昔ばなしの読み聞かせは無料アプリで!『桃太郎』『金太郎』など日本と世界の名作が35作

手軽さが魅力!昔話の絵本を35作も無料で読めるアプリが登場

子どもに読んであげたいと思いつつ、セットで手元に揃えるのはなかなか難しい昔話。昔話を子どもに読み聞かせることは、歴史への興味をもつきっかけになったり、正義への憧れをもったりと、いいことづくめ。昔話の読み聞かせがもたらす効能や、読み聞かせる時のポイントを解説します。

ここでは、小学館から出版された昔話絵本を手軽に楽しめる無料アプリ「親から子へかたりつぐ むかしばなし絵本」の中から名作の名シーンをピックアップ。『ももたろう』や『はなさかじいさん』『ながぐつをはいたねこ』など、日本と世界の名作を、昔話の読み聞かせの仕方や効果とともにお届けします。今夜から子どもに読み聞かせてみましょう!

 

昔話の読み聞かせはいつから始めるといい?どんな効果があるの?

ママのおなかの中にいるときからOK。パパママの脳トレ効果も

読み聞かせは、ママの体内にいるときから小学生まで、子どもの心の成長にとてもよい効果があると言われています。その第一は、子どもと同じ世界を共有できること。子どもがいちばん安心できるママ・パパと、日常とは異なるフィクションの世界を共有することで心の絆が深まり、想像力、知的好奇心、集中力が育まれていきます。

音読するママ・パパにも脳の前頭前野を活性化する脳トレ効果があります。ぜひ親子で読み聞かせを楽しんでください。

昔話の読み聞かせ、やり方やコツは?

強制や途中での質問はNG。子供が集中できる環境を

親子とも落ち着いているときに、「絵本を読んでみよう」などと声をかけて、膝の上など一緒に絵が見られる姿勢で行いましょう。ほかに関心があるときに強制するのはNGです。音読が苦手な人は事前に一度声に出して読んで、途中でつっかえたりしないようにするとよいですね。そして読み聞かせのときは、いつもより少しだけ大きな声を心がけましょう。

赤ちゃん期は別として、読み始めたら一定のリズムで最後まで読みましょう。また、子どもは言葉の繰り返しで想像力をふくらませるものなので、同じ言葉が続いていても省略せずに、すべての言葉・文章をきちんと読み上げましょう。

子どもの気が散ったようにみえても、「ちゃんと聞いているの?」などと問いかけないこと。また静かで無反応に見えるときは、逆にお話に集中しているときです。同じリズムで読み続けてください。

絵本を読むのは“勉強”ではありません。途中で「これ、誰かな?」などと質問したり、「どこが面白かった?」などと聞くのはNG。教訓じみたことも言わないようにしましょう。

『ながぐつをはいたねこ』より

子供が気に入ったら何度でも読んであげて

音読が得意なら自分のペースで抑揚をつければOK。雰囲気を出そうとして悲しいところで泣いたり、おかしいところで笑ったりといった演技をする必要はありません。

子どもは気に入った本を何度も「読んで」と言ってきます。拒否しないでください。何度も読んであげるうちに、想像力や知的好奇心はさらにふくらんでいきます。

よみきかせに慣れてきたら、夜寝る前などによみきかせの時間を設けましょう。最初はすぐ飽きていた子も徐々に興味を持ってくるものです。習慣化すれば、本好きになること請け合いです! と同時に、豊かな語彙力もついてきます。成長して、「これからは自分で音読する」と言ってきたらステキですね。

『かぐやひめ』より

『桃太郎』や『金太郎』。昔話の読み聞かせが子供の心に与える影響は

『ももたろう』より

語り継ぎたい昔の人の「正義の味方」への憧れ

このアプリに収録されている絵本は、1970年~2000年に小学館から発売された絵本のデジタル復刻版です。昔話や童話には、ドラえもんやアンパンマンのようなスーパーパワーや正義の味方がよく出てきます。身分制度があった昔、ふつうの人々は今よりずっと無力でした。だから不思議なパワーや出来事に憧れる気持ちがとても強かったのでしょう。変わりばえのしない毎日、心の中でさまざまな奇跡を夢見る人、正義の味方に憧れる人が、大人の中にもたくさんいたのだろうと思います。

怖い、残酷なシーンだって、時には必要

昔話には、残酷な場面や行動もよく出てきます。親になると、こんな怖い話を子どもに聞かせていいんだろうかと不安になる人もいるかもしれません。事実、本として出版されるときには、残酷さを減らすために内容を少し変えていることもあります。

