※この記事は『マンガでわかる 10代のための人間関係の「ピンチ!」自分で解決マニュアル』(小学館)の一部を抜粋・再構成しています。
子どものピンチ!「友だちが万引きをしているのを見てしまった・・・」
君は、友だちが万引きしているところを、見てしまった。
友だちは、君に見られたことに気づいていないかもしれないし、気づいていて、君に言ったのかもしれない。
「だれにも言うなよ」って。
君は、ドキドキして心臓が止まりそうなショックを受けたに違いない。
しかも、見たことを、どんなふうに処理していいのかも、見当がつかない。たしかに、君の友だちがしたことはいけないこと。
でも……。友だちが警察に逮捕されたら? 親から厳しく叱られたら? もう、自分と口をきいてくれなくなってしまったとしたら……。
そんなふうに考えたら、結局、なにもできずに時間が過すぎてしまう。
自分で解決!のヒント
友だちにどんな人になってほしいと、君は考えているかな?
まさか今後も物を盗むような人でいいとは、思ってないよね。
万引きみたいな悪いことをして、だれかに迷惑をかけたり、だれかを不幸にしてしまったりするような人には、なってほしくないと思っているはずだね。
君自身がそうなりたいと考えているように、友だちにもルールやマナーをきちんと守り、多くの人を幸せにできるような人になってほしいと、願っているはずだね。
それに、君が今友だちがしたことを見逃したとして、もっと大きな事件になったら?
もう、君には正しい答えがわかっているはずだ。
そう、だれかに見たことをすべて話すべきなんだ。
そして、一つ覚悟しよう。今後もどの友だちを大切に思い、一番の理解者でいる、と。
※この記事は『マンガでわかる 10代のための人間関係の「ピンチ!」自分で解決マニュアル』(小学館)の一部を抜粋・再構成しています。
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構成/HugKum編集部