猫のキャラクターと言えば?
ペットとしてはもちろん、町中でもすれ違うことのある「猫」。「犬」と並んで、私たち人間にとって最も身近な動物です。古くから、小説、テレビアニメ、絵本や漫画においても、物語を彩る大切なキャラクターとして多く登場してきましたが、親世代と子世代では「猫の人気キャラクター」は異なるのでしょうか?
以下では、アンケートに寄せられた回答を元に、「子どもに人気の猫のキャラクター」「親に人気の猫のキャラクター」をそれぞれご紹介していきます。
子どもに人気の猫のキャラクター
ここからは、さっそく「子どもに人気の猫のキャラクター」をお伝えしていきます。回答の多かった順に見ていきましょう。
調査方法:2024年2月インターネット調査
調査対象:男女/20~59歳/全国/2~12歳の子がいる親
ねこ(すみっコぐらし)
エビフライのしっぽやトンカツのはじっこ等々、暮らしのすみっこにいる仲間たちを集めた「すみっコぐらし」のキャラクターたち。昨今の小学生たちから不動の人気を得ており、その仲間の中の、はずかしがりやの「ねこ」が猫キャラクターとして知られています。
ふわふわでポテッとしたフォルムや、いじらしい性格が「かわいい」と好評のようです。
「すみっこぐらしは全般的に好きなキャラクターのようです。またサメにゃんにも興味があり、猫ブームが来ている感じです」(40代・神奈川県・子ども2人)
「すみっこぐらし自体が好きなのもそうだが、生き物としての猫も好きだから」(40代・千葉県・子ども2人)
ハローキティ(サンリオ)
子ども世代にも、猫といえば「ハローキティ」を連想する子は多いようです。「ハローキティ」 とは、1975年にデビューして以来、世代を超えて愛されるサンリオの看板キャラクター。
時代の変化に左右されない人気の理由には、シンプルなデザインがあるのかも? 国を超えて、世界中から人気を集めるアイドル的な存在です。
「フワフワしていてまんまるくてかわいくて好きなのだと思います」(40代・岐阜県・子ども2人)
「私が好きなので、生まれた時からぬいぐるみなどがあったから」(30代・大阪府・子ども2人)
「ピンク色が好きで、キティちゃんはピンク色がおおいから。 世界で一番可愛い猫で覚えたから」 (30代・大阪府・子ども2人)
ドラえもん(ドラえもん)
今や親子2世代、3世代から愛される「ドラえもん」。ドラえもんがポケットから出してくれるひみつ道具に憧れて育った子どもは数知れず。
未来からやってきたネコ型「ロボット」で、しかも猫耳もありませんが、日本を代表する「猫キャラ」と言ってもよいのではないでしょうか。
「親が好きなので小さい頃から映像を見せており、子どもも好きなので」(30代・宮城県・子ども2人)
「毎週、楽しく見ているため」(40代・埼玉県・子ども2人)
「ネコ型ロボットだから」(40代・東京都・子ども1人)
ジジ(魔女の宅急便)
1982年に児童文学作品として連載がスタートし、2009年の刊行でシリーズが完結した『魔女の宅急便』は、ジブリ映画としても有名。そんな本作の主人公「キキ」の相棒が、黒猫の「ジジ」です。
キキが成長する姿に自分の姿を重ね合わせる子も多く、そんなキキの魔法力が弱まると会話ができなくなる「ジジ」は、子どもにとっても印象深い存在のようです。
「真っ黒で可愛いから」(40代・富山県・子ども4人)
「家で黒猫を飼っていて、ジジに似ているから」(50代・埼玉県・子ども2人)
「猫が好きで、魔女の宅急便のジジをよく抱いて寝ていたから」(40代・東京都・子ども2人)
ニャオハ(ポケモン)
「ニャオハ」は、人気の猫キャラクターとして知られる「ポケモン」。すでに進化してしまいましたが、現行の「ポケモン」アニメの主人公のひとり・リコのパートナーポケモンとしても活躍しているので、令和の子どもたちから広く親しまれています。街中ではニャオハのぬいぐるみを携えている子を見かけることも。
「よくお菓子やテレビで見ているので」(30代・埼玉県・子ども2人)
「緑でかわいいから。ポケモンが好きだから」(30代・千葉県・子ども1人)
「ニャオハのぬいぐるみを愛してるから」(20代・千葉県・子ども2人)
ノンタン(ノンタン)
1976年に最初の絵本が刊行された「ノンタン」シリーズは、今でも子どもたちから愛され続ける絵本作品です。
主人公「ノンタン」は元気な猫の男の子。わんぱくでいたずら好きで、友だち想いの「ノンタン」は、世代を超えて令和の子どもたちからも人気を集めているようです。
「小さい頃読んであげてた絵本だから」(30代・山口県・子ども2人)
「かわいいし、母も好きだから」(30代・高知県・子ども2人)
ネコバス(となりのトトロ)
スタジオジブリ作品からは、「ネコバス」の名前も挙がりました。
「ネコバス」とは、宮崎駿作品「となりのトトロ」に登場する、猫の形をしたバス(バスの形をした猫)のキャラクター。ふかふかの見た目とユニークなキャラクター設定に加えて、物語の終盤では非常に重要な役割も担うので、子どもにとってはちょっとした憧れ的存在なのかも。
トム(トムとジェリー)
