作るだけじゃない! 学びがいっぱいのお子様ランチ
3歳頃から少しずつ料理をするようになった、料理家・フードディレクターの川上ミホさんの娘・ひのきちゃん。子どもだけで料理を作る達成感も大切にしながら、「普段よりゆっくり時間がとれる夏休みだからこそ、親子で一緒に作ってほしいメニューもある」と川上さんは話します。
おすすめは「お子様ランチ」。親子で楽しみながら作れるだけでなく、子どもの成長につながる魅力もたくさんあるそうです。

魅力① 盛り付けまで楽しめる
「お子様ランチは、見た目がかわいくてワクワクしますよね。料理は、食べる人に『わぁ、すごい!』と喜んでもらえることも楽しさのひとつ。そのためには盛り付けも大切なんです。
料理教室でも、子どもたちは最後の盛り付けに、とてもこだわります。『作った!』だけではなく、『見せたい!』と思えることも、大きな達成感につながるんです」(川上さん)
魅力② 一食の栄養バランスが目で見てわかる
「お子様ランチは、ご飯、お肉、野菜などが分かれているので、一食の中で何をどれくらい食べるといいのかが目で見てわかります。
例えばパスタだと全部が一緒になっていますが、お子様ランチはそれぞれの役割が見えやすいので、子どもにとって栄養バランスをイメージしやすいんです」(川上さん)
魅力③ 料理を通して食育にもつながる
「今回はケチャップではなく、生のトマトを使ってチキンライスを作ります。『ケチャップはトマトからできているんだね』とか、『今が旬の夏野菜って何だろう』とか、自然と食の話も弾みます。親子で一緒に料理をする時間そのものが、食への興味を育てるきっかけにもなりますよ」(川上さん)
今回は、お子様ランチの主役になるチキンライスと、デザートにぴったりの簡単ゼリーを、教えていただきます。
お子様ランチの主役! トマトチキンライス

◆材料(1人分)
ごはん…… 茶碗1杯分(150~200g)
鶏もも肉…… 50~70g
中玉トマト…… 1個 ※大玉トマトなら1/2個、ミニトマトなら3個
玉ねぎ ……1/4個
オリーブオイル……小さじ1
塩 ……少々
こしょう ……少々
◆作り方
❶ トマトを一口大に切る。
❷ 玉ねぎを薄切りにする。
❸ 鶏肉を小さめの一口大に切る。
❹ フライパンに油を熱し、❸と❷を炒める。
❺ ❹の鶏肉に火が通ったら❶を加える。 トマトを軽くつぶしながら炒め、水分が出てきたらさらに炒める。
❻ ごはんを加え、全体を混ぜながら炒める。
❼ 塩・こしょうで味を調えたら完成。
◆ポイント
・ケチャップは使いません。
・トマトをしっかり炒めることで、甘みとうまみが出ます。 完熟した夏のトマトがおすすめです。
・玉ねぎはみじん切りでなくても大丈夫。薄切りの方が子どもには切りやすく、火も通りやすいです。厚くなっても、火を少し弱めにしてしっかり炒めれば大丈夫です!
「今回は型抜きしたチキンライスに、ミニハンバーグ、とうもろこし、ブロッコリー、カリフラワーを添えましたが、組み合わせは自由です。娘がトマト好きなので、チキンライスにトマトを使っていても、さらにミニトマトを添えることもあります」(川上さん)

「ほかにも、ゆでたアスパラガスやじゃがいも、ソーセージはよく登場する定番食材。おうちにある食材や、お子さんの好きなものを組み合わせて楽しんでみてください」(川上さん)
レンジで作る! 簡単ゼリー
レシピ① 好きなジュースで作るゼリー

◆材料(グラス2~3個分)
好きなジュース ……300ml
粉ゼラチン…… 5g
◆作り方
❶ 耐熱ボウルにジュースを50ml入れる。
❷ 粉ゼラチンを振り入れ、よく混ぜる。3分待つ。
❸ 電子レンジ(600W)で20~30秒加熱し、ゼラチンを溶かす。
❹ 残りのジュースを加えて混ぜる。
❺ 好きなグラスに注ぐ。 冷蔵庫で2~3時間冷やしたら完成。
◆ポイント
・オレンジジュース、りんごジュース、ぶどうジュースなどで作れます。
・好きなグラスを選ぶと特別なデザートになります。
・フルーツ(生のキウイフルーツやパイナップル以外)を入れてもおいしいです。
レシピ② 2層のみかんミルクゼリー

~下のミルクゼリー~
◆材料(グラス2~3個分)
牛乳……200ml
砂糖……大さじ1(約12g)
粉ゼラチン……5g
水……大さじ2
◆作り方
❶ 耐熱容器に水を入れ、ゼラチンをふり入れて5分ふやかす。
❷ 電子レンジ(600W)で20秒ほど温めて溶かす。
❸ 牛乳を電子レンジで1分ほど温める(沸騰させない)。
❹ 牛乳に砂糖を溶かし、ゼラチンを加えてよく混ぜる。
❺ 器に流し、冷蔵庫で1時間ほど冷やし固める。
~上のみかんゼリー~
◆材料(グラス2~3個分)
みかん缶のシロップ……180ml
水……20ml ※シロップと水が合計200mlになるようにする
粉ゼラチン……5g
水……大さじ2(ふやかす用)
みかん缶……1缶
◆作り方
❶ ゼラチンを水でふやかす。
❷ シロップを電子レンジ(600W)で約1分温める。
❸ ❷に❶のゼラチンを加えて溶かす。
❹ ❸の粗熱が取れるまで冷ます。
※ここがポイント! 温かいまま流すとミルク層が溶けます。
❺ 固まったミルクゼリーの上にみかんを並べる。
❻ ❹のシロップゼリー液をスプーンを伝わせながらゆっくり注ぐ。
❼ ❻を冷蔵庫で2時間ほど冷やしたら完成
◆ポイント
・みかんはたっぷり並べると、見た目が華やかになります。
・シロップゼリーは透明感を残すため、煮立たせないようにします。
・ゼリー液は人肌くらいまで冷ましてから注ぐと、層がきれいに分かれます。
・牛乳の代わりに豆乳でも作れます。
「ゼリーも、作る回数を重ねるごとに子どもなりの工夫が増えていきます。フルーツの切り方にこだわるようになったり、グラスではなく、中をくりぬいたすいかやメロンを器にしたり、二層ゼリーに挑戦したり。
作り方自体はとても簡単なので、『こんなふうにしてみたい!』という子どものアイデアを形にしやすいのも、ゼリー作りの楽しいところです」(川上さん)
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お話を伺ったのは
1978年、埼玉県生まれ。東京とイタリアのレストランでのシェフ、ソムリエとして経験を経て、独立。食のスペシャリストとして、TVCM、書籍、雑誌などのメディアを中心に活動。シンプルでストーリーのあるレシピとスタイリングに定評がある。近年は料理家・ソムリエとしての知識や豊かな審美眼を軸に、商品開発、ブランディング、空間・体験設計など多岐にわたるプロジェクトを統括するなど活動の幅を広げている。
HP:MIHO KAWAKAMI
Instagram:@miho.kawakami.5
この記事を書いたのは
法学部卒業後、通信教育などを手がける教育業界の企業に勤務し、その後ライターとして、女性誌や複数のWeb媒体で、暮らしや子育てを中心としたライフスタイル分野で取材・執筆を行っている。2児の母で、子どもはすでに成人しており、中学受験や大学受験を経験。実体験をもとに、同世代の女性に寄り添えるような記事を心がけている。
調理/川上ひのきちゃん 写真提供/川上ミホさん