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期間限定開催中! 東京国立博物館の「あそびば☺とーはく!」
1872年(明治5年)に創設された、日本で最も歴史が長く、そして最も大きな博物館である「東京国立博物館」。日本や東洋の芸術作品や古美術の収集・保管・展示などが行われており、「とーはく」の通称でも親しまれています。
実は今、そんな由緒ある場所が「思い切り遊べる空間」になっているんです。

東京国立博物館の本館特別5室にて、2026年3月1日(日)までの期間限定で開催されているイベントが「あそびば☺とーはく!」です。実は昨年も開催され大好評だった「あそびば☺とーはく!」。今年で2年目を迎え、再び期間限定でオープンしました。
「あそびば☺とーはく!」ってどんなところ?

「あそびば☺とーはく!」は、子どもと大人が一緒にのびのびと遊べるプレイスペース。平日は予約不要・無料で入ることができます(高校生を除く18歳以上70歳未満の方は当日の東博コレクション展観覧料が必要です)。
博物館というと学びの場としての印象が強く、「子どもにはまだ難しそう」「連れて行くのが大変そう」と感じる方も多いのではないでしょうか。そんなイメージを覆し、子連れでも気軽に楽しめる場所として生まれたのが、期間限定の「あそびば☺とーはく!」です。
博物館で思い切り遊んで、子どもたちに楽しかった!という気持ちを持ち帰ってもらいたい、まわりに気兼ねする必要がない居心地のいいスペースを提供したい、そんな思いから生まれたそうです。

「あそびば☺とーはく!」の中に入ると、大きな富士山型の遊具「とーはくふじ」がお出迎え。あそびばのテーマは「日本のおめでたい模様」で、一富士二鷹三茄子や、松竹梅、龍の姿など、壁や天井のカラフルなおめでたい装飾に思わずほほ笑んでしまいます。
靴を脱いで上がる空間で、「ここなら安心して遊ばせられそう」と感じられる、広々と開放的な空間が特徴です。床は子どもが走って転んでも痛くないように、クッション性のあるマットになっています。
小学生以下のお子さんが遊べる本スペース。子どもたちのいきいきとした表情を交えながら、エリアごとに詳しく紹介していきます。
大人気はやっぱり「とーはくふじ」!

一番人気はやっぱりエリア中央の「とーはくふじ」。“標高”は約1.7メートルで、弾力性のあるテント素材でできています。山の頂上からは滑り台のように山を滑り降りることができ、子どもたちは登って滑り、また登って…と、何度も夢中になって遊んでいました。
とーはくふじの頂上からは、「あそびば☺とーはく!」のエリアが一望できます。下にいる親を見付けて手を振ってみたり、次はあれで遊んでみたい!と指さしてみたり。頂上がお気に入りの男の子や、何度も滑り続ける女の子など、遊び方も自由自在。うまく登れず悔しそうにしている子もいましたが、上手に登れた瞬間には達成感いっぱいの笑顔を見せてくれました。
「はつゆめボールプール」は身長でエリアが分かれています!

子どもたちに人気のボールプール、その名も「はつゆめボールプール」。2つのエリアに分かれていて、深いボールプールは身長90cm以上、浅いボールプールは身長90cm未満(保護者の同伴が必要)が利用することができます。

身長別で分かれているので、安心して利用ができるのがうれしいポイント。今回取材したときには、まだ9か月の小さなお子さんがつかまり立ちでボールプールを楽しんでいました。たくさんのボールに囲まれ、初めての感触を楽しむような様子がとても印象的でしたよ。

このボールプール、実はひとつだけ仕掛けがあり、ボールプールの中に「縁起のいいモチーフ」がいくつか隠れています。まさに“はつゆめ”で見たいあのモチーフがあるかも…? ぜひお子さんと一緒に探してみてくださいね。
「あそびばみくじ」は大人も学べる!

こちらは「あそびばみくじ」のエリア。大きな富士山が描かれた壁面の右手側には、おみくじの入った箱があり、1人1回までくじを引くことができます。

くじの結果は5種類あり、うめ、かめ、りゅう、ふじ、なす、と縁起のよいモチーフが描かれています。「どうしてなすがおめでたい野菜って言われているの?」といったちょっとした疑問もまるっと解決。それぞれの縁起の由来が分かりやすく書かれていて、「へぇ、そうなんだ」と、思わず大人も読み込んでしまう内容でした。

くじには自由にメッセージや絵を描くことができるスペースがあり、子どもたちも一生懸命自分の好きな絵や文字を書いていました。周りのにぎやかさを忘れてしまうほど、集中した表情が印象的!

あそびばみくじの壁面には描いた紙を吊るすことができ、さながら絵馬のよう。自分の描いたイラストをうれしそうに指さしながら、記念撮影を楽しむ女の子の姿も見られました。
「リラックスエリア」では、ぬりえ、折り紙、絵本が楽しめる!

