子供に対してイライラしたり、子供が言うことを聞かなかったり、子育てに悩みはつきもの。多くのママ&パパが、毎日の子育てを通して自信をなくしたりしながらも、懸命に子供との生活を送っています。そこでHugKumではママパパにアンケートを実施。0歳~1歳未満の赤ちゃんから、1歳~6歳の幼児期、小学生と、子供の年代別に親が子育てで自信をなくしてしまう原因を調査。さらに子育てに自信をなくしてしまったときの対処法を、ママパパたちのリアルな声をもとにご紹介します。
目次
新生児~乳児期(0歳~1歳未満)の子育てに自信をなくしてしまう原因は?
まだ言葉が話せない新生児や乳児期の赤ちゃんの場合、どう思っているのか、どう感じているのか意思疎通が難しいため、ママパパがイライラしてしまうことも多いはず。さらに最も世話がかかる時期のため、毎日が慌しく過ぎていくので、ママたちも余裕を失ってしまうのかもしれません。
アンケート結果から、 新生児~乳児期の子育てで自信を失ってしまう原因は次のようなことがわかりました。
夜泣き
夜寝ているときに赤ちゃんが泣いて、ママやパパの睡眠が妨げられると、かなりツライもの。夫婦交代で赤ちゃんをあやすなど、協力体制がないと乗り越えるのが大変という声がたくさんありました。
「寝不足でイライラしてしまう」(男性)
「夜泣きが続いて睡眠時間が削られてしまうと、余裕がなくなってしまいます。週末などは、旦那さんにも協力してもらい、交代で起きたりしました」(女性)
寝かしつけ
赤ちゃんが寝ている時間だけは、ママパパがゆっくりと自分のことをできる時間なのに、なかなか赤ちゃんが寝てくれないとイライラしてしまう方が多いようです。
「なかなか寝てくれないので自分の時間がない・極力部屋を暗くする」(男性)
「中々寝ず、寝てもすぐに起きてしまう」(女性)
泣き声
赤ちゃんは泣くことで、お腹がすいていることやおしっこをしたことなどをママに伝えますが、泣いているだけではその原因はわからないことだってあります。
「育児に追われていっぱいいっぱいの時など“あー”っとなります。でもこのようなのも今しか味わえないので、これも1つの成長だと思い一息おいて泣き声や寝ぐずりなどと向き合ってます」(女性)
「理由がわからなく泣かれると困るし、イライラする。解決方法は、一旦トイレや隣の部屋等で深呼吸して自分の気持ちを落ち着かせる」(女性)
おっぱいトラブル
赤ちゃんにおっぱいをあげたいのに、なかなか出てこなかったり、おっぱいにトラブルがあるとママはストレスを感じてしまうもの。さらに、おっぱいを赤ちゃんがなかなか飲んでくれないというケースもあります。
「始めも終わりも剣山を乳に突き刺すような痛みで、詰まったときもかちこちで痛い。ただただ耐えるのみです」(女性)
「上の子は母乳を飲んで欲しかったのに飲んでくれなかった、下の子はミルクを飲んで欲しかったのに飲んでくれなかった」(女性)
授乳・ミルク
おっぱいが出ても、飲む力がない赤ちゃんがいたり、赤ちゃんがママの乳首を噛んだり、スムーズにはいかないこともたくさん。また2時間おきの授乳は、ママにとって肉体的にも負担が大きくのしかかります。
「2時間おきの授乳は眠れず苦痛でした。母乳とミルクの混合だったので旦那がもう少しミルクなど協力してくれたらイライラせずに済むと思います」(女性)
「乳首を噛まれて水膨れや傷が出来てしまい、激痛でした」(女性)
幼児期(1歳~6歳)の子育てに自信をなくしてしまう原因は?
