目次
絵日記を始めたのは、子どもと過ごす時間が増えた「あの頃」から
――ゆーぱぱさんが絵日記を描き始めたきっかけを教えてください。
ゆーぱぱさん:6年前になるんですが、コロナがはやって仕事が完全に在宅勤務になったんです。子どもといる時間がぐっと増えて、それを日記にしてみようかなというのが最初のきっかけでした。
最初はノートにボールペンで文字の日記を書いていたんですが、絵にしたほうがわかりやすいよね、ということで絵日記になっていきました。そのタイミングで、旧Twitterで同じように日記を投稿している方をたまたま見かけて、「こういう人たちもいるんだ」と思い、自分も発信してみようと。
――イラスト自体は以前から描かれていたのでしょうか。
ゆーぱぱさん:幼少の頃はちょこちょこ描いていて、周りの友達からも「絵が上手な人」という扱いをされていたくらいでした。ただ、大人になってからはまったく描かなくなっていたんです。だから、絵日記を始める前は長いブランクがありました。
久しぶりに描いてみて、妻は「かわいい絵だね」と言ってくれたんですが、一言添えられて——「私のことももうちょっとかわいく描いてもいいんじゃない?」と(笑)。
フォロワーからの言葉が、続ける力になっている
――ゆーぱぱさんのInstagramは38.8万人フォロワー(取材時)と大変多くの方に読まれていますね。フォロワーの方々と接する中で、とくに印象に残っているエピソードはありますか。
ゆーぱぱさん:いくつかあるんですが、まず、同じように漫画を描いている方々とコメントをきっかけに仲良くなって、実際にオフラインのイベントでお会いするようになったこと。ブロガー交流会のような場で、家のことや漫画のことを話せる関係になりました。
もう一つ、コメントでとくに印象に残っているのは、子育て中の世代以外の方からの声です。学生の方から「読んで、家庭を持ちたくなりました」というコメントをいただいたこともあります。

ゆーぱぱさん:あとは、子育てを終えた方から「懐かしい。これからこういうことが起こるので覚悟しておいてください」とアドバイスをもらったり。「この絵日記がきっかけで自分も描き始めました」という方もいらっしゃって、そういった声はとてもうれしいですね。
――とても素敵ですね。パパで絵日記投稿をされている方は、ママに比べると少ない印象です。フォロワーの男女比はどのくらいでしょうか?
ゆーぱぱさん:コメントは体感7〜8割が女性の方なんですが、Instagramのインサイトを見ると、フォロワーの4割は男性なんです。パパ目線で描いているからか、男性にも届いているのかなと思っています。
パパとママへの「求め方の違い」、そして思春期の入口
――娘さんたちのパパ・ママへの態度に、違いを感じることはありますか?
ゆーぱぱさん:ありますね。例えば、「コンビニ行くけど来る?」と声をかけたとき、ママが言うと上の子も「行く!」とすぐ来るんですが、僕が言うと「いってらっしゃ〜い」という感じで(笑)。お出かけやお買い物はやっぱりママという感じが強いですし、夕飯もママのほうが喜ぶ。そういう役割の違いはやっぱりありますね。
――6年生の上のお子さん(ゆあちゃん)は、思春期の入口に差し掛かっているでしょうか。
ゆーぱぱさん:そうなんです。以前は学校での友達関係の悩みなんかもパパ・ママ関係なく話してくれていたんですが、最近はママから聞くことが増えてきました。思春期を感じる瞬間ですね。
下の娘のつむは今2年生で、まだパパ大好きな感じは伝わってくるんですが、毎日手紙をくれたり「大好き」と言ってくれたりすることはだんだん減ってきました。だからこそ、今の時間を一日一日かみしめたいと思っています。

「洗濯は苦手」「お菓子マン作戦」――家事育児の試行錯誤
――ご自身の家事育児における得意・苦手を教えてください。
ゆーぱぱさん:正直、家事は全般的に得意ではないんですが、お皿洗いは気分転換になるので割とやっています。苦手なのは洗濯系ですね。干し方がどうも雑でしわになってしまうようで、ママに直してもらうことも多く。
手先も不器用で、朝の娘たちのヘアアレンジはまったくできません。ママが上手にやってくれるので、ママが不在のときはシンプルな一本縛りになってしまって、そこはちょっと申し訳ない気持ちになります。というか、最近はもう娘たち自身でやっていたりもするので、そもそも私が心配するまでもなかったりします。

――コロナ前はワンオペ状態だったとのことで、子どもたちとの関係をつくるために工夫したことはありますか?
ゆーぱぱさん:とにかく笑わせなければという使命感がありました。ごっこ遊びで犬のフリをしたり、お菓子を大量に買ってきてお腹にぎっしり詰め込んで「お菓子マン」と名乗り、攻撃されるとバラまく、という遊びをしたり(笑)。トランポリンを買って体を動かしながら遊んだりも。
ただ、上の子には「お菓子マン」はちょっと怖かったようで、あんまり好きなお菓子もないしと不評だったりして……なかなか難しかったですね。
「図鑑」という形式と、表紙へのこだわり
――本書は「図鑑」形式なところも楽しいですね。「図鑑」にしたのはどのような経緯からでしょうか。
ゆーぱぱさん:Xへの投稿にフォロワーさんから「図鑑みたいになればいいのに」というコメントをいただいたことがあって、それがうっすら頭にあったんです。編集の方からも、インスタで見るのとは別の付加価値として、解説文や一言コメントを載せる形式を考えていたとのことで、「図鑑」という形式がそれをかなえてくれると。
うちの娘たちも「うそでしょ」などのキャプションに注目して読んでいました。
――表紙にもこだわりがあると伺いました。
ゆーぱぱさん:実は最初、トイレットペーパーが表紙のデザインに入っていたんです。それもすごく良かったんですが、「食事中にトイレットペーパーが目についたらちょっと……」という話になって(笑)。リビングに置いても映えるような色味にしたくて、今のデザインになりました。置いてもらえる本にしたいというこだわりが、あの表紙に込められています。
読者へのメッセージ――大変な日々に、少しでも気持ちの軽さを
――最後に、子育て中の読者へメッセージをお願いします。
ゆーぱぱさん:まずは、日々本当にご苦労さまです。この本は、僕が子どもたちとリアルタイムで過ごしながら描き続けてきたものです。大変なときに、こういった漫画があったら気持ちが楽になるかな、子どもたちと楽しく過ごすきっかけになったらいいな、という気持ちで作りました。
SNSで他の方の投稿に勇気づけられてきた経験があるからこそ、自分の日常を投稿することで誰かの癒しになれたらという思いは、最初からずっとあります。読んでいただけるとうれしいです。
2児の父であるゆーぱぱが描く、「わかりすぎて共感しかない」「これ、うちの子も毎日やってます泣」などの声が続出した子育てイラストがついに書籍化! 子育て中に思わず「そんなことある!?」と言ってしまう瞬間を大ボリューム&フルカラーでご紹介します。時にうなずき、時にツッコみするうちに、大変なはずの子育てがなぜか笑いと癒しに変わっている、奮闘しているのは自分ひとりじゃないと思える、お守りのような1冊です。
こちらの記事もおすすめ
文・構成/HugKum編集部