「義実家への帰省」って実際のところ大変?「昔の子育てはこうだった」に困ることも? 価値観の相違、パートナーの協力がない…アンケートから見えてきた本音【HugKum総研】

突然ですが、みなさんのご家庭では、義実家への帰省を年にどれくらい行っていますか?今回はHugKum読者1,055人に「義実家への帰省」に関するアンケート調査を実施。義実家に対して感じている負担感や、家族の価値観の違い、パートナーへの不満など、帰省に関するお悩みが寄せられました。一方で、義実家に対する感謝の声や、「義実家との上手な付き合い方」のヒントも。実態をご紹介します。

調査期間:2026年6月17日~7月12日 回答者数:0~12歳の子どもがいる保護者1,055人

義実家への帰省の実態は? 実は「負担」と感じる人も

「義実家への帰省は、年間どれくらいありますか?」(回答者数:1,055人)
「義実家への帰省は、年間どれくらいありますか?」(有効回答者数:984人)

まずは、義実家への帰省の実態を見ていきましょう。帰省の頻度を尋ねると「年1~2回」(309人)が最多となりました。一方で、「年5回以上」(237人)や「年3~4回」(160人)と、1年に何度も義実家を訪れる家庭も多いようです。

「ほとんど・まったく行かない」と答えた人は209人。その中には「同居しているので」「シングルなので」「パートナーの両親が亡くなっているので」といった声もありました。こうした事情を考えると「義実家があるものの、帰省する機会がほとんどない」という人は、実際にはさらに限られるのかもしれません。

「義実家への帰省について、あなたの気持ちに最も近いものを教えてください」(回答者数:1,055人)
「義実家への帰省について、あなたの気持ちに最も近いものを教えてください」(有効回答者数:973人)

では、そんな「義実家への帰省」について、実際のところみなさんはどう考えているのでしょうか。アンケートでは「楽しみ」(170人)、「どちらかというと楽しみ」(261人)と前向きにとらえる人が多い一方で、3人に1人は「どちらともいえない」(314人)と回答。さらに「どちらかというと憂うつ」(114人)、「とても憂うつ」(114人)とネガティブな気持ちを持っている人も少なくないことがわかります。

「義実家への帰省で負担に感じることはありますか?」(回答者数:1,055人、複数回答可)
「義実家への帰省で負担に感じることはありますか?」(回答者数:1,055人、複数回答可)

「義実家への帰省で負担に感じること」を尋ねたところ、半数以上が「気疲れ・気遣い」(543人)と回答。「長距離移動」(270人)や「出費」(236人)なども多く挙がります。また「食事・生活習慣の違い」(187人)や「子どもの生活リズムの乱れ」(154人)、「宿泊環境」(143人)など、普段とは異なる環境で過ごすことに負担を感じる人もいます。

こうしたひとつひとつの負担が積み重なることで、義実家への帰省を「憂うつ」と感じる人もいるのかもしれません。

子育てに関する「価値観」の違い…その内容は?

「義実家との間で、子育てに関する価値観の違いを感じたことはありますか?」(回答者数:1,055人)
「義実家との間で、子育てに関する価値観の違いを感じたことはありますか?」(有効回答者数:960人)

では、義実家との「価値観の違い」については、どうでしょうか。「子育てに関する価値観の違い」を感じたことがあるか尋ねると、「よくある」(184人)、「時々ある」(265人)、「あまりない」(361人)、「まったくない」(150人)という結果になりました。程度に差はあれど、義実家との子育てに関する価値観の違いを感じたことがある人は、半数近くにのぼります。自由回答で寄せられた具体例を見ていきましょう。

昔ながらの「固定観念」

女の子は女の子らしく、ランドセルは赤かピンク、着るものはスカート、といった考えを強く持っている点が気になります」(女性/大阪)
「息子が小さい頃左手ばかり使うので、左利きかなぁと思いながら育てていたのですが、義家族が利き手は絶対右じゃないとダメ! という方針で、少しでも左手を使って何かをしようとするとすぐに右手にしなさいと言われました。このご時世、利き手で苦労することは昔ほどないと思うし、子どもが野球を習いはじめたので、余計に左利きだとよかったなと思うときがあります」(女性/福井)
アレルギーがあっても食べて慣らせば大丈夫という考え方や、しつけのためなら叩いてもいいという意見にモヤモヤします」(女性/大阪)
「子どもは多少泣いても抱っこしすぎない方がいい、離乳食も早めにいろいろ食べさせたほうが丈夫になるという考え方が気になります」(女性/東京)
発達障害に対する知識が希薄。親のしつけがなっていない、なまけている、わがままだと言われてしまったこと」(女性/京都)