1歳~6歳の幼児期の子供がいるママパパが、子育てに自信をなくしてしまうのには、どんな原因があるのでしょうか? アンケート結果で、自信をなくす原因として多かったのは次の5つです。
わがままを言う
子供に自我が芽生えると、何でも反抗するイヤイヤ期がやってきます。なかなか言うことを聞いてくれなくて困るママパパがたくさん。でも、「辛抱強く見守る」、「よく話すようにした」といった声が多いようです。
「とにかく反抗する。時が来るまで待つ」(男性)
「なかなか納得してもらえないので、わかるまで話します」(女性)
泣きわめく・夜泣き
子供にとって思うとおりに物事がいかないと、大きな声で泣いたりすることもたくさんあるでしょう。誰でもそんな子供を見ればイライラしてしまうかもしれませんが、「無になる」、「深呼吸する」など、ママパパなりの対処方法を見つけているようです。
「ついイライラしてしまうから。深呼吸して気分を変えて落ち着かせる」(女性)
「気に入らない時に泣きわめきます。泣きわめいても解決しないということで、私は無になって耐えます」(女性)
病気・ケガ
子供は風邪をひいたり病気になったりすることも少なくありません。子供が心配でたまらないと、自信をなくしてしまうママパパも多いようです。
「風邪などを引くとかわいそうで自信をなくした」(女性)
「心配でついつい悪い方に考えてしまう」(女性)
おむつを外す時期や外し方
周囲の子供と比べておむつを卒業できていないと焦る気持ちが出てきます。また無理におむつを外すと子供がおもらしをしてしまって、洗濯物が増えてイライラすることも……。おむつに関することが原因となるケースも少なくないようです。
「周りのお友達がトイトレがスムーズにいっている話を聞くと焦ってしまいます。しかし、我が子は我が子のペースでと自分に言い聞かせて、焦らずゆっくりやっています」(女性)
「ウンチのおむつ外しは時間がかかりました」(女性)
離乳食・食生活
離乳食を作らないといけない時期は、離乳食作りに負担を感じたり、自信をなくすママパパもいるよう。また、子供の食生活を考えてどうしていったらいいのか思い悩むこともあるようです。
「おいしいのかおいしくないのかわかりづらい。解決方法は見つけられていません」(男性)
「作るのが疲れた時は市販の離乳食に頼ります!」(女性)
小学生の子育てに自信が持てない原因は?
子供が小学校に通うようになると、子供同士の付き合いのことや学校でのことなど、ママパパが抱える悩みは幅広くなっていきます。アンケートでママパパが「自信が持てない」と答えた原因には、どんなことがあるでしょうか。
言うことを聞かない
子育てに自信がなくなってしまう一番多かった原因が、「子供が言うことを聞かない」ことでした。子供だって、素直なときもあれば、反抗することだってあるものです。
「注意をしたら、返事をせずにだんまり… 昔はそんなことなかったのに、と悲しくなります」(女性)
「お手伝いをお願いしたり、何か頼んでも、まずはイヤという反応」(女性)
子ども同士の友達関係
子供が友達と仲良くしてくれれば安心できますが、いじめや意地悪な子がいたときなど、トラブルがあると心配するものです。
「どんな友達関係が築けるのか不安」(女性)
「友達同士でどう関わっていくのか気がかり」(女性)
何を考えているのかわからない
幼いころはいつもママパパとべったりしていたけれど、大きくなり友だちができていくのが小学生の頃。親子で過ごす時間が少なくなっていくと、「子供が何を考えているのかわからない…」と悩んでしまうママパパも多くいます。
「コミュニケーションを密接にとっても、昔とは違う態度になることも」(女性)
「ずっとゲームをしているので、今どんな気持ちなのかがわからない」(女性)
マナー・生活習慣
決まった時間に朝起きて、夜は早くに寝るといった生活習慣から、マナーまで、親は教えているつもりなのに子供ができていないと、自信をなくしてしまうことにつながってしまうようです。
「朝起きれない。何回起こしても起きない、どうやったら起きるようになるのか」(女性)
