目次
子育てに疲れてしまうのはなぜ?
子どもは可愛いのに、正直、子育てには疲れを感じている……。そんなお悩みをお持ちのママパパは少なくありません。ここでは、読者ママパパにアンケートで聞いてみた「子育てに疲れを感じる瞬間」をご紹介していきます。
<2022年9月HugKum調べ>
Q.子育てに疲れを感じることはありますか?
※過去に一度でも疲れたと思ったことがある方は「ある」をお選びください。
まず聞いてみたのは、こちらの質問。
なんと、全体の75.0%ものママパパが「子育てに疲れを感じたことがある」と答えてくださいました。やはり、「育児に疲れる」という現象は、決して珍しいものではないことがわかりましたね。
Q.どんなときに疲れを感じますか?(複数選択式)
続いては、「どんなときに疲れを感じるか」の質問。
最も多かったのが「思い通りに物事が進まない」。その次に同程度に票が寄せられたのが、「自分の時間がない」でした。「言うことを聞かない、わがまま」にも票が集まり、多くのママパパが、「お子さん中心」にしざるを得ない生活に疲れを感じていることが伝わってきます。
ほか、「食事に関すること」「寝かしつけ、夜泣き」「泣き止まない」など、具体的な育児の内容にも、ばらつきはあるものの票が寄せられています。
以下では、みなさんからのコメントを「パパからの回答」「ママからの回答」として、それぞれお伝えしていきます。
パパからの回答
育児疲れにお悩みのパパからは、以下のような回答が寄せられました。なかでも目を引いたのは、寝かしつけや夜泣きによる疲れや、お子さんのしつけに関するもの。慢性的な寝不足や、自我が芽生えたお子さんとの接し方に頭を抱える声が目立ちます。
ママからの回答
ママからもまた、実にさまざまな声が届きました。
夜泣きや食事、家事との兼ね合い等々、多くのママが、育児全般への疲れを感じているようです。また、体力的なしんどさだけでなく、ご家族からの協力が得られない「孤独感」など、精神的な辛さを感じる声も散見されました。
子育て疲れ度チェックリスト
子育てに一生懸命奮闘していると、「もはや自分が疲れているのかどうかもわからない」という場合もあるのではないでしょうか。
育児疲れを解決するには、自分がどのくらい疲れているのか、自覚しておくことも大切です。ここでは、ご自分の疲労度をチェックしてみましょう。以下の項目に思い当たるものはありますか?
1.子どもが可愛くない
2.イライラして子どもにあたってしまうことがある
3.最近怒ってばかりで笑っていない
4.育児や家のことを自分一人でやっている
5.外に出たくない、人に会いたくない
6.理由もなく涙が出ることがある
7.眠れない
8.朝起きても疲れがとれていないことが多い
9.食欲がない
10.やる気がでない
いかがでしょうか? 上の項目に、ひとつでも当てはまるものがある場合は、かなりお疲れの様子。ママパパがリフレッシュする方法を真剣に考えていく必要があります。
また、項目のほとんどが当てはまっていて、食欲がなくなったり、うまく眠れなかったり……といった身体的な症状があらわれている場合は、専門機関でのカウンセリングを受診することをおすすめします。
産婦人科や小児科のかかりつけ医に相談し、心療内科を紹介してもらうのもひとつの手。ひとりで抱え込こまないことが大切です。
育児疲れのピークは子どもが何歳のとき?
そんな育児疲れですが、「ピークはお子さんが何歳くらいの頃なのか」も気になるところではないでしょうか。
以下では、読者ママパパにアンケートで聞いてみた結果をお伝えしていきます。
Q.子育てにおいて最も疲れを感じたのはお子さんが何歳の頃ですか?
