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何歳から英語に触れさせた? 教材選びのポイントは?

–英語を始めたきっかけは?
お母さん 長男を出産して産休中に時間ができたので、何か新しいことを始めようと思い、子どもの英語学習に興味を持ちました。私自身も受験英語は経験しましたが、話せるようにはなれなかったため、話せるようになりたいという思いがずっとあったんです。子どもたちには、小さいうちから英語に触れることで、耳が育ち、自然に話せるようになるのではないかと期待していました。
教材はいろいろと探しましたが、私がディズニー好きだったこともあり、「ディズニー英語システム(DWE)」が候補に上がりました。周りの友達にも使っている人が多かったので相談したところ、イベントなどのサポートが充実しており、テレフォンイングリッシュなどで復習もでき、コンテンツも豊富だと教えてもらいました。これなら続けられそうだと感じ、息子が1歳のときから始めました。
–実際に使ってみて、特に良かった点は何ですか?
お母さん 日常生活にすごくフィットした内容だという点がよかったです。赤ちゃん向けの声かけから始まり、子どもの成長に合わせてピクニックやハイキング、サーカス、マジシャンといったさまざまな楽しいお話がたくさんあります。子どもは映像を見るだけでも理解しやすい内容になっています。
この教材は「母国語方式」で、赤ちゃんが母語を覚えるのと同じように、英語を英語で理解する仕組みになっています。たとえば、「Clap your hands(手を叩いて)」というフレーズがあったら、映像で手を叩いている様子が映り、英語を英語で理解できるようになっているのです。
最初は「本当に話せるようになるのかな?」と半信半疑でしたが、実際に話せるようになって驚いています。子どもたちはみんな1歳や0歳のころから、テレビの子ども向け番組を見る感覚で教材を見ていました。
楽しみながら自然に身につく英語環境づくりの秘訣

–英語を楽しく続けるための工夫は?
お母さん 子どもたちは、英語に飽きたり離れたりしたことが一度もなく、ずっと楽しく続けています。DWEのイベントに親子で参加すると、同じように頑張っている仲間がたくさんいて、そこで友達ができたり一緒に楽しんだりしています。そうした仲間の存在が、続ける大きな力になっています。
イベントの種類も豊富で、対面でネイティブの先生と一緒に楽しめるものもあります。30人ほどの人数で集まって英語で会話をしたり、あいさつをしたりする機会があり、子どもたちはネイティブの先生に褒められることで自信を持って楽しんでいます。イベントへの参加は強制ではなく、自由に申し込んで参加します。イベント中は完全な英語の空間になるので、子どもたちにとっては楽しい英語の時間になっています。

–ご家庭では普段どのように英語の時間を取り入れていますか?
お母さん 家では、勉強として取り組んでいるというより、CDをかけ流しにしている感じです。朝起きてから寝るまでずっと英語のCDが流れていて、映像と音声が連動しているので、耳で聞いたものが映像で入ってくることで理解が深まります。子どもたちも勉強している感覚はなく、ただ普通にDVDを見て遊んでいるような感覚です。
子どもから「DVDを見たい!」と言ってくることも多く、カードから英語音声が流れる教材も、まるでおもちゃのように楽しんでいます。イベントで出会った先生にお手紙を書いたり、絵本をまねて書いてみたり……、英語を「聞く・話す」だけじゃなくて、「読む・書く」にも広がっています。
教材には保障もあり、絵本が破れたりカードの機械が壊れたりしても、無料で交換してもらえます。わが家は男の⼦4⼈兄弟なので安⼼して使えます。
東京の名所で観光ガイド! 興味と好奇心で広がる英語の世界と子どもたちの成長

–ガイドを始めたきっかけは?
お母さん 子どもたちが自分と同じくらいの年齢の子がガイドをしているYouTube動画を見て、「やってみたい!」と興味を持つようになりました。少しずつ英語を話せるようになるにつれて、もっといろいろな人と話してみたいという気持ちも芽生えてきたようです。ちょうどそのころ、海外や異文化への興味も強くなってきた時期だったので、「じゃあ実際に話してみようか」とガイドを始めました。最初は皇居でスタートし、今では浅草などにも足を運んでいます。
–ガイドの資料はどのように作っているのでしょうか?
お母さん 現地に行くと、英語の説明文がたくさんあるので、それを子どもたちが写真に撮り、家に帰ってから読んで内容を整理しています。私よりもずっと理解が早く、自分たちがわかる範囲の言葉で説明できるよう工夫しています。難しい単語が出てきたときは、辞書で調べたり、自分でわかりやすい表現に言い換えたりしています。私が手伝うことはほとんどなく、書かれている英語を覚えていたり、日本の図鑑を読んで内容を深めたりしながら、自分たちの言葉で伝えています。浅草では、「雷おこし」の体験をして、その様子を写真や作り方と一緒に資料にまとめ、英語での紹介もしています。