昔話には、どうして怖さや残酷さがあるのでしょう? それなのにどうして長い間、語り継がれてきたのでしょう? 身分の上下があった時代、上の人が命令したわけでもないのに、人々が語り継いできたのが昔話です。“本当は怖い”と言われるグリムやアンデルセンの童話も、名もない庶民の心をとらえ続けてきました。

『しらゆきひめ』より

ロングセラー作品には人間の心に響く「何か」がある

昔話や童話は、いまふうに言えば、超々ロングセラーのお話です。社会や制度が大きく変わっても現代に至るまで、人々を魅了してきました。それに、子どもも大人も、世代を超えて人々の心にさまざまな影響を与えています。

きっと、昔話や童話の中には、人間の心に響く何かがあるのだろうと思います。幼いときはストーリー展開にわくわくドキドキし、大きくなるにつれ、いったいあれは何なのだろう?と想像がふくらんでいくような何かです。

ですから昔話にある残酷さや怖さにも、深い意味があるのではないでしょうか? 残酷さも怖さも、現代社会に厳然として存在します。見たくなくても見ざるを得ないこともあります。昔話を読みながら、残酷だなあ、怖いなあと思ってしまう心もまた、人間の心の大事な営みなのではないでしょうか。昔話というフィクションの中で、そんな心の動きを体験をすることで、想像力、思考力などさまざまな能力が育って、次のステップに進んでいけるような気がしてきます。

昔話の読み聞かせは、子供の知的好奇心を刺激してくれる

歴史に興味をもつきっかけに

昔話や童話に、「こう読みなさい」「このお話の教訓はこれ!」といった教え諭すような姿勢は似合いません。どんなに幼い子どもでも、昔話のイメージは自由自在にふくらませてほしいものです。少し大きくなったら、「あれはどの時代のお話だったのかな?」「どこの国の話かな?」といった知的好奇心が生まれて、歴史に興味を持つきっかけになります。さらにじて、日本の昔話の中に日本特有の文化を見い出したり、人類共通の心性を見い出したりという人も…。

ひとつのお話から、想像力や創造性、知的好奇心がどんどんふくらんでいくのが昔話の魅力です。それは、時代を超えて語り継がれてきたお話だけが持つ、人類共通の「心の宝物」なのです。ぜひ、お子さまに無理強いせずに、よみきかせてあげてください。

『はなさかじいさん』より

昔話のおすすめ絵本が無料アプリで楽しめる!

日本と世界の昔話の名作が35作も収録!

昔話の絵本をたくさん揃えるのは大変…というママにおすすめなのが、アプリを使った読み聞かせ。小学館の無料アプリ「親から子へ語りつぐ むかしばなし絵本」では、日本と世界の昔話の名作が35作品も収録されています。

絵はあえて昔、この絵本が出版されたときのまま。なので、ママやおばあちゃんの時代から愛され続けた絵本が、スマホやタブレット上で楽しめるのです。まずはスマホで試してみて、子供が気に入った作品を絵本で探す、というのもおすすめです。

『ももたろう』から『おむすびころりん』など日本の昔話は18話

アプリに収録されている「日本の昔話」ラインナップはこちら

『ももたろう』『はなさかじいさん』『いっすんぼうし』『ぶんぶくちゃがま』『ねずみのよめいり』『かぐやひめ』『おむすびころりん』『うらしまたろう』『つるのおんがえし』『したきりすずめ』『きつねとたぬきのばけくらべ』『ふしぎなたいこ』『三まいのおふだ』『こぶとりじいさん』『せんりのくつ』『そらまめとわらとすみ』『おはぎをたべたのはだれ』『うりこひめとあまんじゃく』

グリム童話やイソップ童話から世界の昔話は17話収録

アプリに収録されている世界の昔話のラインナップはこちら

『あかずきんちゃん』『みにくいあひるのこ』『しらゆきひめ』『マッチうりのしょうじょ』『ヘンゼルとグレーテル』『ブレーメンのおんがくたい』『ながぐつはいたねこ』『おおきなかぶ』『おやゆびひめ』『さんびきのこぶた』『イソップものがたり』『シンデレラ』『ジャックとまめのき』『にんぎょひめ』『さんびきのくま』『ははをたずねて』

※本アプリは現在、Android向けのみ公開しています。パソコンやiOSでも、順次閲覧できるようにいたしますので、どうぞご期待ください。

 

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