パラグアイってどんな国?
南米の中央部にある「パラグアイ」は、いったいどんな国なのでしょうか。国の特徴や観光スポットなどを見ていきましょう。
パラグアイ基本情報
まずはパラグアイの正式な国名や首都、場所などといった基本情報をチェックしましょう。
国名
正式な国名は、「パラグアイ共和国」といいます。
首都
首都は、アスンシオンです。
場所

パラグアイは南米中央に位置します。隣接する国には、北部にボリビア、東部にブラジル、南部と西部にアルゼンチンがあります。
日本との時差
日本とパラグアイとの時差は13時間で、日本のほうが13時間進んでいます。たとえば日本が午後1時だとすると、パラグアイは午前0時となります。
面積
パラグアイの面積は40万6,752平方キロメートルです。これは、日本の1.1倍の大きさとなります。
エリア
パラグアイは、アスンシオン首都圏と、次の17の県に分かれています。
・アルト・パラグアイ県
・アルト・パラナ県
・アマンバイ県
・ボケローン県
・カアグアスー県
・カアサパー県
・カニンデジュー県
・セントラル県
・コンセプシオン県
・コルディリェラ県
・グアイラー県
・イタプーア県
・ミシオネス県
・ニェーンブク県
・パラグアリー県
・プレシデンテ・アジェス県
・サン・ペドロ県
人口
パラグアイの人口は約686万人(2023年/世銀)です。これは千葉県の人口(約625万人/2024年10月1日時点)よりもおよそ60万人多い数となります。
言語・公用語
パラグアイの公用語は、スペイン語、グアラニー語です。
通貨
パラグアイの通貨単位はグアラニーです。日本円にすると、1グアラニーは0.024円です(2026年1月20日現在)。
宗教
パラグアイの人々が信仰する宗教はカトリックです。

歴史
かつてパラグアイの地域には、先住民族であるグアラニー族が住んでいました。1537年にスペインの探検家によって、アスンシオンが建設されます。パラグアイはラプラタ副王領の一部となり、スペインの支配下に置かれました。1811年には、スペインから独立。1864年になると三国同盟戦争に突入し、大部分の国土と人口を失います。20世紀にはアルフレド・ストロエスネルによる長期独裁を経て、1990年代に民主化が進展しました。
天気・気候
パラグアイの気候は亜熱帯性気候に属しています。夏は高温多湿となり、かなり蒸し暑く感じます。冬は気温がそれほど下がることもなく、過ごしやすいのが特徴です。
パラグアイの都市・アスンシオンと日本の首都・東京をくらべると、パラグアイのほうが気温が一定していて暑く、最高気温が年間を通じて30℃前後、降水量が多い傾向にあります。
パラグアイの治安・住みやすさ
ここからは、パラグアイの治安や住みやすさを解説していきます。
治安は安定していない
外務省の危険情報によると、一部地域でレベル1「十分注意」とレベル2「不要不急の渡航中止」が発令されています(2026年1月現在)。これは、一部地域で反政府武装グループが、誘拐・殺人等の凶悪犯罪を引き起こしているためです。よって、地域によっては治安は不安定だといえます。
住みやすさはよい
物価は日本並みで税金も安く、国民性も素朴で温和です。治安は不安定な地域があるものの、パラグアイは住みやすい国といえます。
パラグアイの見どころ・観光
パラグアイの観光名所をご紹介しましょう。
ラ・サンティシマ・トリニダー・デ・パラナとヘスース・デ・タバランゲのイエズス会伝道所群

ラ・サンティシマ・トリニダード・デ・パラナとヘスース・デ・タバランゲのイエズス会伝道施設群は、パラグアイの唯一の世界遺産です。ここは、17世紀〜18世紀にかけてイエズス教会の宣教師が南アメリカの先住民へキリスト教を布教するために築かれた小さな集落です。ラ・サンティシマ・トリニダード・デ・パラナには、18世紀の聖堂の遺跡や、生活様式や文化が垣間見ることができる住居跡などがあります。ヘスース・デ・タバランゲには、未完成のままになっている伝道所や教会といった遺跡を見ることができます。
ちなみにここは、アカデミー賞も受賞したロバート・デ・ニーロ主演の映画『ミッション』の舞台にもなりました。
政府宮殿