性別による決めつけや、食物アレルギー、しつけ、発達障害への理解など、子育てをめぐる「昔はこうだった」という考え方に、現在の子育てとの違いを感じる声が寄せられました。中には、子どもへの接し方や発達に関する考え方そのものに、強いギャップを感じている人もいるようです。

「子どもが食べるもの」に関する考え方の違い

食事やおやつのボリュームが想像を超えて多く、まだ小さい子どもの食事のリズムや時間をキープしたい自分との間で少し戸惑うことがあります。たくさん食べさせたいという愛情表現なのは重々わかりつつも、普段の体調管理のペースとのバランスの取り方に、時々小さな価値観のギャップを感じます」(男性/埼玉)
離乳食の進め方や甘いもののおやつなど、私たちの代とは常識が変わっている部分で意見が食い違うことがあります」(男性/群馬)
チョコレートは3歳まで控えたかったのですが、少しくらいならと与えられてしまいました」(女性/沖縄)
大皿料理を取り分けるときに、私は取り箸を使うよう心がけているのですが、義親は自分の箸で子どもにそのまま与えることがある。事情を説明してもあまり気にしていない様子で、考え方の違いを感じることがありました」(女性/富山)

食事の量やおやつ、離乳食の進め方、食べさせ方など、食に関する価値観の違いもさまざまです。子どもの健康や生活リズムを考えて普段から気をつけている人ほど、帰省先での対応に戸惑う場面も。

「育児方針」や「教育方針」

習い事を、親が自己満足のために強制してやらせていると思っているようで、孫がかわいそうと言われます。やりたいことをできるだけ応援してあげたい意味も含めて、本人の意思でいろいろチャレンジさせているというのに…」(女性/埼玉)
「私はフルタイム正社員で共働きです。子どもが大きくなるまでは仕事をすべきではないのでは、子どもへの愛情や一緒に過ごす時間が足りないのでは、と言われます。現在の教育費や物価高による生活費の高騰に、共働きして必死に対応しているということをわかっていないような非現実的な発言が多く、心がすり減ります」(女性/神奈川)
「中学受験が一般的な地域に住んでいて、我が家も受験させるつもりでいます。しかし義実家は、子どもは遊ぶもの、習い事や塾なんて考えられないと言います。中学受験なんて裕福な家の親の道楽と言われてしまい、受験させることは伝えられずにいます」(女性/東京)

習い事や中学受験、共働きなど、家庭によって考え方が大きく異なるテーマでは、義実家との価値観の違いがよりはっきりと表れることがあります。家族でしっかり考えて選択しているにもかかわらず、その思いを理解してもらえないことに、つらさを感じる人もいるようです。

「生活リズム」の違いや「金銭感覚」の違い

「近所の散歩や買い物に行くと告げて、夫婦と子どもで1時間外出していただけで、どこまで行ったのかと思った、と呆れられました。自由が無い感覚です」(女性/東京)
「食育や生活リズムに無関心なので、食事も睡眠もリズムが乱れる。ただ孫と過ごしたいという自分の欲求だけで夜更かしさせる」(女性/東京)
「子どもの生活リズムを考えてもらえないので、お昼寝時間に墓参りに行くなど、外出を強制されたこと。雪の降る中6カ月の子どもも一緒に墓参りに連れ出されたときは、この先義実家とわかりあうことは難しいと思いました」(女性/長野)
子どもにお金をかけたくない義理実家と子どものためならお金をできる限り使ってあげたいと思う私。価値観が違います」(女性/神奈川)

子どもの生活リズムや家庭の自由、お金の使い方など、日々の暮らしに関わる部分にも価値観の違いが。特に、子どものためを思って普段から大切にしていることを、帰省中も同じように尊重してほしいと考える人にとっては、こうした違いが大きなストレスにつながりそうです。

義実家帰省中において「パートナーに求めるもの」は?

