり、思い詰めるようになってしまったら少し注意が必要です。
まずは自分がどの程度疲れているのか、チェックしてみましょう。
子育て疲れ度チェックリスト
1.子供が可愛くない
2.イライラして子供にあたってしまうことがある
3.最近怒ってばかりで笑っていない
4.育児や家のことを自分一人でやっている
5.外に出たくない、人に会いたくない
6.ワケもなく涙が出ることがある
7.眠れない
8.朝起きても疲れがとれていないことが多い
9.食欲がない
10.やる気がでない
上の項目に1つでもあてはまるものがある場合は、かなりお疲れの様子。ママがリフレッシュする方法について考えてみる必要がありそうです。
さらに項目のほとんどに当てはまっていて、食欲がなくなっていたり、睡眠がとれていなかったりしている場合は、専門機関でカウンセリングを受けることについて考えてみても良いかもしれません。産婦人科や小児科のかかりつけの医師に相談し、心療内科を紹介してもらうのも一つの手です。とにかく一人で抱え込こまないことが大切です。
つい子供に怒ってしまうことに悩むママは、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。

育児疲れで一人になりたいと思うのは勝手?
子育てで疲れたときは「一人になりたい」と思うママが多数
子育てに疲れてくると、自分一人の時間が欲しいと思うのは当然のこと。ママたちの悩みの中でも「一人になりたい」という声が圧倒的に多かったです。毎日子供と一緒にいると、自分が思うように家事も進まず、好きなこともできません。そんな日々が続くとママのストレスはどんどん蓄積し、イライラしてつい子供にあたってしまい、自己嫌悪になってしまうなんてことも…。
そんな状態を防ぐためにも、ママが一人でリフレッシュする時間を確保するのはとても大切なことなのです。自分以外の誰かに子供を預けることは決して悪いことではありません。
週末はパパに子供を見てもらうなどして、1時間でも自分が好きなことをする時間を設けるようにしましょう。パパの仕事の都合で預けられないという場合は、保育園の一時保育に預けるなどして、少しでもママの時間を確保することが大切です。そうしてリフレッシュすることで、ママの心の負担が少し軽くなり、子供に対してイライラしてしまう頻度も減るはずです。
育児疲れやイライラの解消法

育児に疲れているなと感じたら、ストレスの発散方法を考えましょう。
育児疲れ、イライラの解消法
子供と離れて一人の時間を持つ
子供を誰かに預けてママが一人になる時間は、前述のとおりとても大切なこと。家族に預けることができない場合は、保育園の一時保育や自治体が行っているファミリーサポートを使うのもおすすめです。子供と離れている時間は映画を見たり、カフェでお茶したりと、ママが好きなことを存分に楽しみましょう。
体を動かす
家にずっとこもっていると、ネガティブな感情に負けてしまいがちです。1日1回は外に出るようにして、散歩をしたり買い物をしたりする時間も大切です。
子供が寝たあとや起きる前にストレッチをしたり、ヨガをするのも良いですね。体を動かすことで気持ちがポジティブになることも。
家事は手抜きにする
子供のお世話はとにかく大変。少しくらい家が散らかっていても気にしないということも大切です。家事も完璧にしなくてはいけないという気持ちは自分を追い詰めるだけです。1週間に1度は食事を出来合いの物で済ませたり、掃除の頻度を減らしてみたり、またパパに出来ることはおねがいしてみたり、ママの負担が減るような工夫をしてみましょう。
とにかくしゃべる
誰かに話を聞いてもらうことも立派なストレス発散法のひとつ。家族や友達と会う時間を設けて、何も考えずにひたすらおしゃべりを楽しむ時間を設けてみてください。気づいたら気持ちがスッキリしているかもしれません。
自分にご褒美を
子供が寝たあとのご褒美スイーツを用意してみたり、好きな洋服をご褒美に買ってみたり、節目節目でママのご褒美を用意するのもおすすめ。そうすることで、次も頑張ろう!という前向きな気持ちになることができますよ。
育児に疲れを感じているということは、毎日必死に頑張っている証拠です。決して一人で抱え込むことはせずに、心と体の負担を和らげる自分なりの解消法を見つけてみてくださいね。
構成・文/HugKum編集部