「リラックスエリア」のテーブルの上には、ぬりえや折り紙などが置いてあり、ゆっくり遊びたい子でも安心して遊ぶことができるエリアになっています。やわらかいクッションもあり、大人と子どもが一緒にリラックスできるスペースに。

カラフルなペンやクレヨンなどを使ってぬりえに向かう表情は真剣そのもの。どの色で塗ろうかな? なんて声が聞こえてきそうです。

和柄が美しい折り紙を使って遊ぶ子どもたちの姿も。ひもが置いてあるのは「つるし飾り」を作るためのもの。自分で折ったおりがみ作品とひもをテープでくっつければ、なんだかおめでたいお飾りのできあがりです。

壁一面には絵本が並んでおり、その数なんと150冊以上もあるのだとか。人気の絵本だけでなく、「古美術」や「芸術」などをテーマにした博物館ならではの取りそろえもユニークです。自然と親子で並んでページをめくりたくなる空間に。

図鑑も並んでいました。「はじめての国宝」や「はじめての絵画」など、やはりここにも博物館らしいラインナップが見られます。せっかく博物館に来たのだから、ぜひ博物館ってどんなところ? というのを知ってもらいたい、そんな思いもあるようでした。

また、海外のお客さんも楽しめるように、外国語で書かれた絵本も並んでいました。この本、日本語版は読んだことがある! なんて、お子さんによってはそんな発見もありそうです。
本はミュージアムショップで販売されているので、気に入った本があればお土産に買って帰るのもおすすめですよ。
曜日限定で「とーはくでてがたアート」も開催

とーはくの作品などを使った台紙で、てがたアートが作れる「とーはくでてがたアート」も開催。こちらは、毎週木曜日・金曜日の10時~12時、土曜日・日曜日の10時~16時45分限定での開催となっています。
予約不要で随時参加ができますが、会場が混雑している場合は待ちが発生する場合があるのでご留意を。
台紙には国宝「金剛力士立像」や、江戸時代の布団柄である「夜着 紅綸子地橘扇亀模様」など、とーはくならではのイラストがあらかじめ描かれていて、てがたと合わせるとアートになる、そんな仕掛けになっています。

インクを使うので、保護者の方のサポートは必須。一方で年齢制限はなく、サポートさえあれば小さい子でも参加できるのがうれしいポイントです。いい記念になりそうですね。
子連れにうれしいエリアが充実

「あそびば☺とーはく!」には小さなお子さん連れにもうれしいエリアが充実しています。
対象年齢1歳以下の「ベビーエリア」には、ぬいぐるみやブロック、手でつかみやすい赤ちゃん用のボールなどが置いてあり、赤ちゃんでも楽しく遊べます。実はこのベビーサークル、「鯉が滝を登って龍になる」という故事がテーマ。滝つぼに見立てられているそうですよ。ぬいぐるみにも鯉が!

のどが渇いたらいつでも水分補給ができるようにと「水分補給スペース」も完備。ペットボトルや水筒など、フタが完全に閉まる容器であれば持ち込んで、この場所で飲むことができます。食べ物はNGなのでご注意を。

授乳やおむつ替えができる「ベビーケアルーム」は会場内に2台設置。プライベートが守られるきれいなベビーケアルームは、赤ちゃん連れにはとってもうれしい! また、会期中は、本館地下1階の多目的トイレ内に、おむつ用ダストボックスも設置されています。

また、会場内1か所、「カームダウンスペース」を設置。光や音などの刺激につかれたときに、親子でホッとひと息つけるスペースです。お子さんの気持ちが高ぶってしまったときなどは、外のにぎやかさから遮断されたカームダウンスペースで、一緒にのんびり静かな時間を過ごしてみてください。

また、ミュージアムショップではオリジナルグッズを販売。「ふじ」、「こい」、「りゅう」、「なす」の4種類のハンドタオルです。こちらも「あそびば☺とーはく!」の記念に買って帰ってみてくださいね。
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「あそびば☺とーはく!」の会場入り口にはベビーカーを広げたまま置いておけるベビーカー置き場の設置も。脱いだくつを入れる棚は、大きな荷物を一緒に置けるほど十分な広さがありました。会場外には鍵のかかるコインロッカーも近くにあるので安心です。
土日祝日はオンライン日時指定予約制で、1日7回・各回45分間の完全入れ替え制。予約は利用日の7日前の午後8時から、「アソビュー!」にて受け付けています。平日は予約不要で、混雑していない場合は最長1時間まで利用可能です(※混雑時には整理券が配付されます)。
予約や入室条件など、詳しい内容は公式サイトを必ず確認の上、足をお運びください。
親子ともに楽しめる「あそびば☺とーはく!」は、「また来たいね」と自然に思える、親子にとって心地よい博物館体験になりそうです♪
【開催概要】
「あそびば☺とーはく!」
会期:2026年3月1日(日)まで
休館日:月曜日、2月23日(月・祝)は開館し、翌2月24日(火)休館
時間:10:00~16:45(最終入場16:30)
会場:東京国立博物館 本館特別5室
料金:無料(高校生を除く18歳以上70歳未満の方は当日の東博コレクション展観覧料が必要、※東博コレクション観覧料 一般1,000円、大学生500円)
対象:小学生以下の子どもとその保護者
※18歳以上の保護者または引率者の方の付き添いが必要。子どものみ、または中学生以上の方のみでは利用不可。
※保護者1名につき、子どもは最大3名まで入場可。
※1グループ最大6名まで入場可。団体利用は受け付けていません。
「あそびば☺とーはく!」案内ページは>>こちら
取材・文/伊東ししゃも