–ガイドの経験を通して、お子さんたちの成長を感じることはありますか?
お母さん 最初は「どうやって話しかけたらいいのかな?」と戸惑う様子もありました。観光に来ている外国の方は、時間に余裕がないこともあるので、いきなり話しかけるとご迷惑になってしまうこともあります。そういう経験を通して、まず「今ちょっとお時間ありますか?」とか、「僕たちガイドしているんですけど、お話ししてもいいですか?」と、相手への配慮を持った声かけができるようになってきました。また、長い時間話しすぎず、ある程度のところで「今日はありがとうございました!」と気持ちよく切り上げることも、何度かの経験を通して覚えていったようです。
–兄弟での関わり方に変化はありましたか?
お母さん 特にお兄ちゃんがしっかりしてきたなと感じます。たとえば、会話の途中で詰まってしまったときは、お兄ちゃんが別の質問に切り替えて会話をつないだり、弟が話した英語が相手に伝わらなかったときには「今こういうこと言ってるんだよ」とフォローしてあげたり。兄弟で助け合いながら進めている姿を見ると、微笑ましいですし、成長を感じます。
2人とも「自分が話したい!」という気持ちが強いんですが、自然と「今は僕が話すね」「次はあなたね」という風に順番を意識できるようになってきました。そうした場面でも、お兄ちゃんが全体を見て調整したり、リードしたりすることが増えて、「あぁ、お兄ちゃんらしくなってきたな」と感じています。
–ガイドをしてから、お子さんたちに変化はありましたか?
お母さん 最初は、「英語を楽しみながら少しずつ覚えられたらいいな」というくらいの気持ちで始めました。でも実際にガイドの体験を重ねると、子どもたちは英語を話す人がアメリカやイギリスの人だけではないことに気づいたり、いろんな国の人と触れ合ったりするようになりました。
その中で、英語を話せることが“特別な能力”というよりも、“日常の中で当たり前に使うもの”という感覚になってきたようです。子どもたちにとって英語は、「勉強して身につけるもの」ではなく、「楽しいことをする中で自然と使う言葉」になってきています。「ガイドになりたい」というよりも、「英語を使っていろんな人とつながりたい」という思いが強くなってきたのを感じています。
「やってみたい!」から始まった兄弟の冒険

–ガイドをやってみたいと思ったきっかけは?
佑都くん 日本のことを海外の人に教えるのが楽しそうだなって思ったからです。
–はじめてガイドをしたときのこと、覚えてる?
佑都くん 最初は皇居の話をしました。ちょっとだけ緊張したけど、優しい人が多くて、だんだん楽しくなってきました。英語で話せると楽しいし、うれしくなる。もっともっと喋りたくなる!
–会話の中でわからない英語が出てきたときはどうしてるの?
佑都くん もう一回聞いたり、「どういう意味?」ってちゃんと聞き返したりするようにしてます。そうすると相手がわかりやすく説明してくれます。
–うれしかった思い出があれば教えて!
佑都くん ふたりでガイドしてたら、いろんな人がどんどん集まってきて、遠くから近づいてきたり、写真や動画を撮ってくれたりしたのがうれしかった!
恵多くん いっぱい褒めてもらえたのがうれしかった!

“伝えたい”が原動力! 英語で広がる子どもたちの夢
–これから挑戦してみたいことはある?
佑都くん 世界のいろんなことを学んで、それを外国の人に教えたい! たとえば、フランスのエッフェル塔、アメリカの動物、イギリスの時計台とか、その国の人に自分が知ってることを話してあげたいなって思っています。英語以外にもいろんな国の言葉も知りたいです。
恵多くん 飛行機に乗って、海外に行ってみたい。アメリカのディズニーランドに行きたい!
英語は“親子で楽しむ”ことが大切

家で遊んでいるときの佑都くんと恵多くんの会話は、なんと英語なのだそう。英語が本当に生活の中に自然となじんでいる様子に驚かされます。最後に、これからお子さんに英語を学ばせたいと考えている親御さんに向けて、お母さんからメッセージをいただきました。
お母さん 一番大事なのは、「親子で楽しむこと」かなと思っています。英語を“勉強”にしてしまった瞬間に、子どもにとっての楽しさがなくなってしまうんですよね。受験英語のように「やらなきゃいけないこと」になってしまうと、もうそれだけで気持ちが離れてしまうと思います。たとえば、昆虫が好きだったら、その名前を英語で調べてみる。地球儀に興味があるなら、国の名前や文化を英語で見てみる。そんなふうに、子どもの「好き」と英語をつなげてあげると、自然と自分から楽しんで学ぶようになっていきます。
親が楽しんでいる姿を見せるだけで、子どもはちゃんとついてきてくれます。英語は“教えるもの”というよりも“一緒に楽しむもの”。わが家は英語もガイドも、家族みんなで楽しめる大切な時間になっています。
これからも、子どもたちの「やってみたい!」という気持ちを大切にしながら、楽しく応援していけたらいいなと思っています。
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文/やまさきけいこ