アンケートの結果、同程度に票を集め1位となったのは「0歳(生後6〜11ヶ月)」と、「2歳」。僅差で3位となったのは「3歳」で、4位は「小学生以上」でした。
4歳〜6歳頃までは比較的票数が少ない印象を受けますが、全体的には票がばらつき、どの年齢でも育児疲れを感じる可能性があることを再認識させられる結果に。
あわせて、それぞれの年齢を選んだ理由も聞いてみました。みなさんからのコメントをご紹介していきます。
0歳(生後0~5ヶ月)
生まれたばかりの赤ちゃんは、昼夜にかかわらず一度に寝る時間が短いため、ママパパも同様に24時間大忙し……。中でも、産後間もないママからは、まだ身体も回復しておらず、肉体的にも精神的にも辛さを感じる声が寄せられています。
0歳(生後6~11ヶ月)
生後半年も過ぎると、寝返りが打てるようになったり、ハイハイができるようになったり、と、赤ちゃんが自由に動けるようになります。うれしいことではあるものの、その分目が離せなくなり、次第に疲れを感じはじめるママパパ多数。
1歳
1歳になると、離乳食から幼児食へ移ったり遊びのバリエーションも増えたりと、できることがさらに増え、親にはそれまでとは違った苦労が増えます。中にはまだ夜泣きがある子もおり、休む間もない、と感じるママパパは少なくありません。
2歳・3歳
2歳を過ぎると、自我が芽生え、子どもにも子どもなりのこだわりが生まれてきます。親の思い通りにはいかないことも増え、単なる「お世話」にとどまらない苦労が増える時期でもあります。
4歳・5歳・6歳
知能・言語・身体能力…あらゆる能力が発達し、日常的な会話ができるようになるほか、自分でできることがグッと増えるのがこの頃。子ども自身も自分の成長に戸惑いやすく、親に反抗的な態度をとりやすくなる時期でもあります。お子さんの「わがまま」な態度に疲れてしまうママパパは珍しくありません。
小学生以上
小学生にもなると、宿題や行事ごとなど、学校のことをはじめとしたやることが増え、これまでとは一味違った忙しさを感じているママパパが多数。学校の役員やお仕事との両立に関しても、「大変」とのコメントが寄せられています。
育児疲れの解消法
育児疲れのピークに関するアンケート結果に、「まだまだ続くのか…」と途方に暮れてしまったママパパもいるのではないでしょうか。まだまだ続くからこそ、育児に疲れていると感じたら、ストレスは適度に発散しておくのがベター。
ここからは、育児疲れの解消法をお伝えします。
ひとりの時間を作る
気分転換のためには、育児から少し離れて、ひとりになれる時間を作ることも大切です。お子さんを家族に預けることができない場合は、保育園の一時保育や、自治体が行っているファミリーサポートを使うのもおすすめ。
子どもと離れている時間は、映画を見たり、行きたかった場所へとお出かけしたりと、ご自身が好きなことを存分に楽しみましょう。
体を動かす
お家にこもっていると、ネガティブな感情に飲み込まれてしまいがち。家族の協力を得ながら、できるだけ1日1回は外に出るようにして、散歩をしたり買い物をしたりする時間も大切です。
どうしても外に出られない場合は、子どもが寝たあとや起きる前に、ストレッチやヨガをするのも良いですね。体を動かしているうちに、気持ちがポジティブになるはず。
とにかくしゃべる
誰かに話を聞いてもらうことも、立派なストレス発散法のひとつ。家族や友人に会う時間をつくって、ひたすらおしゃべりを楽しむ時間を設けてみてはいかがでしょうか。気分がスッキリするかもしれません。
がんばっている自分にご褒美を!
お子さんを寝かしつけた後はこっそりスイーツを食べてみたり、大変なことがあった後は趣味のアイテムを買ってみたりと、節目節目で自分へのご褒美を用意するのもおすすめです。そうすることで、「次も頑張ろう!」ときっと前向きになれるはず。
子育て中のママパパが時間を作る方法
ここまで、育児疲れを解消する方法をお伝えしてきましたが、なかには「そんな時間すらない」という方も少なくないはず。なかなか余裕を持てないママパパが、どうにか自分の時間を捻出する方法も、あわせて考えていきましょう。
パートナーとの分担の再検討
育児や家事の負担がママかパパ、どちらかに偏りすぎている、というパターンはありがちです。日によって担当を決めたり、作業を分担したりしながら、お互いができるだけ自分の時間を持てるのが理想的。
決めていた分担がいつの間にか崩れてしまった、という場合は、今一度話し合いの上、分担を再検討しましょう。
保育園の一時保育や、自治体のサポートを使う
それでも難しい場合は、先述もしたとおり、保育園の一時保育や、自治体が行っているファミリーサポートを使うのもおすすめ。余裕がないにもかかわらず、自分たち/自分だけでなんとかしようとすると、きっと無理が祟ります。頼れるものには遠慮なく頼ってOK。
子どもを早く寝かしつける
なかなか難しい場合も多いかとは思われますが、子どもを早めに寝かしつけてしまう、というのもひとつの手です。
寝かしつけがうまくいかない…という場合は、昼寝の時間を調整してみるのも良いかもしれません。夜は早く寝てもらい、寝かしつけ後を自分の時間として活用しましょう。
家事は手抜きにする
子どものお世話はとにかく大変。少しくらい家が散らかっていても、気にしないことも大切です。家事に対する完璧主義は自分を追い詰めるだけ。
食事を出来合いの物で済ませたり、掃除の頻度を減らしてみたり。家族で臨機応変に分担しながら、お互いの負担が減るように工夫してみましょう。
家事代行を利用する
家事の手抜きにも限度があるという場合は、家事自体をプロに任せてしまうのもアリです。お部屋の掃除や料理の手間を省けると、精神的にも余裕ができます。
定期的なお願いは難しい場合でも、一回のみのスポット依頼ができるサービスもあるようです。試しに一度活用してみるのも良いかもしれません。
育児は一人で抱え込まないことが大切! 自分なりの疲労解消法をみつけておきましょう
育児に疲れを感じるのは、育児に奮闘している証でもあります。しかしながら、ママやパパが体調を壊してしまっては、その育児にも支障が生じてしまいます。決して一人で抱え込むことはせずに、心と身体の負担を和らげる、自分なりの疲労・ストレス解消法を早めに見つけておきましょう。
あなたにはこちらもおすすめ


文/羽吹理美 構成/HugKum編集部