「義実家帰省時、パートナーはあなたの味方・フォロー役になっていると感じますか?」(回答者数:1,055人)
「義実家帰省時、パートナーはあなたの味方・フォロー役になっていると感じますか?」(有効回答者数:955人)

負担に感じることも多い義実家への帰省。その際に、パートナーが自分の味方やフォロー役になっていると感じるかと尋ねると「とても感じる」(172人)、「ある程度感じる」(338人)と、およそ半数がパートナーのサポートを感じていることがわかりました。

一方で「あまり感じない」(115人)、「全く感じない」(104人)と、パートナーのフォローを得られず、ひとりで負担を背負ってしまっているというケースもあるようです。

「義実家で私が気になることを言われても、パートナーが何もフォローせず、言い返したり間に入ったりしてくれないことです。義家族の言いなりのように感じてしまい、一人で対応しなければならないのがつらいと思うことがあります」(女性/大分)
「私が気を遣っていることに気づいてもらえなかったときや、悪気はないから大丈夫だよとさらっと流されてしまったときは少しモヤモヤすることがあります。夫が間に入ってくれたり、気持ちを汲んでフォローしてくれたりするといいのに、と思います」(女性/静岡)

自由回答では、「もう少しフォローをしてほしい」という意見が多く寄せられました。パートナーが気を遣っていることに気づかなかったり、家事や育児を任せたまま自分の家族との会話を楽しんだりする姿に、モヤモヤを感じるという声も挙がっています。

実家に帰ると、すぐにベッドで寝ることです。私も疲れているし、眠たいのを我慢しているのに。昼寝しないでほしいと毎回思います」(女性/福井)
「子どもの世話や食事の準備を私がしている間、パートナーは久しぶりに家族と話すことに夢中になっていて、あまり育児を手伝ってくれなかったことがありました。実家でリラックスしたい気持ちは理解できますが、帰省中も普段と同じように育児や家事を一緒に分担してくれると、お互いに気持ちよく過ごせると感じました」(女性/東京)
「帰省中、パートナーは実家でリラックスしすぎてお客さま状態になりがちです。私は慣れない環境で子どもを見ながら家事や気遣いに追われているのに、その温度差に孤独感とイライラを感じてしまいます」(男性/群馬)

パートナーにとって安心できる実家だからこそ、生まれてしまう温度差も聞かれます。「子どもと自分を義実家に残して、本人は地元の友だちと遊びに行ってしまった」「さっさとひとりで部屋にこもってしまった」など、より気疲れする環境で過ごさざるを得なくなった、という声もありました。

正直「義実家への帰省」、今後はどうしたい?

「本音として、今後の義実家帰省はどうしたいですか?」(回答者数:1,055人)
「本音として、今後の義実家帰省はどうしたいですか?」(有効回答者数:949人)

義実家への帰省に関する本音を聞きました。4割ほどは「今の頻度で続けたい」(444人)と答えたものの、「できれば行きたくない」(177人)、「日帰り中心にしたい」(104人)など、現在のスタイルを変えたいと思っている声も少なくありません。

「本音では、できればあまり行きたくありません。義実家では気を遣うことが多く、子育てや生活について価値観の違いを感じる場面もあります。また、何か言われてもパートナーが間に入ってくれないことがあり、一人で我慢しているように感じてしまいます。帰省後は精神的にも疲れてしまうため、回数や滞在時間を減らすなど、お互いに無理のない距離感で付き合いたいと思っています」(女性/大分)
盆や正月には義母の姉妹、姉妹の家族(孫、曾孫)が大集合。総勢18名くらい集まります。義母らは楽しそうですが、正直私は気疲れしています」(女性/岩手)
宿泊を伴うとお互いにどうしても気を遣いすぎてしまい、楽しさよりも疲労感が勝ってしまうことがあります。日帰りでサクッと会う形にシフトしたほうがいいかなと感じています」(男性/埼玉)
「子どもがまだ2歳と0歳で移動や荷物の準備だけでも負担が大きく、帰省後もしばらく生活リズムを戻すのに時間がかかるため、今より回数は少し減らしたいと考えています。帰省自体をやめたいわけではなく、一回一回をゆっくり過ごせるよう、回数を減らして滞在時間を充実させる方が家族全員にとって負担が少なく、お互いに気持ちよく過ごせると思うからです」(女性/東京)

こうした声からは、義実家との関係を断ちたいというよりも、家族みんなが無理なく過ごせる距離感や帰省のスタイルを求めていることがうかがえます。

帰省は各自の実家に。義実家の家族と顔を合わせるときは、義実家ではなく外のお店で食事のみにしたところ、負担が減りました」(女性/大阪)
「主人は出張の帰りに実家に寄ることで定期的に顔を見せているのと、義実家側も無理にあまり来なくていいというタイプなので、2~3年に1度しか行きません。今はリアルタイムに写真の共有ができる時代なので、成長は日々写真を見てもらっています。このままの距離感でいい関係を築きたいです」(女性/東京)

実際に、帰省の回数や過ごし方を工夫し、無理のない距離感で良好な関係を築いている家族もあるようです。

帰省してよかった…「頼れる義実家」を感じた場面は?