「宿題や準備などやらなくてはいけないことが増えて、つい口うるさく言いすぎてしまうから」(女性)
ゲームばかりする
ゲームの楽しさを知ると、子供は何時間でも続けてしまうもの。子供とゲームの時間を約束するなど、各家庭で決め事をするのがいいのかもしれません。
「ゲームばかりしていて怒ってばかりいた。優しく諭すべきだとは思うけど……」(女性)
「生活習慣を整えて、ゲームする時間もあらかじね設ける必要があると感じている」(女性)
子育てに自信を無くしてしまったときの対処法
では、ママパパが子育てに自信をなくしてしまったとき、どんな風にそれを乗り越えていけばいいでしょうか。アンケートで、現役のママパパたちがどうやって対処しているか聞いてみました。
夫婦で協力する
アンケートの回答で最も多かったのが、「夫婦で協力する」というもの。子育てはママとパパが2人で協力して行うものだから、どちらかが自信をなくしていたら2人で話し合ってどうしていったらいいのか、考えてみるのが良いのでしょう。
「一番身近な人と悩みを共有できれば気が楽になる」(女性)
「夫婦で意見を言い合い、対応しています」(男性)
アドバイス
ママとパパのどちらか一方だけが、子育てで大きな負担を感じていたら、協力を求めてみましょう。子育てで悩みごとがあったときも夫婦で話すことで、精神的に楽になるというメリットもあるはずです。
気分転換できる時間・環境を作る
子供がいる家庭では、毎日の生活は子供中心となってしまいます。でも気分転換できればママもパパも気持ちをリフレッシュできるものです。
「友人に相談したところで比べて落ち込むだけ。夫に1時間でも子守を頼んで独身のように外に出る。帰る頃には頑張ろうって思える」(女性)
「週末に家族でお出かけをしたり、とことん子供目線で遊んで、気分転換をします」(女性)
アドバイス
普段は行かないような場所に家族で出かけたり、パパに子供を見てもらってママが一人でお出かけしたり、気分転換するように心がけましょう。疲れた心をチャージできれば、また「子供と頑張ろう」という気持ちが生まれてくるでしょう。
子供は成長していると理解する
ママパパの思うようにいかないときでも、それは子供が成長している証なのかもしれません。
「自分も初めての子育てだから上手く行かなくてもしょうがないと言い聞かせる」(男性)
「一度落ち着いて、これも成長の証だと思うようにしている」(女性)
アドバイス
同じママパパの子供でも、一人ひとり性格は違うもの。「子供は子供」と、これも成長している証拠だと思うことで、ママパパの心に余裕が生まれてくるかもしれません。
自分だけではないことを知る
子育てで思い悩むと、「自分ひとりが困っている」と思いつめてしまいがち。でもネットやSNSで子育て中のママパパの境遇を知ると、同じような悩みを感じていたりするものです。
「一人で抱え込まないで話すと、みんな同じ悩みを持ってたりする」(女性)
「周りに話し相談し、自分だけはない事を知ると少し落ち着き、また頑張ろうと思えます」(女性)
アドバイス
悩みごとがあっても「自分だけじゃない」と思えるだけで、気が楽になるものです。対処法のヒントを得ることもできたり、ママ同士で相談することもできたりするかもしれません。
ストレス発散する
子育てに自信がなくなってしまったら、目に見えないストレスがたまっているのかもしれません。ストレスを発散していくことが、子供と前向きにむきあっていくひとつの方法になるようです。
「夫婦交代で自分の時間を作るようにしてます」(女性)
「ストレスが溜まっているとマイナス思考に陥ってしまうので、実母を頼って自分時間を作るようしてます」(女性)
アドバイス
ママもパパもストレス発散の方法を見つけて、時々息抜きできるようにするといいでしょう。
子育てに自信をなくしても大丈夫!
ママもパパも、子供を育てるという経験は初めてのこと。失敗したり試行錯誤したりしながら、みんなが子育てをしていくものです。だから、自信をなくすことだって自然なことだし、悪いことではありません。ママとパパが協力して、家族で子供を支えながら育てていくように前向きに考えてみましょう。
文・構成/HugKum編集部