「トムジェリ」という略称でおなじみ、1940年から続くアメリカのアニメ「トムとジェリー」。猫の「トム」とねずみの「ジェリー」のドタバタ劇は、何度見ても見飽きないほどの面白さで、令和の子どもも夢中になっているようです。
体は大きいのにおっちょこちょいで、いとも簡単に「ジェリー」に逃げられてしまう「トム」をついつい応援してしまう子も多いのではないでしょうか。
「可愛い 」(30代・北海道・子ども3人)
ニャース(ポケモン)
「ニャオハ」の人気を横目に、「ポケモン」の猫キャラといえばやっぱり「ニャース」でしょ…と思ったママパパもいるかもしれませんが、「ニャース」もしっかり人気。アニメ「ポケットモンスター」の前シリーズでは、「ロケット団」のパートナーとして活躍しました。
「可愛いから」(30代・北海道・子ども1人)
マリーちゃん(おしゃれキャット)
ディスニーアニメ「おしゃれキャット」に登場する、白い毛並みとピンクのリボンがトレードマークの子猫「マリー」。
自身を一人前のレディと信じている、おしゃれでおませなマリーちゃんは、ディズニーランドのグリーティングでも大人気です。
「可愛い」(40代・大阪府・子ども1人)
ジェラトーニ(Duffy and Friends)
ディスニーシーのおなじみキャラクターといえば、ダッフィー。
ジェラトーニは2014年に3番目の仲間としてわった、ベレー帽をかぶったかわいい猫のキャラクターです。エメラルド色の大きな瞳に、モスグリーンの毛並みがキレイな人気者です。
「かわいいから」 (30代・茨城県・子ども3人)
タマ(サザエさん)
毎週日曜夜の顔「サザエさん」に登場する猫「タマ」との回答も! あのシンプルな見た目が良い、との声も届きました。本当の猫のような鳴き声もキュートですよね。
ジバニャン(妖怪ウォッチ)
かつてOPソング「ゲラゲラポー」で大きな注目を集めた「妖怪ウォッチ」。その主要キャラクターである「ジバニャン」も、今でも人気がある猫のキャラクターの一匹です。地縛霊の猫、という物悲しい設定も人気の理由なのかもしれません。
サメにゃん
SNSを中心に活躍するイラストレーター・ぢゅのさんが描く「mofusand」をご存知ですか? 「mofusand」とは、エビフライやライオンのたてがみなど、さまざまな被りものをした猫キャラクターたちのこと。
その中でも、サメを被ったサメにゃんが子どもたちから人気のようです。サメと猫という、本来出会うことのない生き物の掛け合わせがたまらなく可愛いですよね。
ママパパに人気の猫のキャラクター
では、ママパパたちからはどのような猫のキャラクターが人気なのでしょうか? ここからは、アンケートに寄せられたママパパたちから人気の猫キャラクターをご紹介していきます。お子さんからの回答と重複のあるキャラクター名は省略しました。
ししゃもねこ
頭は猫、体はししゃも。世界中に脱力系の癒しを与えているコアなファンの多いししゃもねこ。ゆるっとしたLINEスタンプが人気で、スタンプがきっかけで見知っている方もいるのではないでしょうか。
チー(こねこのチー)
週刊モーニングで大人気だった子猫マンガ「チーズスイートホーム」。その3DCGアニメ版がテレビ東京系列で「こねこのチー ポンポンらー大冒険」として放送されていたのは記憶に新しいできごとです。
主人公「チー」の猫らしい動きの美しさや表情が立体的に楽しめるので、猫好きに支持されていたのだそう!
井上トロ(どこでもいっしょ)
ゲームソフト「どこでもいっしょ」の主人公「トロ」。カルピスウォーターのCMキャラクターに起用されたこともあることから、ママパパ世代からは広く親しまれています。
すでにサービス終了してしまいましたが、スマホのアプリで久しぶりに「トロ」と再会した方も少なくないはず。
なめ猫
デビューは1980年代初頭。暴走族風の身なりで一世を風靡した、昭和の猫キャラクター。ワイモバイルのCMに懐かしい姿が登場し、再び陽の目を見ることとなりました。中には「なめ猫の免許証持っていた」との声も!
コタロー(野良スコ)
『紙兎ロペ』の映像デザイナー内山勇士のコメディショートアニメーション「野良スコ」の主人公。
東京の下町で自由気ままにくらす野良ネコですが、実はスコットランド生まれのスコティッシュフォールド。猫種に対して、江戸っ子のふてぶてしい態度にギャップがあり、大人たちの心に響いているようです。
ママパパ世代がかつて愛した猫キャラは、今や“定番”に!
今回は、お子さんと親御さんに「人気の猫キャラクター」のアンケート結果をそれぞれご紹介してきました。お子さんからは「定番」もしくは最近流行のキャラクターがどちらも寄せられた一方で、親御さんたちからはちょっぴり“コア”な印象の、知る人ぞ知るキャラクターが多数寄せられました。
ママパパが子どもの頃に親しんだ猫のキャラクターたちが、お子さんの代でも人気を引き継ぎ「定番」キャラクターとして親しまれていることも伝わってきましたね。みなさんの推し猫はこの中にいましたか?
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文・構成/羽吹理美、HugKum編集部