目次
ホームステイの意味と種類
これから留学をしようと考えている場合、ホームステイという言葉を目にする機会は多いでしょう。まずはホームステイの意味と主なプラン内容について解説します。特に、留学が初めてとなる中高生にとっては、把握しておきたいポイントの1つです。
留学中の滞在方法の1つ
ホームステイは、海外で過ごす場合の滞在方法の1つです。主に留学中の滞在方法として、よく活用されています。
海外滞在中の生活の場は、ホストファミリーの家です。ホストファミリーは、外国人留学生などの受け入れをしている一般家庭を指します。
なお、「ファミリー」といっても単身者を含む場合があり、受け入れ家庭の形態はさまざまです。
食事付き・宿泊のみなどのプランがある
ホームステイは宿泊場所を提供し、プランによっては食事も付く滞在形態のため、宿泊サービスと同様にさまざまなプランがあります。主に食事の有無で分類されることが多いでしょう。
【主なプラン内容】
・フルボード(1日3食付き)
・ハーフボード(1日2食付き)
・B&B(朝食のみ)
・セルフケータリング(食事提供なし)
ホームステイ先で食事を提供してもらえる場合は、食費を抑えられ、料理の手間も減ります。滞在中の予定や費用に直結するため、ホームステイ先を選ぶ際には必ず確認しておきましょう。
ホームステイにかかる一般的な費用目安

ホームステイには、どのくらいの費用がかかるのでしょうか? 一般的な目安や、滞在費以外にかかる費用についても解説します。留学にかかる費用をはっきりさせておくことで、どのくらいの期間留学するのかを決める判断基準となるでしょう。
国や滞在期間別の目安
ホームステイで留学する場合、ホームステイ先だけを紹介してもらうプランと、学費や留学の手続き代行なども任せるプランでは料金に差があります。
【主な費用相場(1週間滞在の場合)】
・カナダ:2万5,000円~5万円
・オーストラリア:2万5,000円~5万円
・イギリス:3~6万円
・アメリカ:4~6万円
【主な費用相場(1カ月滞在の場合)】
・カナダ:10~20万円
・オーストラリア:10~20万円
・イギリス:10~25万円
・アメリカ:15~25万円
なお、滞在先のエリアやホームステイの紹介先によって、料金には大幅な差が出ます。大都市か地方都市かでも差が出ます。知人の紹介やホームステイ先を検索できるサイトなどでは安くなり、紹介手数料や手続き代行料がかかる仲介会社では高くなる傾向です。
滞在費以外にかかる主な費用
留学に必要な費用は、ホームステイの料金だけではありません。留学全体にかかる費用を把握するためにも、滞在費以外にかかる主な費用について確認しておきましょう。
【滞在費以外にかかる主な費用】
・学費
・渡航費
・留学の手続き費用(パスポートやビザなど)
・海外旅行保険料
・交通費
・通信費
・その他手数料やお小遣い
プランによっては学費・ホームステイ費用・手数料がセットになったものもありますが、1週間で10~25万円程度とある程度まとまった資金が必要になります。渡航費や現地で必要な費用もあり、短期留学でも15~40万円程度の費用がかかると考えておいたほうがよさそうです。
中高生がホームステイで留学するメリット

ホームステイには、さまざまなメリットがあります。特に、留学経験が浅い中高生にとっては、どのようなメリットがあるのでしょうか? 具体的な内容を紹介します。
日常生活でも現地の言葉や文化を学べる
中高生が留学する場合、学校の寮やホームステイでの滞在が一般的です。ホームステイは現地の一般家庭で過ごすことになるため、日常生活でも現地の言葉や文化を学べます。
学校以外でも言葉や文化を学ぶ機会があり、生活に必要な言葉の上達が速くなるメリットもあるでしょう。
ただし、学校の寮であっても現地の学生との触れ合いが可能な場合もあります。また、ホームステイ先が必ず現地の言葉に精通しているとは限らないため、メリットを生かしたい場合には留学前に現地での生活状況を確認しておく必要があるでしょう。
何かあったときに相談しやすい
ホームステイを利用して留学をすると、ホストファミリーが滞在中の保護者代わりとなります。困ったことがあれば相談しやすく、問題解決もしやすいでしょう。
例えば体調不良やトラブルなど、留学中であっても問題は起きるかもしれません。お世話になっている家で相談ができれば、不安も少ないはずです。
現地での生活に慣れている人たちと暮らすことで、安心感も得られます。
生活費の心配が少ない
ホームステイは基本的に、宿泊費や食事代などが料金に含まれています。家の中で使う消耗品や生活用品も一般的には使わせてもらえるでしょう。
食事の有無はプランにもよるものの、海外滞在中にかかる費用が明確になることはメリットです。
自分で個別に宿泊先や食事の準備、生活用品などの購入をするよりも、コストパフォーマンスに優れています。費用が抑えられることで、海外留学も身近に感じられるかもしれません。
中高生がホームステイで留学する際のデメリット