今回のアンケートでは、モヤモヤとした気持ちや帰省への負担が多く聞かれる一方で、義実家への感謝の声や心に残るエピソードを寄せてくれた方もいらっしゃいました。最後にこちらをご紹介します。

「義姉が郷土料理を振る舞ってくれたりレシピを教えてくれたりしたこと」(女性/大阪)
「子どもたちが自然を楽しんでくれたところ。田舎なので遊ぶところも何もないけれど、スマホを置いて外で遊んでいる姿はすてきだった」(男性/神奈川)
「実家の押し入れから夫が幼少期に遊んでいたおもちゃが出てきて、子どもたちがそのおもちゃを使って、楽しそうに遊んでいる姿を見たときに、こういうのっていいな~ってほっこりとした気持ちになりました」(女性/長野)

田舎ならではの自然や、パートナーが子どもの頃に使っていたおもちゃなど、義実家だからこそ生まれる思い出もあります。普段とは違う環境で過ごすなかで、家族の新たな一面に触れたり、世代を超えて思い出をつないだりできるのも、義実家への帰省ならではの魅力なのかもしれません。

「義母が現代の育児方法を積極的に学んでくれて、必ず出す食べ物の事前確認や気遣いをしてくれます。離乳食、アレルギー、歯磨きなど令和の育児知識にアップデートされているのがとてもありがたいです」(女性/群馬)
「帰省中、私たちの生活ペースややり方を尊重して、過剰に口を挟まずに何か手伝えることがあったらいつでも言ってねと、一歩引いてやさしく見守るスタンスで接してくれたことです。気を遣いすぎないようにという義家族側のさりげない優しさと配慮が感じられて、とてもありがたく、うれしく思いました」(男性/埼玉)
「教育方針で迷っていたとき、義両親が今の時代は色々な考え方があるから、あなたたちがいちばんいいと思うやり方でやってみて。私たちは応援しているから』と言ってくれました。干渉せず、私たち夫婦の決定を尊重する姿勢に、深い愛情と信頼を感じました」(男性/群馬)

価値観の違いに悩む家庭が多いからこそ、今の子育て事情を学び、自分たちの世代の考え方を尊重してくれる義実家への感謝の声が印象に残ります。

さらにこんな意見も。

「子どもを連れて帰省した際に、義家族みんなで温かく迎えてくれて、とても安心したことを覚えています。子どもの成長を一緒によろこんでくれたり、育児を気遣う言葉をかけてもらえたりして、帰省してよかったと思えました」(男性/福岡)
「孫をかわいがってくれること。どの孫もとても大切に想い、成績や活躍などは気にせず、その子自身のありのままを受け入れて貰えていることに感謝しています。わが子は初孫ではないですが、お義母さんが初めてわが子を抱っこしたときに、本当にうれしそうに抱いてくれた姿に、夫の子どもを生んでよかったと素直に思いました」(女性/千葉)

子どもの成長を一緒によろこんでくれることや、ありのままの姿を受け入れてくれること。義実家からの温かな愛情が、「帰省してよかった」「この家族の一員になれてよかった」という思いにつながっています。

義実家との付き合い方に悩むことがあっても、今回のアンケートでは「帰省してよかった」と思えた瞬間や、義実家への感謝を語る声も寄せられていました。また、義実家との距離の取り方・付き合い方のヒントになりそうなエピソードも参考になりそうです。帰省のために義実家が用意してくれる準備や負担も相当なもの。そのことへの感謝も忘れずにいたいですね。

家族の形は人それぞれ。自分たちの家庭に合った無理のない距離感を見つけてみてくださいね。

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この記事を書いたのは

伊東ししゃも ライター

フリーの編集・ライター。2児の母。グルメ・スイーツ・ライフスタイル系の記事を得意ジャンルとし、編集・執筆活動中。元システムエンジニア。趣味は料理、SNS、ゲーム、写真を撮ること、美味しいものを食べること。麺類と辛いもの、自分のために買ってくるご褒美スイーツが特に好き。

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