2027年スタートの「こどもNISA」利用したい・検討したいが約7割! 開始時期や目的・積立金額などリアルな声を調査

こどもNISAアンケート①サムネイル

2027年1月からスタート予定の「こどもNISA」。子どもの教育資金や将来資金の準備に役立てられると注目を集めていますが、子育て中のパパ・ママはどれくらい知っていると思いますか? 今回はこどもNISAへの関心や利用意向について、HugKumメルマガ会員にアンケートを実施。気になるリアルな声をご紹介します。今回のアンケートは、17歳以下のお子さんがいるHugKumメルマガ会員を対象に実施し、回答数は635人。調査期間は2026年3月25日〜4月1日です。

そもそも「こどもNISA」って何?

2027年1月から、現行のNISA制度に「こどもNISA」が新たに加わる予定です。これにより、0〜17歳の子ども名義でも、非課税で積立投資による資産運用ができるようになります。

年間投資枠は60万円非課税保有限度額は600万円。投資対象は長期の積み立て・分散投資に適した一定の投資信託に限られるため、初心者のパパ・ママにも取り組みやすい設計です。

また、子どもが18歳になると手続きなしで自動的に成人後のつみたて投資枠へ移行するため、途切れることなく資産形成を継続できます。

ジュニアNISAとの大きな違いは、払い出しの柔軟さです。ジュニアNISAは原則18歳まで払い出しができませんでしたが、こどもNISAでは一定の要件のもと、12歳以降は払い出しが可能。

非課税期間も無期限となり、使い勝手が大幅に良くなりしました。

子育て世帯の約8割が「こどもNISA」を認知

こどもNISAの認知度

今回のアンケートでは、「2027年から始まる予定の『こどもNISA』を知っていますか?」という質問に対し、「名前だけ知っている」が35%、「なんとなく知っている」が35%、「内容をよく知っている」が9%という結果に。合わせると約79%、つまり子育て世帯の約8割がこどもNISAの存在を認知していることがわかりました。

一方で「初めて聞いた」という方も21%おり、名前は広まっていても、制度の詳しい内容まで把握している方はわずか9%にとどまっています。

認知は進んでいますが、「何となく聞いたことはあるけれど、よくわからない」という方がまだまだ多いのが現状です。

利用意向は「利用したい・検討したい」が約7割。期待の高さが伺える結果に

こどもNISAの利用意欲

こどもNISAが始まったら、利用したいと思いますか?」という質問では、「ぜひ利用したい」が25%、「検討したい」が43%という結果になりました。合わせると約68%、つまり約7割のパパ・ママが「こどもNISA」の利用に前向きであることがわかります。

「わからない」と回答した方は23%で、制度への理解が深まれば利用意向がさらに高まる可能性もありそうです。

一方、「利用したくない」と答えた方は9%にとどまっており、子育て世帯のこどもNISAへの関心の高さが伝わってくる結果となりました。

みんなはいつから始める? 気になる開始時期や目的、積立金額

利用に前向きなパパ・ママが約7割いることがわかりました。実際にいつ頃から始めたいのか、何のために使いたいのか、毎月いくら積み立てたいのか、リアルな声を見ていきましょう。

開始時期は「すぐ始めたい」が約3割。慎重派の方が多い結果に

こどもNISAの利用開始予定

こどもNISAを「ぜひ利用したい」「検討したい」と回答した方に、いつ頃から始めたいかを尋ねたところ、「制度開始と同時に始めたい」と答えた方は33%。約3人に1人がスタートダッシュを切る意向です。

一方、最も多かったのは「様子を見てから考えたい」の36%。「1年以内に検討したい」が27%、「3年以内に検討したい」が4%と、まずは制度の動向を見守りながら判断したいという慎重派の方が全体の多数を占める結果となりました。

新しい制度に対して「本当に大丈夫?」と慎重になるのは自然なことです。まずはしっかり仕組みを理解したうえで、自分たちのペースで始めるというスタンスも賢明といえるでしょう。