首都アスンシオンのパラグアイ川近くにある観光スポット「政府宮殿」は、大統領の官邸および政府の重要な施設として使われている建物です。19世紀後半に当時の大統領フランシスコ・ソラノ・ロペスが、実父である先代大統領のカルロス・アントニオ・ロペスの意向を継いでつくられました。できた当初は白亜でしたが、現在ではやわらかなピンク色となっています。内部を見学することはできませんが、フランスのルーブル美術館をモデルにして設計された新古典主義様式の建物や正面庭園の花時計を鑑賞できます。
パンタナル湿原
「パンタナル湿原」は、パラグアイ、ボリビア、ブラジルにまたがる世界最大級の湿原です。南米大陸のほぼ中央に位置し、総面積は15~20万平方キロメートルもあります。ここでの見どころは、世界的にも珍しい動植物です。動物ならトゥユユ(ズグロハゲコウ)をはじめカピバラやワニ、ジャガー、カワウソ、コウノトリなどと出会えます。
モンダウの滝

パラグアイの瀑布として知られているのが「モンダウの滝」です。高さ40メートルの3つの滝と小さなたくさんの滝が織りなす、迫力満点の景観を堪能できます。ちなみにここは先住民族のグアラニ族の休憩所だったといわれており、落ち着いた雰囲気で心休まります。
イタイプダム
イタイプダムは、ブラジルとの共同出資にて建設された水力発電所です。ここで、パラグアイのほぼすべての電力を発電しています。20機ある発電機の半分はパラグアイのものですが、人口の少ないパラグアイの電力は一部の発電機のみでまかなえるため、残りの電力はブラジルに販売しているのだそうです。ダム内部の見学や、技術ツアーやイタイプ湖のボートツアーなども楽しむことができます。
パラグアイの特徴・有名なもの
観光スポット以外の、パラグアイで特徴的なものや有名なものを紹介しましょう。
国名の由来
「パラグアイ」という国名は、先住インディオのグアラニー族の言葉で「豊かな水量」という意味で、パラグアイ川に由来しています。
国旗の意味
パラグアイの国旗には、赤、白、青の3つの色が使われています。この色にはそれぞれ意味があり、赤は正義、白は平和、青は自由を表しています。また中央には「五月の星」を椰子の葉と、オリーブの葉で囲んだ国章がデザインされています。
実は、パラグアイの国旗には裏面も存在します。中央のデザインが異なり、裏面には自由のシンボル「フリギア帽」とライオンの紋章が描かれています。
国民食はアサード

パラグアイの国民食は「アサード」と呼ばれる肉料理です。アサードは「焼いた肉」という意味があり、網焼きや鉄板焼きにすれば「パリジャーダ」、串焼きにすれば「チュラスコ」と呼ばれます。肉の種類は牛肉がメインです。
マテ茶

パラグアイの人々は、いつも「マテ茶」を持ち歩いて愛飲しています。パラグアイでは10月11日を「マテ茶の日」と政令で定められており、街角では水筒、コップ、金属製ストローの3点セットでマテ茶を楽しむ人をよく見かけます。
アルパ
「アルパ」はパラグアイを代表する楽器です。「パラグアイハープ」、「ラテンハープ」、「インディアンハープ」といった別名でも呼ばれています。ハープと似ていますが、アルパはラテン音楽を奏でるために特化した構造をしているのが特徴で、軽く弾くだけできらめくような美しい音を出すことができます。
遺跡や自然、食文化も魅力の「パラグアイ」
パラグアイには、数多くの遺跡や自然の美しさ、そして独自の食文化があります。世界遺産にも登録されている「ラ・サンティシマ・トリニダー・デ・パラナとヘスース・デ・タバランゲのイエズス会伝道所群」は歴史的な遺跡で、訪れる人々に感動を与えます。
また3国にまたがる世界最大級の湿原「パンタナル湿原」では、豊かな動植物の生態系を楽しめます。さらに「アサード」や「マテ茶」は、一度は味わってみる価値があります。気軽に行ける国ではありませんが、現地を訪れて直接体験するのも素晴らしいでしょう。機会があれば、ぜひ訪れてみてくださいね。
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文・構成/HugKum編集部