ホームステイは、メリットの多い滞在方法です。しかし、状況によってはデメリットが目立ってしまう可能性もあります。留学中の滞在方法を選択するときに、把握しておきたいデメリットを確認しておきましょう。
滞在する家庭のルールに合わせる必要がある
ホームステイで滞在するときには、それぞれの家庭ごとに守らなければならないルールが存在します。例えば家にある生活用品の使い方や門限、食事が不要になったときの連絡方法など、最初に基本的なルールの説明があるはずです。
家庭ごとにルールが異なるため、相性によっては合わない可能性もあります。また、ルールが厳しい場合には、滞在中に自由な行動ができない恐れもあるでしょう。
ホームステイをしながら留学を検討しているときは、きちんとマナーやルールが守れるかどうかを考えておかなければなりません。
1人で自由に過ごせない可能性がある
ホームステイでは一般家庭に間借りすることになるため、1人で過ごす時間は少なくなります。留学生のために部屋は用意されますが、同居する以上必ずしもプライベートが守れるとは限りません。
多くの場合、毎日ホストファミリーと顔を合わせることになり、浴室やトイレなど共用部分も少なくありません。
それまで関わりがなかった人たちと突然同居することで気を遣ってしまい、気疲れする可能性もあります。1人の時間を十分に持ちたい場合は、デメリットとなるかもしれません。
中高生のホームステイに関するQ&A

中高生や、初めて留学を検討している人にとって、ホームステイ先の探し方や希望の伝え方など、気になるポイントは多いはずです。主な疑問と回答をQ&A方式で紹介します。
ホームステイ先の条件や希望は聞いてもらえる?
留学中には、できれば相性のよいホームステイ先に滞在したいものです。条件や希望がある場合は、伝えておくほうがよいでしょう。
アレルギーや持病、その他配慮が必要なことなど、滞在に問題が出てくる項目に関してはほとんどの場合考慮されます。
ただし、条件が多いほど該当するホストファミリーの数は少なくなり、紹介そのものが難しくなるため、全ての希望を聞いてもらえるとは限りません。譲れない条件がある場合は、紹介先としっかり相談をしておきましょう。
出典:アメリカ留学Q&A「ホームステイ先が決められる基準」/毎日留学ナビ
どうやってホームステイ先を探せばよい?
ホームステイ先は、留学先の語学学校や仲介会社が探してくれます。そのほか、ホームステイを受け入れている一般家庭を自分で探すことも可能です。
学生の場合、信頼できる知人の紹介が受けられるのでなければ、語学学校や仲介会社を利用する方がスムーズです。
自分で探す場合は費用や希望条件を細かく設定できるなどのメリットがあるものの、トラブルの際には自分で解決しなければなりません。信頼できる会社に手続きを任せるほうが、安心感は高いでしょう。
ホームステイを通して語学留学を充実させよう
ホームステイは、中高生が留学を考える上でも魅力的な選択肢です。メリットとデメリットを理解した上で、滞在方法を検討しましょう。かかる費用は国や滞在期間によっても異なりますが、欧米やオーストラリアなどでは、ホームステイ料金だけで1カ月に10万円以上となるケースが多く見られます。
学費や渡航費などを加えると海外留学の費用は高くなるため、期間や目的を明確にした上でじっくり検討するほうがよいでしょう。
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構成・文/HugKum編集部