目的は? 「子どもの将来資金」「大学などの教育資金」が多数派

こどもNISAの目的

こどもNISAを利用するとしたら主な目的は何かを複数回答で尋ねると、1位は「子どもの将来資金」(363件)、2位は「大学などの教育資金」(301件)と、子どもの将来資金・教育資金に備えたいというニーズが圧倒的に多い結果になりました。

3位以降は「中学・高校受験の費用」(105件)、「親子で金融教育をするため」(103件)、「塾や習い事の費用」(92件)と続きます。「親子で金融教育をするため」という回答が上位に入ったことも注目のポイント。

こどもNISAを通じてお金の大切さや投資の仕組みを子どもと一緒に学びたいというパパ・ママが一定数いることがわかります。

パパFPの筆者としては、「子どもの将来資金」として運用するのは賛成です。一方で、教育資金や受験費用、習い事費用として「こどもNISA」を利用するのは推奨していません。「こどもNISA」で貯めたお金は、子どものものだからです。

教育資金(親が支払うお金)は親名義の新NISAで運用。子どもが将来、自分のために使うお金(結婚、住宅購入費、老後資金など)は「こどもNISA」で運用するなど、用途によって口座を使い分けることをおすすめします。

毎月いくら積み立てたい? 「 5,000円〜1万円未満」が最多。

こどもNISAの積立予定額

毎月の積立希望額については、「5,000円〜9,999円」が21%で最多となりました。次いで「わからない」と「1万円〜2万9,999円」がともに19%、「3,000円未満」が18%、「3,000円〜4,999円」が15%と続き、全体的に月1万円未満を希望する方が多い傾向が見られます。一方、「3万円以上」と答えた方も8%いました。

こどもNISAの年間投資枠は60万円(月換算で5万円)ですが、無理に枠をフル活用する必要はありません。毎月3,000円や5,000円といった少額からでも、長期にわたって積み立てることで、非課税の恩恵を受けながらコツコツと教育資金を育てることができます。

まずは家計に無理のない金額から始めることが、長続きのコツです。

まずは制度を理解して、少額から始めてみては?

こども向けNISAの過去と未来

今回のアンケートでは、約7割のパパ・ママがこどもNISAの利用を検討していることがわかりました。子どもの将来資金や教育資金への関心の高さが、数字にも表れています。

一方で、制度の内容をよく知っていると答えた方はわずか9%。「制度開始と同時に始めたい」と即断できる方は約3割にとどまり、多くの方がまだ様子を見ているのが現状です。こどもNISAへの期待は大きいものの、「よくわからないから、もう少し情報を集めてから」と感じているパパ・ママが多いことも、アンケートから伝わってきます。

まずは制度の仕組みをしっかり理解することが大切です。そのうえで、毎月3,000円や5,000円といった無理のない金額からスタートすることをおすすめします。長期の積み立てであれば、少額でも非課税の恩恵を受けながら時間をかけてお金を育てることができます。

また、こどもNISAを活用する際に意識したいのが、親名義の新NISAとの使い分けです。

たとえば、比較的近い将来に必要になる中学・高校受験の費用や塾代などは、払い出しの自由度が高い親名義の新NISAで備える。

一方、子どもの将来資金や子どもの老後資金など、長期で育てたいお金はこどもNISA(子ども名義)で積み立てる、というように目的に応じて使い分けることで、より効果的な資産形成が期待できます。

「何から始めればいいかわからない」という方も、まずは家族でお金の話をしてみることから始めてみませんか。

こどもNISAは、子どもの未来を育てると同時に、親子でお金について考えるきっかけにもなる制度です。2027年のスタートに向けて、少しずつ準備を進めていきましょう。

※画像は全て著者提供

こどもNISAに対する不安や現在の教育資金の準備方法についてのアンケート記事はこちら

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記事執筆

もにゅら ファイナンシャルプランナー

独立系ファイナンシャルプランナー(FP)として執筆業を中心に活動中。2児の父親でもあり、家計や資産形成に関する執筆が得意。また、マンションの売買も経験しており、実体験に基づいたライティングを強みとしている。各種金融メディアでの執筆・監修業のほか、自身のメディアとして「もにゅら親子の節約ブログ」「もにゅらのクリプト部屋」を運営中。

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